【COST】コストコ好決算と小売銘柄への投資について
めーめーおじさんです。
倉庫型の小売企業であるコストコが第4四半期決算ならびに通期業績の発表を行いました。その内容については非常に力強いものでした。
保有銘柄ではないので簡単に主要な数字だけ確認していきます。
EPS：3.13ドル（前比+26.7％）アナリスト予想〇
収益：533億ドル（前比+12.4％）アナリスト予想〇
会費：11億ドル（前比+5.3％）
売上、利益ともに大きく伸長させてきました。通期でも大変素晴らしい数字を叩き出してきており、特にコロナ禍においても逆にそれを追い風として業績を拡大してきたことがわかります
Eコマースにおいても競合他社同様に伸長しており、第4四半期では+91.3％、通期でも+50.1％と、こちらも素晴らしい数字となっており、売上を伸長させる起爆剤となっているようです。
展開エリアにおいても第4四半期では全てにおいて二桁伸長、通期においても大幅な伸びを示しています。
また、会費も伸長していることから、安定的な会員の獲得＝収益の安定化も図れている事がわかります。
しかし、好決算を発表した割には株価は冴えないようです。その理由はこの一文にあるのかもしれません。
「This year’s fourth quarter was negatively impacted by incremental expense related to COVID-19 premium wages and sanitation costs of $281 million pretax」
要するに、コロナ対策費で2億8100万ドルをかけますよと言っているわけですね。コロナ禍の中で従業員に対して1時間あたり2ドルを追加で支給しているそうですが、こういった部分で費用がかかっているようです。
しかし、個人的にはこういった取組はマイナスには作用しないと考えています。なぜならば、従業員を辞めさせない、モチベーションを上げることは結果的に生産性を上げることに繋がるからです。
そしてそれでもしっかり利益を出せる強固な財務体質であることを考えると、非常に魅力的な会社に私は見えます。
小売り業界への投資について
私の保有銘柄にはグロサリーアウトレット(GO)が含まれています。そういった事情もあり、米国も含めた小売り業界に対しては少し興味を持ちながらチェックをかけているわけですが、今回のコロナ禍でわかったことは「ネット通販が大きく伸長する」「コロナ禍は追い風」というところですね。
まあ今更な感じはしますが、ネット通販についても今後は伸長していくでしょう。そして、コロナ禍では食品スーパーとホームセンターが非常に強いですね。
今後、ワクチンが開発されてコロナがインフルエンザと同様の扱いになった時にはまた違うかもしれませんが、人々の生活は今まで通りには戻らないでしょう。
当面は外出先でお金が使う機会が減っているわけですから、どこでお金を使うといったら食品スーパーなどで使う可能性が高まるはずです。そして、どういった企業が選ばれていくかという視点では、消費者に驚きと満足感を与えられる企業だと考えています。
GOについては圧倒的な価格政策で消費者へ訴求していますし、コストコについては実際にお店に行ったことがある方はわかると思いますが、なんだかワクワクする売場となっています。
当然ウォルマートなんかもネット事業が好調であるわけですから、こういった特徴を打ち出している企業が今後も生き残り成長していくのかなと感じています。
とりわけGOについては、コストコやウォルマートと比較してもかなり小さな会社になりますから、今後の成長性という意味では株価の爆上げに期待が出来るのではないでしょうか。
安定した投資成績を求めるならば、ウォルマート、コストコ、ホームデポといった鉄板企業がおすすめですが、それでは面白くなさそうだということでGOへの投資をおこなっているわけです。
こういった考えはほぼ雰囲気と感なわけですが、少なくとも仕事柄こういった業界に対して少し内部事情を覗ける立場にいますので、ある程度客観的な数字をもとに確信をもった投資が出来ています。
どうしてもヘルスケアやハイテク分野は畑違いなので理解しきれない部分がありますが、自分の得意分野で勝負する銘柄があっても良いだろという感じです。
ここまで言っておきながらGOへの投資が失敗したら恥ずかしい限りですが、数字だけ見る限りはそこまで外れていないと思っています。
どうしても株価が付いてこないので絶賛含み損継続中ですが、今後も強い数字を出してくれると考えていますので、どこかのタイミングで上がってくれるでしょう。
今回のコストコの決算を眺めながら、個人的にはますます食品スーパーへの投資は継続していきたいと再認識させられました。
