【中国恒大集団】リーマンショック級の金融危機が訪れるのか?
めーめーおじさんです。
ネットニュースやSNSを中心に話題になっていますが、中国不動産大手「恒大集団」の経営危機問題が深刻化しています。
随分前から中国は不動産バブルを指摘され続けてきましたが、昨年からのコロナ禍によって大きなダメージを受けたのでしょうか。昨年の2月頃だったと思いますが、恒大集団が販売するマンションなどが2~3割引きで販売されているという情報が出ていました。
あまり中国企業、とりわけ中国のバブル崩壊説に私は興味が無く、その後の情報も追いかけずにいましたが、ここにきてSNSでこれをきっかけにリーマンショック級の金融危機が訪れるのではないか?という論調を見るにつけ、自分なりに情報を整理することとしました。
そこから考えられるのは、
・リーマンショックのような金融危機には発展しないのではないか
・中国経済に大きな影響を与えるものの、結局は何とかしてしまい何事もなかったようにしてしまう
・日本株にはネガティブだが影響は限定的に収まる
・米国株、日本株が下がる場面が来たら押し目、中国の不動産関連銘柄などへ突っ込むのも有か
と言った感じです。既にご存知かもしれませんが、リーマンショックが起こる1年前ぐらいから、米国では不動産バブルが弾けて、一連の流れからリーマンブラザーズを始めとする金融機関に多大な損失を与えるに至ります。
今回もリーマン同様に不動産バブルが弾けて一連の金融危機に発展することを連想させますが、そもそも記憶している限りでは、恒大集団の経営危機以前にも海航集団という恒大集団よりも企業規模が大きい同業が破綻に追い込まれているにも関わらず、特に大きな金融危機には発展していません。
海航集団の負債総額は11兆円を超えるとも言われていましたが、特に何事もなかったかのような状況です。また、中国国有企業であり不良債権管理会社である華融ですが、資本増強により共産党(習近平?)が潰さないという意思を見せました。
ここからわかる事は、共産党は潰しても良い企業、ダメな企業を選別しているという事が窺えます。
共産党という独裁政権は思っている以上にしたたかなわけですから、過去の事例を教訓に市場をコントロールしようと動くことが容易に想像出来ますので、恒大集団が破綻しても影響は限定的となり、金融システム自体には何も影響が及ばないであろうと考えている可能性があります。
中国とはああいった国なので、個別企業の動きというよりも共産党政権の動きを見ていた方が何となくそうなんだろうなあという事が分る気がします(正しいかどうか別ですが)。
また、仮に大きな影響が出ようとも、共産党政権を揺るがすような事態(経済危機)は、彼らの既得権益を守ると言う意味でも、何が何でも抑え込みにかかるはずです。
要するに、共産党ありきで国家運営を行う限り、自由主義陣営では考えられない様な事でも平気でやってのけ、何とかしてしまうんだろうなあという感じです。とても抽象的ですがw
さてこんな感じですから、地理的に近く貿易額も大きい日本にはネガティブに働く気もしますが、まあそこまで心配する必要もないだろうというのが私の考えです。
ちなみに、恒大集団の債券を大量に持っていると言われる資産運用会社アシュモアですが、たかが440億円ですからね。ブルームバーグの見出しがセンセーショナルだったもんで読んでみたらそんなもんですよ。
ブラックロック約400億、UBS約300億ですから、一部投資家が影響を受けるということですね。私には全く関係のない話になりそうです。
関係がありそうかもという点では、やはりこういった事態に対して株価が一時的に調整がかかるケースですが、米金融当局のテーパリングによる短期的な下落を待った方が、押し目としては良い投資機会となると思います。
あとは、こういった状況を利用して、今こそ中国不動産関連銘柄へ投資するのも一考する価値はあるとは思います。まあ私自身は中国株に興味がない(というより余裕がない)ためそういった動きはしませんが、リスクをとれる投資家さんなら余裕資金で勝負してみるのも良いのかもしれません。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません