【衰退】日本への投資に前向きになれない理由
めーめーおじさんです。
私の保有銘柄は全て米国株となります(勤め先の持株会除く)。日本株への投資も検討はしていますがいまいち気が進みません。日本株にも大変素晴らしい企業があることはわかりますし、今後も有望な企業は出てくるでしょう。
しかし、投資に踏み切れないのはどうしても日本という国に対してそこまで期待できないと考えているからです。よく米国株へ投資をする理由の1つに人口動態がありますが、少子高齢化が進む日本は厳しいという見方があります。
9月29日付けの朝刊にも一面でデカデカと「2100年日本GDP4位」という記事が掲載されていました。それによると人口が半減しても日本は世界4位を維持できるという内容でした。
しかし、よく記事内容を見ると、単純に他国も人口が減少し相対的に日本のランクは上位を維持されるという内容でした。しかも生産性が上がる事が前提です。
この内容に「さすが日本、凄いぞ日本」と思うかどうかは人によるんでしょうが、私はそこまで前向きに捉えられません。
さてそのような中で、日経新聞の別記事でこんな記事も出ていました。
『科技立国、落日の四半世紀、研究力低下、改革後手に』
この記事の要諦は・・・、
・日本の研究力低下が止まらない
・日本の若手研究者が置かれた状況は世界的にも苦しい
・賞をとる程の優秀な研究者は9割が日本に帰ってこない
という事で、優れた人材の海外流出が止まらないという内容でした。それには様々な理由が書いてありましたが、特に印象深いコメントが、
「日本は人件費が無料だから良いんです」
と、日本のある大学教授がノーベル賞を受賞した野依氏に語っていたそうですねwww
ここに日本の縮図を見たような感じがしました。日本という国に住んでいる限り、こういった考えに触れる機会というのは結構あるのではないでしょうか。
国力を図る物差しは様々ですが、とりわけ科学技術力は最たるものです。本来はこういった分野に力を入れていかなければいけないわけですが、優秀な若手研究者を便利な道具扱いをしていては、将来日本という国の衰退に繋がるものと考えます。
私も大学時代は理系だったわけですが、博士課程に進んだ先輩たちを見ていてなかなか厳しい世界だと感じ、絶対にそういった道にはいくまいと考えたものです。
不出来な私と違い、博士課程に進む人というのは私の周囲では非常に優秀な人が多く、あれやこれやと燃えている人が多かった印象です。そういった人たちがやる気の搾取というんでしょうか、経済的に苦労しているところを見ていると自分は到底無理だなと考えました(実力が足りないというのも大きいw)。
博士までいってしまうと明らかに修士よりも就職という点では非常に厳しい状況でした。いくら優秀と言われていても、世の中には上には上がいるもので、そういった化け物みたいな頭脳を持つ人たちが民間の狭き門に挑戦していきます。
大学に残ろうにも立場は非常に不安定ですし、それでは環境が整っている海外へ飛び出そうとなりますよね。私は全員が海外でやってやると意気込んで行っているわけではないと思うんですね。
中には日本で活躍したいと考えている人もいると思うんです。それが現状では席が無いんです。それがもう10年以上も前の話だったわけですから、今はもっと酷い状況なのでしょうか。
教育というのは国の根幹に関わる部分ですし、大学という教育・研究機関は将来の金の生る木(人材)を育む場でもあるはずです。
それがこんな悲しい記事が未だに出てくることが、日本という国は全く変わる事が出来ない、長期的には投資不適格だと考えてしまう理由です。
確かに個別に企業を見ると素晴らしい企業もあるのですが、日本という市場へ依存度がどうしても高くなってしまうので、そのへんをどう考えるかですね。
未だにアセットを分散する意味でも、米国一辺倒ではなく日本株なども一部持ちたいと考えていますので、何とか10年、20年、30年と投資したら面白そうだなと感じられる会社を見つけてみたいです。
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