【21年2Q決算:GO】完璧な決算ミスw株価大暴落(´;ω;`)

めーめーおじさんです。

私の保有銘柄においてRIDEを損切してから唯一無二の問題児となりつつあるGO(グロサリーアウトレット)ですが、アナリスト予想に対して僅かに売上、EPSが未達となり株価が叩き売り状態となっています。

先日決算発表で暴落したKOPN(コーピン)と比較すればまだこの程度の下げで済んでいるのかという感じですが、これが仮にWal-Martやコストコであれば寄り付きから-10%なんて喰らう事なんてないわけで、やはりハイボラ高リスク銘柄だなあとしみじみ身をもって感じているところであります(´;ω;`)

決算至上主義の投資家さんなら間違いなく売りの今決算内容ですが、特に問題があるようには私には見えなかったので、結論を先に言ってしまえば私の判断は「買いもしくはホールド」となります。

1Q決算まとめ記事でも書いた通り、この株価暴落局面は買場ですね。資金に余裕があれば本当はナンピンを仕掛けたいところです。

何故そう思っているか?という部分は下記に決算内容を簡単にまとめながら触れていきます。

【2021第2四半期】
収益:7億7554万ドル(前比▲3.5%)予想×
EPS:0.23ドル(前比▲28.1%)予想×
既存店売上高:前年比▲10.0%
新規出店:+11店、総店舗数400店
※決算資料には記載なく、アナリスト向けの決算コールで新規出店+11店と言っていたので前回資料に記載のあった総店舗数にプラスした店舗数となります

【今後の見通し】
・2021年度は閉店1店、新店36~38店舗を見込んでいます
・2021年第3四半期の既存店売上前比は▲6%となる。現在の傾向に基づき既存店売上高は一桁台半ばのマイナスになると予想
・2021年度の設備投資は約1億3000万ドルと見積もっています

と書いていますね。また収益コールの内容に移ります。要約です。

【エリックCEO】
・第2四半期の売上予想を上回ったのは嬉しく思っています。既存店売上高は前比▲10%と予想より僅かに上回りました
・私たちは店舗が最も重要な成長の原動力であると確信していますが、新規顧客を広げて価値を提供していくための補完的な方法を模索しています
・食料品の電子商取引に対する需要拡大は業界をリードする価値、宝探しの経験を拡大していくための興味深い機会提供となっている
・様々なEコマースアプローチのテストを開始し、独自のモデルで何が最適か判断出来ていることは嬉しく思っています

【チャールズCFO】
・総売上高に貢献したのは、昨年の第2四半期末以降に純増した38店の新店による影響です
・2Qは400店で終了し、直近の既存店含む新店の業績には引き続き満足している
・2Qの粗利益率は30.7%で予想を上回り、インフレの逆風にも関わらず、パンデミック前の業績にほぼ同じでした。
・2020年2Qと比較すると、売上総利益率(粗利益)は0.9%減少し、これは在庫回転率の正常化とインフレの影響によるものです

【対アナリスト】
Q:第3四半期についてだが、正常化への道筋は?
A:取引量を見ているがパンデミック以前よりも良いし順次改善してきているが、季節パターンを下回っている。消費者がいつ頃に戻ってくるかは正確にはわかりません

Q:全体的なインフレについてどのように考えていますか?GOは価格リーダーなので、それをどう通過していくのでしょうか?
A:間違いなくインフレが見られているし、サプライチェーンの中でも広く知られています。コモディティコスト、運賃の上昇、あるいは労働力の不足などの課題がサプライチェーンへもたらす影響など、サプライヤーとの会話でも直接聞きます。私たちにとってはそういった逆風であり続けることを期待しています。2Qは加速が見られ、これまでのところは3Qも続いています。この(ビジネス?)モデルは従来の小売業者よりもリスクとプレッシャーを緩和します。

Q:オンラインでブランド商品を割引するというアイデアについて、サプライヤーやパートナーと話し合った事はありますか?以前にリスト化することへの潜在的な障壁について言及したことを知っています。
A:私たちがサプライヤーの優先パートナーである理由は、ブランドを保護するためにサプライヤーによりそれぞれ異なる要求、好みがあり、ブランド、商品が表示される場所、されない場所を固有のアプローチで採用しています。Eコマースも例外ではなく、サプライヤーからの観点で正常機能する方法で行うつもりです。そのように管理することに問題はありません。

まとめ

まずは今回の決算を受けて正直な感想としては、こういった決算の数字が出てくるのはある程度予測できたという事です。

日本と米国ではコロナの対応、状況は現在大きく異なってきていますから単純比較は難しいですが、売上はこんなもんだろうというのが率直なところです。

既存店売上前比をこの程度に抑えたのは上出来ではないでしょうか。そういった意味でCEOも良かったと言っているのではと感じます。確かに前回決算では「2桁前半程度のマイナス」を見込むと言っていましたからね。それが一桁台で収まったと言うのは大したもんだと思います。

次回以降の決算ではこの辺の数字が改善されていくようですので、そこについてはもしっかりと確認していきます。

また、明らかにインフレを感じさせるコメントには短期的な流通業界への逆風を感じさせます。しかし、GOについてはそのビジネスモデルの特徴から比較的に競合他社よりインフレ耐性があるのではないかと考えています。

どの業界も川上の価格が上がってしまい大変な思いをしていますが、圧倒的なプライスを出し続ける事が出来るのはGOならではの強みだと感じます。

こういったビジネスモデルを支えてくれている取引先に対しての細かい対応力も今回触れていましたので、今後Eコマースに関してもこのビジネスモデルを拡大していくのでしょう。

実はGOについてはEコマースについて優先順位が低いと言っていたような気がしていましたので、今回こういった話が出てきたものですから???となっている自分がいます。

ここについてもしっかり内容を追いかけていきたいですね。

最後に話は最初に戻りますが、今回の決算について一般的な流通業の数字と比較していきますが、

粗利益率:30.7%
営業利益率:3.1%
純利益率:2.5%

という数字となっています。あくまで日本の感覚では、業界の方なら分かってくれると思いますが『超高収益優良企業』の分類となります。

日本国内で粗利益率が30%を超えるのは沖縄地盤のサンエーというスーパー(食品売上構成比が低いのが要因)であり、優良企業であるベニマルやヤオコーですらGOの足元に及びません。

今回は販管費を下げてきましたので、何とか営業利益率を3%台にのせてきましたが、この数字も普通に考えたら凄い数字なんですね。

大体の目安で、食品スーパーは粗利益率27%、営業利益率2%というのを超えてきたら優良企業の仲間入りです。

ちなみに世界No.1企業であるWal-Martについてですが、ざくざくっと粗利益率25%、営業利益率4%ぐらいだったと記憶しているのですが、粗利益率に比べて営業利益が高いのは販管費、特に人件費が低いのかなと考えています(決算資料見ているわけではありません)。

そういう視点ではGOってなかなかコロナ一巡中の今期業績は健闘しているように感じているわけです。以前から私は言っていますが、GOについては今期は非常に厳しい数字が出てきて株価が低迷すると考えています。

しかし、それは昨年のコロナ一巡があるわけで当たり前のことなんですね。これをアナリスト予想を見ながら決算が悪い良い言っていたら単純なトレードになってしまいますね。

当然私にはそんなことをやっている時間もお金も能力もありませんので、長期視点で特段問題を感じなければホールド決定です。

ただし30ドル台を割り込んでくると流石に精神的に苦しい展開となってきますねw

3Q以降も厳しい数字が出てくると思っていますので、これ以上株価が落ち込んでしまえば含み損はRIDE以来の-50%を超えてきそうです。

RIDEと違って投資元本が大きいので、そうなってくるといよいよ塩漬け準備にとりかからなければなりません(´;ω;`)

本当は問題なしということでナンピンを仕掛けたいところなのですが、いかんせん投資余力をPLUGとRPRXへ個別銘柄は集中していきたいので、日々ひたすら握力全開ホールドを行うしかなさそうです。

ちなみに、これも繰り返しですが2022年以降については、現在の新規出店ペースを維持出来れば既存店売上はこなれて、且つ新店寄与で成長軌道に戻りそうです。

既存店売上は▲10%とのことですが前期が+16.7%ですからね。前々年比で+5.0%ですよ。既存店でこれは上出来です。

来期のことなどはっきりとは言えませんが、今のペースでいけば上述したように小型グロース株として注目を浴びる展開もありえなくはないと考えています。

あぁ…辛いwww

※前回決算のまとめ記事です。

【21年1Q決算:GO】決算ミス!?株価爆下げで含み損拡大www

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