【PLUG】水素社会への一歩を踏み出す世界
めーめーおじさんです。
私は水素関連銘柄であるPLUG(プラグパワー)のホルダーでありますが、4月22日に少し興味深いニュースが駆け巡りました。
それは、米国のスーパーメジャーであるシェブロンと、世界最大手の自動車メーカーであるトヨタが、「水素エネルギー商用化を目的とする戦略的提携」を発表しました。
トヨタは言わずと知れた巨大自動車メーカーでありますが、近年の脱炭素社会に向けた取組においては、EVや水素に大きく舵を切り始めており、個人的には他の日本メーカーと一線を画した存在に感じております。一方で、シェブロンは代替えエネルギー分野に積極的に投資を行っているとされています。
この世界的な企業である2社が手を携えて水素に関する提携を行うと言うのですから、水素関連のニュースにおいてはこれまでにないインパクトがあるなと感じています。
世界的な流れとしては脱炭素が叫ばれてはいるものの、結局のところは水素エネルギーを利用する裾野が拡大しなければビジネスとしての旨味が出るわけではありません。
本ブログでも何度か主張させて頂いておりますが、結局は脱炭素とはいえ一定の経済合理性がなければ水素の普及はありえませんし、環境問題とはいえコストの問題という大きな課題をクリアしなければならないわけです。
特に、PLUGが力を入れようとしているグリーン水素に関しては、生産コストが高いとされており1キロ当たり5~6ドル程度と言われています。
主に化石燃料から作られるグレー水素生産コストは2ドル前後と言われていますから、唯でさえコスト高が課題とされている水素に関してはまだまだ普及への道のりは遠いなというのが正直なところです。
しかし、上記2社のような企業が市場拡大に向けて取組を強化する流れとなれば、水素の需要拡大に伴う生産コストの低下が期待出来ます。
まずはグリーン水素の生産コストがグレー水素並みの2ドル程度まで低下すれば、グリーン水素の生産プロセス、環境問題への取組から一定の需要拡大が見込まれるのではないでしょうか。
グリーン水素の生産コストに関しては、電気分解の際に使用する再生可能エネルギー、また電解槽の設備投資に関するコストが大きいとされていますが、前者は今後もコスト低下が期待出来ますし、後者に関しては規模の拡大によって同じようにコスト低下を図れるのではないかと考えています。
PLUGは水力発電という安定したエネルギーと、いくつかの生産施設を建設中であり、他の水素関連企業よりも一歩先んじた形で投資家より集めた資金を集中投資し続けています。
まだまだ水素インフラの問題や需要の拡大という課題はありますが、間違いなく世界は水素社会へと歩を進めている印象がありますし、現状の動きをみているとPLUGの動きはそういった時代の流れの先を見据えた動きをしているように見えますので、現状では赤字を垂れ流す割高企業という印象ですが、長期的な目線では現在が仕込み時とも言えるのではないかとも考えています。
ちなみにブルームバーグのレポートを見ていると、2050年までにはグリーン水素のコストが世界のどの地域でも1キロ当たり0.8~1.6ドルまで生産コストが下がると書いてあります。これは単純に天然ガスと同じぐらいのコストまで下がる事を意味しているそうなので、ここまでいけば相当な規模での普及が見込まれます。
PLUGは直近では2024年までに大きな目標を掲げてはいますが、売上の拡大とともにこういった部分への情報も同時に並行で確認していく必要があります。
少なくともPLUGのCEOに関してはこういった課題に対して現状認識している発言をしている事から、こういった部分へもしっかり対処していくであろうことが期待出来ます。
投資したリターンを本格的に得られるのはまだまだ先の事になりそうですが、こういったニュースに一喜一憂しながらPLUGはガチホを決め込みたいと思います。
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