【21年1Q決算:RIDE】倒産まっしぐら!?資金調達がポイント

めーめーおじさんです。

私が保有する銘柄で大問題児であるRIDE(ローズタウンモーターズ)ですが、5月24日に2021年第1四半期決算を発表しました。

本記事では決算内容の要約と簡単な私の考察を加えたものにしていきますが、そもそも米国株村の端くれとしても存在しているわけですが、果たしてそんな記事に需要があるのか(笑)

ペニー株時代のPLUGや書いても書いても全くPVが伸びないKOPNなど、不人気銘柄へ投資を行い随時記事をあげてきた本ブログですが、今回の決算で資金繰りがやばそうな感じになってきたRIDEへ投資をされている米国株村の投資家は何人いることやらw

少なくともVOOやGAFAMなどに投資をするような投資家さんは全く興味も湧かない銘柄ではないでしょうか。現に私は取得単価20ドルなので大爆損中ですしねwww

まあ自分のお金でリスクをとって投資をしているわけで、誰から何を言われる筋合いもありませんので、我が道を進むのみですね。

※嫁に投資資金半分になりましたなんてのは死んでも言えませんが(;´Д`)

さて、前置きはこの辺にして、決算内容を簡単にまとめていきたいと思います。

【第1四半期】
収益:0ドル
EPS:▲0.72ドル 予想×

と、こんな感じですね。収益(売上)が0という数字ですが、これはまだ商品であるEV車を「生産していない、販売していない」ため当たり前の数字ですね。

RIDEという会社はそういう会社なので、同社に投資している投資家にとっては当たり前のことなのですが、どうも投資インフルエンサーの中にはこの辺を理解していないのか、「売上0でEPS赤字ってやばくね!?笑笑笑」みたいな方がいるのは残念なことです。

大切なことなのでもう一度言いますが、まだ商品であるEV車を「生産していない、販売していない」ため当たり前の数字ですね。

同社は9月から本生産に入り、販売、売上が立つという流れになります。それまでは売上が無いのは当たり前であり、そもそもそういった指摘は的外れという事です。

Twitter上でインフルエンサーがこういった発言をすると不安になる方もいるかもしれませんが、あまりこういった部分は気にしなくて良いと思います。

では発表内容で気になる部分を抜粋していきます。

・2021年9月下旬の生産開始は限定された生産数になるが順調に進捗している
・現在プロトタイプ57個中48個が完成しており、7月には試作車の生産を開始する
・2つの衝突試験に合格しており、他の試験も計画通り進んでいる。5つ星の衝突性能評価を達成できると期待している
・バッテリーラインは試運転段階にあるが、ハブモーターラインは7月に機械を設置開始する予定

というところまでが第1四半期の内容です。まずは安心したのが「予定通り9月から生産を開始する」というのがはっきりした事です。

正直ここが重要だと考えていまして、クリア出来なければ損切しようと考えていました。しかし、きちんとクリアしてきそうな感じですね。

車両の開発も順調に進んでいそうですが、2020年第4四半期で発表されたガイダンスよりも営業費用の増加などしており、このへんがEPSの悪化に繋がっているものと考えられます。

また、今期目標と財務見通しも更新しています。

・2021年に予想される生産数は以前の予想の50%になる
・販管費5500万ドル~6000万ドル(以前のガイダンス4000万ドル~4500万ドル)
・研究開発費2億8000万ドル~2億9000万ドル(以前のガイダンス1億8000万ドル~1億9000万ドル)
・年末までの現金、現金同等物などの流動性資産は5000万ドル~7500万ドル(以前のガイダンスは2億ドル)

と、こんな感じですね。まずは上記で計画通り9月から予定通り生産出来ると触れましたが、生産計画数は当初予定の半分になるとの事ですね。

これが非常に微妙なところだなあと感じます。かなり無理やりにでも9月に間に合わせようという意思が見えますが、これが良い事なのか悪い方向に行ってしまうのか、かなり難しいところですね。

そして何より問題なのが、想定以上に現金の流出が大きいという事実です。このままいけば、当初予定では2億ドルの流動性資産が確保出来ていたわけですが、様々なコストが上昇する中で年末までにほぼ枯渇してしまう勢いでなくなっています。

このままでは年が明ける事には会社は倒産するということですね。

これに対してRIDEは助成金などを求めていくとともに、ATVMローンによる資金調達を計画しているようです。

ATVMローンとはなんぞやという事で調べてみたのですが、「先端技術自動車製造に対する融資プログラム」とネット検索では出てきます。

色々とレポートが見れるので確認して頂ければ良いのですが、過去には日産やテスラもこの制度を活用して資金調達をしていたようです。

RIDEの当面の課題はこの制度に通るかどうか?資金調達が出来るのかどうか?というところになってくるでしょうか。

そもそもで車両の生産、販売以前に、会社が潰れてしまっては元も子もないですからね。

少し話を戻しますが、当初の生産予定数を大幅に下回る事になったわけですが、3万台程度の生産量にに留まる見込みです。

以前ヒンデンブルグに非難されたプレオーダーの件ですが、実際の本注文としてしっかり受けれたのは良かったと思える一方で、これまた株価急落の原因となったフォードのF-150ライトニングですが、現行モデルは昨年約80万台を販売するほどの車両という事ですから、3万台程度ではまだまだ足元にも及ばない生産量ということです。

これが妥当な数字かどうかの判断は難しいところではありますが、RIDEのホームページに比較表を載せるぐらいですから、個人的にはまだまだ物足りない数字に感じます。

今後の展望

決算発表を受けて株価は大きく下がる結果となりました。色々と理由はあるのでしょうが、まだ実際に大規模な車両生産を行っていない同社が、これから本当に今回のガイダンス通りに計画を進捗出来るのか?ましてやもしかしたら倒産するかもしれないという事実に投資資金が流出してしまうのは仕方がないと考えます。

一通り売られてから大きく反発して10ドル台まで株価が上昇してきていますから、こういったリスクを承知で資金を投入してきた物好きさんがまだいらっしゃるということでしょう。

次回に大きく株価が動いてきそうなイベントは6月21日の投資家などに向けた工場見学が予定されていますので、ここで事業の進捗確認を行うのはホルダーとしては必須の作業となりそうです。

当初こちらの銘柄には宝くじ枠として投資を開始したわけですが、実際に倒産するかもしれないという状況を目の前にしていますので、本当に投資資金が紙くずになってしまうリスクが大きくなってきました。

しかも既存の大手メーカーが本気を出してきた事で、工場が順調にいっても予定通りに注文が伸びない可能性も高まっています。

もうリスクしかないですねwwwじゃあ何で私がこの銘柄を未だにホールドしているかと言えば、これらの問題をクリアしていき、そして米国内でどこでもエンデュランスが見かけるほどの普及をする事が出来れば、それこそ株価は爆上がり、ハイリスクに対してハイリターンを得る事が出来ると考えているからです。

将来的にEVピックアップトラックのテスラとなる事が出来た場合は、それはもう爆益間違いないでしょう。

安定した資産運用はVTIで十分ですので、個別株ではこれでもかと爆益を狙っていきます。自分のリスク許容度を超えない様に資金管理しつつ、思い描いているストーリーが崩れるまではどこまで株価が下落しようがホールドを継続していきたいと思います。

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