【中国】新興国への投資リスクと米国株

こんにちは。めーめーおじさんです。

最近のニュースで台湾へF16を売却するというニュースが流れましたが、中国へ一定の配慮を見せていたオバマ政権と違い、改めて対中国に関しては強硬な姿勢をトランプ大統領は見せました。

人民元の対ドル相場も1ドル=7元が定着してきたように感じます。当初、米国から為替操作国に認定されたさいには、人民元安により米国による対中関税の影響を緩和させる効果を狙っているという話も出ていました。しかし、以前にも記事にしましたが、この局面で人民元安へ導くと大規模な資本流出が起きてしまい、ただでさえ景気減速している中国経済に更にダメージを与えかねません。

中国は5日に元安に特別な意味はないことを声明を出しましたが、これは中国政府の本音なのかなと感じます。中国は世界最大の外貨準備高を誇りますので、ちょっとの事ではビクともしないとは思いますが、これ以上の元安進行は中国当局も抑えていきたいのではないでしょうか。

中国のような国への投資について

中国という国は共産党一党独裁政権ですので、これまではその強権をフルに活用した社会主義市場経済体制による改革開放と、世界1位の人口を背景とした市場規模を餌とした外国資本を引き付ける事により今の繁栄を手に入れました。

しかし憲法よりも中国共産党が上に来る国で、尚且つ経済合理性を無視してメンツ(精神論)を重視するようでは資本主義国最強の米国へは絶対に勝てないでしょう。特に最近の香港におけるデモの問題でも、隣接する深圳へ人民武装警察部隊を配備、鎮圧訓練を実施して香港への圧力を強めています。

万が一、香港への武力介入を行った場合、天安門事件の際に一気に外国資本が逃げ出したように、国際金融センター香港と同時に中国経済への致命傷となりかねません。

中国国民は現状を受け入れているのは経済成長を通じた果実を手に入れたことによるところが大きいですので、経済が崩壊すると同時に中国国内の政情も不安定化する事は必至です。

現在の中国が勝ちとったポジションは米国に次ぐ規模に成長した経済力が全ての源泉であるにも関わらず、共産党という組織を優先してしまう事により、それを崩壊させてしまう一手を平気で打ててしまうのが中国という国です。

翻って米国は民主主義国家なので、ある意味共産党より非効率な国家運営をしていますが、経済合理性を徹底的に追及していますので、勝手に人・物・金が集まり、それが次々イノベーションを起こして国が発展していきます。

正直誰がどこに投資をしようが勝手ですし、米国へ投資をしたところで成功するとも限りません。しかし、共産党のために存在する国へ投資をするよりは遥かに成功を収める可能性が高いと言わざるえません。同様にその他の新興国についても、少なからず同様のリスクはあります。新興国の経済成長と株価が必ずしも一致しないことを思うと、新興国1本に絞った投資は一考に値しないでしょう。

私が米国株へ集中投資する理由の一つは上記の理由が大きいです。

 

※日本株より米国株を買う理由です。

【投資方針】日本株か米国株か?

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