【21年3Q決算:GO】グロサリーアウトレット自社株買い発表で株価爆上げ
めーめーおじさんです。
保有個別銘柄は中小株やグロース株が中心となる私のポートフォリオですが、RIDE無き今は最も含み損が大きい銘柄はGO(グロサリーアウトレット)となります。
表題にある通り株価は決算発表後にガツンと上げてくれたわけですが、相変わらずの爆損状況は変わりありません。まあ含み損が▲50%付近から▲35%ぐらいまで縮まったのは素直に喜ばしいところではありますがw
さて、世界的な大企業がひしめく米国小売業界において異色の存在なのがGOなわけですが、コロナ特需で沸いた昨年に比べて、ある程度は強い数字が出せたのではないでしょうか。
特に米国は直近ではインフレが進行しており、小売業界にとっては逆風となるわけですが、GOにとってはそれがある意味では良い方向に風は吹いてきているような気もします。
さてそれでは以下に決算内容を簡単にまとめていきます。
【2021年第3四半期】
収益:7億6888万ドル(前比+0.6%)予想×
EPS:0.24ドル(前比▲14.3%)予想〇
既存店売上高:前年比▲4.3%
新規出店:+7店、総店舗数407店
※株主に価値を還元するというコミットメントを反映し1億ドルの株式買戻しプログラムを承認
【第4四半期の見通し】
・第4四半期に8店舗を新規出店予定、2021年度は合計36店舗新店となる予定
・10月は既存店売上高は横ばいだった。現座の傾向値から第4四半期の既存店売上高は-3.5%~-2.5%の範囲になると予想する
トピックスまとめ
気になったトピックスやアナリストとのやりとりを下記に要約していきます。
・10月は既存店売上高が昨対で横ばいだったことから第4四半期の勢いに勇気づけられている(CEO)
・2022年には新店の強力なラインナップがある。建材、労働力の課題がいつ緩和されてくるかわからないがこの逆風を乗り越えていく。
・最近では、米国市場へ参入したカナダの飲料会社から10万ケースのハードセルツァーを購入したが、競合他社が12パック18ドルで販売している時、我々は同じ製品を5.99ドルで提供している。健全な利益を生み出しながら70%の節約に繋げている。
・我々は、こういった新製品の需給との不均衡を緩和する補完的な販売先を提供し、それらの日和見(過剰品)ビジネスを成長させることを可能にした。
・インフレは現実のものとなっていますが、我々のビジネスはその課題に対して独自に軽減する方法を提示している。競合他社でより高い価格で支払うようになるにつれ、我々の提供する価値は更に説得力のあるもになる。
・Eコマースに関しては、Instacartと最近パートナーシップを開始し、現在ではロサンゼルス、フレズノ、ベイエリア、サクラメントなどのカリフォルニア市場の68店舗から当日配送を行ってる。
・第3四半期の粗利は30.8%と予想を上回り、インフレの逆風にも関わらずパンデミック以前の水準に一致している。
・昨年同期と比較すると利益率は減少したが、主に在庫回転率の正常化、サプライチェーン、貨物及び燃料費の増加によるもの。販管費は前年より1%増加したが、インセンティブ費用減少で相殺された。
・インフレだけではなく、刺激策が終了したこと、失業手当が終了したこと、コロナの多くの支援補助金が終了したことを踏まえると、更に多くのお金を節約する必要性がますます高まり、最終的に顧客視点で我々は有利になると考えている。
と、こんな感じでしょうか。中には、業界の人なら理解できる方もいると思いますが、安売りされる製品のブランド名はネットショッピングには載せないでと言っている取引先もあるみたいですねwww
まあ、上記にあるように、普通に考えたら在庫過剰になって捌こうとしたときに、普通の取引先よりも70%オフで販売されたらトラブルになりますよね。
ただ、お金に変えなくてはいけないわけですから、GOはそういった取引先の駆け込み寺のような感じになっているのだと推測できます。
以前もこの点について言及しましたが、こういったビジネスモデルを確立できるというのは、小売業界においてかなり特殊な状況であり、コストコやウォルマートには絶対に真似できないやり方です。
ウォルマートなどは、日本で言えば西友なんかがそのシステムに乗っかって商売をしていましたが、こんな柔軟な取引は絶対にしません。イレギュラーを嫌がるんですよね。
だったら最初から70%オフで納入しろよ、となるわけですが、そんな事は無理なわけで、こういった対応がGOは非常に強いのでしょう。
メーカーやベンダー側からしたら、こういった流通が1社でもあると非常に助かるんですよねwちょっと脱線してしまいましたが、こういった部分がGOの競争上の優位点になっていることは間違いありません。
2022年の見通しについてはかなり慎重になっているとのことですが、昨年からの特需から一巡を迎えてくるわけですから、2022年については現状の市場環境がどう動くかは確かに不透明感が出ていますが、既存店前年がそこそこでいってくれれば、新店寄与がしっかりのってくれて売上高はしっかり前年を超えてくるだろう事は想像出来ます。
利益はそれなりにとれているわけですから、第4四半期が堅調に推移してくれれば来年もしっかりとした流れで良い業績を上げてくれるのではと考えています。
直近2年の株価チャートです。私は40ドル台で購入していますので、非常に厳しい戦いになっていますwようやくIPO時の株価まで戻ってきたという感じですね。
まあ企業規模的にはまだまだ小さい会社ですから、今後数年先の成長性に賭けて投資をしていきたいと思います。数字だけ見ていれば、なんとも堅調な数字に見えますし、ビジネスモデルはなかなか面白い会社なので、1年2年で結果が出る会社ではありませんね。
もっと順調に株価が上がってくれれば良いんですけどね。もっと良い企業もありますし機会損失になっているのも否めませんが、特にGOに関しては問題を感じているわけでもありませんから、将来の爆益を信じて投資続行という判断でいきます。
※前回決算記事になります。
【21年2Q決算:GO】完璧な決算ミスw株価大暴落(´;ω;`)
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