【新興国】インドへの投資「ウィズダムツリー・インド株収益ファンド(EPI)」
めーめーおじさんです。
現在、ほぼ100%米国株へ資金を振り分けているのですが、様々な事を加味して資金の分散を検討しているところです。
現状では多くのサラリーマン投資家にとって、米国株は投資先として最適解だと考えているわけですが、長期的には米国株もどうなっているか誰にもわかりません。
そこで、リスクを分散させるためにも、ポートフォリオに新興国株を一定割合で組み込むのもありなのかと考えています。
前回はインドネシアへの投資を検討する内容で記事を投稿しました。
【新興国】インドネシアへの投資「iシェアーズMSCIインドネシアETF(EIDO)」
そして今回は、将来性ではどの新興国よりも大きなポテンシャルを秘めるインドへの投資を検討していきたいと思います。
将来の超大国候補?将来性は抜群!!!
私の投資方針は長期投資積立投資です。短中期的な資産運用は致しません。投資をしていく上では様々な知識が必要に思いますが、基本的には投資する国の「人口動態・政治・経済」を考慮し、30年後に大きく成長しそうな国(インデックス)へ投資を行えば良いと考えています。
何度も触れますが、人口=国力という図式は不変だと考えています。そして、世界最大の人口を誇る中国は、一党独裁だからこその強権政治で上手く資本主義を取り入れながら目覚ましい経済発展を遂げました。
しかし、その中国もこれまでの一人っ子政策による歪な人口動態もあり、長期的には日本同様に深刻な少子高齢化に悩まされると考えています。
しかし、インドに関しては2025年あたりで中国を抜いて世界一の人口になる予定となっています。インド国民の「生産年齢人口」比率は約5割と、これから更に経済成長をしていく下地は整っています。という事で、以下にインドの基礎データを簡単にまとめておきます。
【人口】 約13億3400万人
【面積】 日本の約9倍
【GDP】 約2.7兆ドル
【宗教】 ヒンドゥー教(80.5%)
【首都】 ニューデリー
やはり圧倒的な人口が今後の経済成長を期待させます。また政治体制についても、独立してからは議会制民主主義を堅持しており、現首相であるナレンドラ・モディ氏による経済政策も世界的に一定の評価を得ています。
GDP成長率も2018年第1四半期には8%という驚異的な成長を見せましたし、IT分野に関しては非常に強く、インド人のIT技術者は世界中で活躍しています。
また、人口以外にも、近年では製造業にも力を入れ始め、更に地政学的にもインドは中東・中央アジアに近く、日本にとっても重要な「シーレーン」にも位置しています。
今後、経済発展を続けていく中で、国際社会での位置づけも相当変化してくることが考えられます。
しかし、何も良い事ばかりではありませんので、注意点も書き連ねていきます。
・2019年からの経済失速→個人消費落ち込み=ノンバンクによる貸し渋り
・新型コロナによる全土ロックダウンによる実体経済への影響
・多言語、多宗教と未だに残るカースト制
といったところでしょうか。上の2つは短期的な問題であり、いずれ時間が解決していくと思いますし、モディ政権の対応状況を見ていると経済的には問題があるようには見えません。
個人的には宗教とヒンドゥー教のカースト制が気になるところです。古今東西、宗教が政治に対して影響を与えてくると良い事がありません。私は現地に住んでいるわけではないので、外からの情報に依存しているわけです。
それだけならば、特に宗教に関しては上手くいっている国という印象がありますが、何といっても人口が多い国ですから、ヒンドゥー教だけで約8億人、イスラム教も約1億人、マイノリティなキリスト教も約3000万人と、その規模が半端ありません。他の国家で見られる宗教間の争いが起こったらと思うと恐ろしいですね…。
また、カースト制からくる残酷なニュースが度々日本にももたらされます。この制度から抜け出す一つの方法がIT関係の仕事に就く事だそうなので、ある意味では国家に貢献しているんでしょうけども、この辺はどうなんだろうと個人的に考えてしまう部分です。
さて、これらの事からじゃあ一体に何に投資をすればいいのだという事なんですが、相変わらず個別銘柄は正直よくわかりませんし、リスクが高すぎるのでインデックス投資が基本になるかと思います。
そこで色々と調べた結果投資を検討していきたい銘柄を一つに絞り込みました。
ウィズダムツリーインド株収益ファンド
インドに対する投資方法は比較的選択肢があるように感じました。しかし、それぞれ見ていくと「ウィズダムツリーインド株収益ファンド(EPI)」一択な気がします。
日本円で投資が出来る投資信託「インド株式指数・Nifty50連動型上場投資信託(1678)」も候補としても良いかと思いましたが、信託報酬0.95%というのが高く感じるのと、純資産総額が約50億しかないところが一番気になるところです。長期運用前提なので、繰り上げ償還は避けたいところです。
その点では、EPIは資産規模が1678の約10倍ありますので心配はいらないかなと。以下に簡単にまとめておきます。
【株価】 18.54ドル
【経費率】 0.84%
【配当利回り】 0.37%
【資産構成】
エネルギー(22.57%)、金融(19.17%)、情報技術(16.65%)、材料素材(10.74%)、消費財(7.32%)、生活必需品(5.89%)、ヘルスケア(5.87%)、他…。
やはり、同銘柄に関してもコロナショックで大きく株価は下げています。しかし、徐々にですが株価は持ち直してきていますね。
当然ながらS&P500と比較すると圧倒的にアンダーパフォームしているのですが、長期的な成長に期待して投資していくこととなるかと思います。
組入れ上位10銘柄で時価総額の約4割を占めるため、上位銘柄の動向で大きく株価も影響を受けてしまいます。
また、独自の指標で運用しており、利益が大きい銘柄保有割合を増やすという運用方法をとっているのが同銘柄の特徴となっています。よって、インドの株価指数とは必ずしも連動しないという点には注意が必要です。
また気になる点があるのですが、2016年時点のSBI証券にある同銘柄の目論見書を確認すると、純資産総額が約1400億ある事がわかります。
現在ではその約半分の資産しかない事を考えると、今すぐどうこうという話ではないのでしょうが、少し不安になる数字ですね。
経費率も少し高い様に感じてしまいますね。う~ん、この独自の指標に基づく組入れ銘柄の組入れ比率はどうなんでしょう…。個人的には、インド株式市場とイコールになるような銘柄への投資を考えたいのですが、どの銘柄も微妙なんですよね…。
インドという国は投資するには魅力的なのですが、どうも投資対象に魅力を感じないんですよね。じゃあ個別にとなっても、業績を追い続ける自信もありませんし、もっと大手資産運用会社から素晴らしいETFが出てくることを待つか、まずはEPIから先に投資を始めてしまうのか、迷うところですね。
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