【20年4Q決算:GO】グロサリーアウトレット好決算連発企業…だけど株価上がらずw

めーめーおじさんです。

本ブログでは何かと話題が多いPLUGを取り上げる機会が多く、RIDEや一時撤退したKOPNのような銘柄まで手を広げて投資をしているので、そういったテーマ株へ投資をしている投資家だと思われているかもしれません。

しかし、本質的には稼げて地味なビザのような銘柄が好きであり、VTIがポートフォリオの中心に据えていたりします。

当然分散も意識しており、比較的そういった業界には詳しい事情もあって、生活必需品セクターへの銘柄への投資もしようと心掛けています。

過去はコカ・コーラやアルトリアへの投資もしていたわけで、そういった業界の稼げる企業って大好きねんですよね。ただ、こういった銘柄は成熟企業も多く、今後の成長期待が低い事から「稼げて尚且つ今後大きな成長が見込まれる中小型株」を同セクターから探した結果、GO(グロサリーアウトレット)への投資をしています。

素直にウォルマートやコストコ、ホームデポのような鉄板銘柄へ投資しておけばいいんですが、それじゃあつまらないと考えてしまうんですねwそれならVTIで良いじゃないかみたいな。

そんなこんなで私のポートフォリオで一番の問題児(含み損w)のGOについて2020年第4四半期決算が発表されたのでしっかりまとめておきます。

安定の好決算も株価は相変わらず下げる問題児

【2020年第4四半期】
収益:8億682万ドル(前年比+23.1%)予想〇
EPS:0.24ドル(前年比+118.2%)予想〇
既存店売上高:前年比+7.9%
新規出店:+8店(380店舗)

【2020年通期】
収益:31億3454万ドル(前年比+22.5%)
EPS:1.08ドル(前年比+468.4%)
既存店売上高:+12.7%
新規出店:新店+35店、閉店-2店

今回の数字を見る限り、コロナ特需があったとはいえ凄まじい好決算だったのではないでしょうか。また、決算報告を見ている限りではフリーキャッシュフローも通年で前年比+91.2%と、これまた凄い伸長率を叩き出しており、バランスシートも強化されているように見えます。

GOはIPO後もあまり注目されていないせいか株価も冴えませんが、決算を迎えるたびにここ最近はアナリスト予想を完璧に上回る数字を出してきているのです。

特に今回はコロナという特殊要因が絡みますので、余計に数字が良かったですね。ここまで良い決算を出しているのに株価がこんなに上がらないなんてどうなっているんでしょうという感じです。

また、見通しについてもこんな感じで出していました。

・The Company currently expects to open between 36 and 38 stores this year with one closure.
・The Company anticipates that comparable sales for the first quarter will decline in the negative high-single digits reflecting the impact of cycling the initial demand surge related to the COVID-19 pandemic in March 2020.
・Excluding the impact of discrete items, the Company anticipates a normalized fiscal 2021 tax rate of 28%.
・Capital expenditures, net of tenant improvement allowances, are estimated to be approximately $130.0 million.
・As a reminder, the Company will report 52 weeks of operating results in fiscal 2021 compared to 53 weeks in fiscal 2020.

この中でも注目しなければいけないのが「2021年は新店を36店~38店オープンする予定」「第1四半期は昨年のパンデミックの影響もあり、売上高が一ケタ後半まで減少する予想」と書いてあります。

新店は2020年並みに出すようなので、総店舗数は大台の400店を超えてくる予想です。将来は米国内だけで4800店を目指すと目標を掲げていますから、まだ10分の1にも満たない店舗数と、既存店が好調なのを加味すれば、今後成長していくにつれて物凄いことになるのではないかと考えているわけです。

また、第1四半期の売上予想が一ケタ台というのも仕方のない事ですね。むしろ前年を超えてくるという見通しに対して私は評価したいと考えています。

また、本ブログで小売り業界への逆風として、民主党政権による最低賃金アップについても取り上げましたが、アナリストからエリックCEOが質問を受けていました。

それによると、賃金のインフレに対応するのには実際多くの事は出来ないが、効率化に向けてシステム・テクノロジー・プロセスに投資しなければならないと語っています。

それと連動すると思いますが、同社はEコマースへの投資は最優先事項ではないとも語っています。むしろこういった部分への投資を引き続き強化していくような事を語っています。

これは、アマゾンやウォルマートのような小売の巨人がとる戦略とは違った動きです。しかし、私はこれで良いと考えています。むしろEコマースへの投資を現時点で強化するといったアナウンスが出てきた場合、同社株を売りに出すことを検討するかもしれません。

何故なら、小売の巨人と規模で圧倒的に劣る同社ですから、ドミナントを進めながら得意分野に経営資源を集中し、一定の規模まで成長をする必要があると感じるからです。

同社の強みとは、その日その日の激安製品の品揃えによる顧客への驚きを提供する部分であり、決してそれはEコマースでは訴求しきれない部分であります。

販売チャネルがネットへいくら移行しようとも、ドン・キホーテのような売場に特色のある小売店へお客様は足を運ぶのと一緒で、まずはこういった強みに対して更に磨きをかける事が先決です。

そういった意味では、GOの進んでいる方向性は私は正しいと考えています。

相変わらず株価は上げ下げを繰り返していますが、現在の株価水準は過去から見ると底に見えています。指標を見るとまだ割高感はありますが、そもそも成長率が競合と全く違う事を考えると、そこまで気にする必要性はないように思います。

驚異的な勢いで伸びる同社にも、様々なリスク要因は挙げられます。しかし、小売業界の将来を考えるとGOは今後数年間で大化けする可能性を秘めていると感じていますので、今の株価水準が割安だと判断し投資を継続していきます。

※前回決算の記事になります。

【20年3Q決算:GO】グロサリーアウトレット安定の好決算!しかし株価は低調…。

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