【21年3Q決算:プラグパワー】PLUG決算ミスもガイダンス引き上げにより株価は堅調

めーめーおじさんです。

ようやく足りない時間を活用してコツコツと保有銘柄をひとつひとつ確認しています。PLUG(プラグパワー)についても決算発表から1週間以上経過していますが、まあしょうがないって感じです。

さて、じっくり数字を見ていたわけですが、売上伸長率は流石という感じですが、いかんせんガス価格高騰などが響き利益面を圧迫する構図は変わらないようです。

毎回書きますが、PLUGは決算至上主義の投資家さんは絶対に買えない銘柄ですねw今回は売上、EPSともに予想を超えられなかったですから。

ただこれも毎回書いていますが、PLUGにとって重要な事は売上伸長率と、現状の課題に対する対応が適切かどうか?が大事なわけであって、ここを確認していく、答え合わせをしていくのが3カ月おきの決算だと考えています。

なので、結論を先に言えば、今回も個人的には結構良い決算内容だったのではないかと考えています。

2021年第3四半期決算の要約

・売上高 1億4392万$(+34.4%)予想×
・EPS -0.19ドル(前年差▲0.01ドル)予想×
・2022年ガイダンス 9億ドル~9億2500万ドル 引き上げ

売上は相変わらずの高伸長です。アナリストとのやりとりを聞いていても、今後の売上高についても非常に期待の持てる話がいくつか出ていましたが、それを根拠にガイダンスを引き上げたのだと感じています。

そういえば、つい最近2022年のガイダンスについては引き上げたばかりだったような・・・。

これがその時の記事です。

【PLUG】プラグパワーがガイダンス引き上げ発表

決算をミスったものの、恐らく強いガイダンスが出たことにより株価は維持もしくは上昇しているのかなとも思えます。

利益面ではこのままいけばコストの高止まりで厳しそうですねw前半戦はイレギュラーが重なりコストを圧迫しましたが、今回はそれ以上に深刻な状況だと捉えています。

まあいずれそういった状況も改善してくるでしょうし、それを見越した事業戦略を練っている事が窺えるので、こういた局面における耐久性を獲得していくにつれ、収益は改善していくことでしょう。

セグメント別の状況は下記の通りです。

・Cash and cash equivalents 33億7196万ドル
なんか第2Qより増えていません?理由はわかりませんが、相変わらず潤沢な現金を持っているようです。赤字企業とはいえ安心感がありますね。今すぐ潰れると言う恐怖感がありません。そこは半値で損切したRIDEとは違うところですwww

・Sales of fuel cell systems and related infrastructure
売上伸長率+38.7%と大きな数字となってきています。粗利も23.1%と前年同期と比べ+6.1%の改善となります。また第2四半期は19.5%という事ですから、着実に収益面は改善してくれているのでしょう。

しかし、数字で良いところと言えばここぐらいで、他のセグメントは凄まじいほどの収益面が悪化していました。第3四半期は粗利▲21.6%でしたが、前期からは+5.1%の改善。第2四半期は▲32.4%という事ですから、幾分かは改善しているとは言え、まだまだ収益環境は芳しくありません。

但し、主力事業は好調のようですし、売上も上昇してきて損益分岐点までもう少しという話も出てきていますので、本当にもう少しというところまできているのでしょう。

脱線しますが、PLUGはボラが激しいので短期売買に向いているかもしれませんが、長期目線でしっかり握っておいた方が普通の投資家は報われる可能性が高いと確信してのホールドを私は行っています。

主なトピックス

ざくざくっとトピックスはまとめていきますが、既出のものは省いていきます。

・利益面は、燃料、サービス、製品コストの上昇など、複数の要因で圧迫され続けている。コロナによるグローバルサプライチェーンへの影響、輸送関連コスト、運賃、人件費、材料費、これらのコスト高は2021年末まで続くと予想。

・2022年にサービスコストが改善していく。今後12カ月で30%、2023年末までに45%削減される可能性。

・燃料事業も2022年は利益改善していき、2022年後半には水素プラントが稼働していくため損益分岐点に達する事が見込まれる。2024年には内製化によるメリットと、グリーン水素ネットワークの継続的な構築を進める。

・燃料事業んも利益は当面圧力を受け続けるが、垂直統合戦略を更に強化していく。

・水素利用に関しての課題は依然として輸送にあるわけだが、水素(気体・液体)の配送に関してお客さまに支障が出ない様にApplied Cryogenic Technologiesを買収し、今後の輸送能力強化を図った。

・利益傾向は天然ガス価格上昇の影響を大きく受けており、年末まで圧力を受けると予想。

・2022年は2021年と比較し水素コストは20%以上低くなり減少し続けるだろう。2023年は複数のグリーン水素プラントが稼働を始め、輸送能力も継続的に拡大し続ける事で大幅な効率向上と、水素供給の適切な管理が出来る様になる。2024年までに燃料事業はキャッシュフローを生み出し始め、目標までに近づいていくと予想。

・サービス面では、過去18カ月でコストを50%以上削減出来た。2022年第2四半期までに機器の保守コスト削減と顧客の生産性向上が図られ、製品価値がより高まるだろう。

・今後、ユニットあたりのコストを12カ月で30%、2023年末まで45%削減する予定。

・顧客ニーズを満たし、ライフサイクルコストを削減するために継続的なジセダイテクノロジーを開発し続ける。マテリアルハンドリングでは運用コストが削減され、2023年以降も高い収益性の成長が見込まれ、鉛蓄電池から水素燃料電池技術への切り替えを進めていく。

【以下枠線の中は原文のまま】

Highlights from the 2021 Symposium include:

● Establishing long-term 2025 guidance of $3 billion in annual revenue

● Increasing 2022 revenue guidance; now $900-925 million, >80% growth over 2021

● Executing a definitive agreement to acquire Applied Cryo Technologies

● Announcing partnership with Fortescue Future Industries for a 50-50 joint venture to build a gigafactory in Queensland, Australia

● Unveiling HyVia hydrogen fuel cell-powered van prototype in North America, highlighted in remarks from Luca de Meo, CEO of Renault Group, Plug Power JV partner

● Confirming plan for 500 tons per day of liquid green hydrogen generation capacity by the end of 2025, which will include installing 13 green hydrogen plants by the end of 2025

● Projecting ambitious electrolyzer sales of over 100 megawatts (MW) by 2022, which is expected to generate 50 tons per day of green hydrogen

Targeting three new markets with the ProGen Platform — trucks, planes and data centers – in the years ahead

● Visionaries from across the industry, who are collaborating with Plug Power, spoke about the decarbonized future, including leaders from Microsoft, Acciona, Snam, FiveT Hydrogen, Williams and Fortescue Metals Group

● Political leaders spoke to Plug Power’s important role in building a greener, cleaner world, including Senator Chuck Schumer, Congressman Joe Morelli, Representative Paul Tonko and EU Director General Mobility and Transportation Henrik Hololei

まとめ

上記に今回の決算について会社発表の内容を要約しておきました。これを見る限りでは、PLUGの課題である赤字企業からの転換はもうすぐ目の前にあるように見えます。

個人的には2022年ぐらいから黒字になるかもという、以前にマネックス証券でインタビューに出ていた方のコメントを信じたいところではありましたが、現状の数字とコスト削減に関する将来予測を鑑みると、2024年頃でようやく損益分岐点に達する、というのが現実的な見方でしょうか。

また、上の枠線に囲まれた部分は原文そのまま転載しましたが、特に気にしておきたい部分は色掛けしてあります。

そこには「トラック、飛行機、データセンター」の3つの市場をターゲットにすると書かれています。私がPLUGという会社に投資を行っている理由の1つに、経営方針・戦略が明確で具体性が確認出来るところなわけです。

いつくるかわからない水素の普及期に一連の、垂直統合型ビジネスモデルを実現するための企業買収や、マテリアルハンドリングから今後水素経済が広がるであろう分野への積極的な投資と事業提携の推進、これらは今は個別のピースですが、将来これらが合わさった時に非常に大きなビジネスを生み出すだろうと感じています。

そういった意味では、決算ごとのアナリスト予想を超えられるかどうか?などはそこまで気にせず投資を継続的に行える根拠となっています。

今後も化石燃料は使われるでしょうし、無くなることはあり得ません。また、競合してくるであろうEVに関してもと得手不得手を上手く棲み分けしながら市場を広げていくと考えています。

そこで進むべき道を誤るのではないか?きちんと正しい道を歩んでいるのかな?と確認する場が3カ月おきにくる決算発表の場だという認識です。

上記の3つの市場に関しては、既に大きな市場があり、今後水素が活用される可能性が高い市場でもあります。PLUGは自分たちの課題を企業買収を通じてスピード感を持って対応し、これらの市場でも影響力を発揮していく可能性が高いと私は見ています。

目先の数字に一喜一憂はしてしまいますが、そういった業界でもありませんし、一度立ち止まって自分が思い描いたストーリー通りにPLUGは進んでいる事が確認できただけでも、今決算は良かったと個人的には思います。

あとは、アナリストとCEOのやりとりも確認はしましたが、今回はかなり今後の利益見通しに関して質問を受けていたように感じます。

やはり、目下の課題と期待は黒字転換はいつなのか?という部分なんでしょうね。そういった意味では、マテリアルハンドリングに匹敵するほどの経営の柱に育ちそうなのが電解槽の販売事業ですね。

こちらは非常に強気の発言をしていましたので、今後の収益に大きく貢献してくれそうな分野となりそうです。

どちらにしても、水素というテーマは今後も大きく育つメガトレンドに間違いないはずで、そこの勝馬はどこになるのか?という視点で投資をしていきたいものです。

既に株クラではこういった話題は出てこなくなって久しいですが、長期投資を本当に行いたいのであれば、水素というテーマは最もホットな話題であると個人的には考えています。

ながなが久しぶりにブログを更新しましたが、PLUGは引き続き投資継続方針を確認出来ました。

※前回決算のまとめ記事です。

【21年2Q決算:プラグパワー】PLUG売上の伸長率はハイパーグロース並み!?勝負は3Q以降へ

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