【KRUS】くら寿司USA~私が気になる銘柄~

こんにちは。めーめーおじさんです。

大手回転すしチェーンのくら寿司の米国子会社が8月1日にナスダックへ上場しました。これまで「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスがADRで上場していましたが6月14日に上場廃止を申請、米国市場より撤退しています。今回は日本の外食チェーンとしては初めて米国法人のIPOとなります。

初日の取引は公開価格14ドルを40%上回る19.61ドルで取引を終えました。直近の株価は20ドルを超えています。

米国法人のくら寿司USA(KRUS)は2008年設立、現在はカリフォルニア州を中心に22店舗を展開しています。

18年度売上高は5174万ドル(昨対比+38.9%)、純利益174万ドル(昨対比+84.2%)、単純計算で1店舗あたり平均304万ドルの売上を稼いでいます(18年度末17店舗で計算)。

米国でも日本同様に人工甘味料・保存料を一切使用しないことを謳っており、ミスター・フレッシュ(日本名:鮮度くん)、ICタグによる全皿鮮度管理、皿ポケット、ビッくらポン等の特徴を打ち出す一方で、運営面やメニューなどを現地にあわせた柔軟な対応を行うなどしているようです。

同社が展開しているカリフォルニア州は米国本土における日本食発祥の地とされており、1885年にチャールズ・カメ・浜田乃助氏がLAに日本食レストラン「カメレストラン」を開店したことから、これを契機に「リトル東京」が起こり全米に日本食が広がっていきました。そのためカリフォルニア州では他州に比べて日本食が身近なために日本食レストランが多いことで知られています。

※日本食レストラン店舗数

◇何故注目しているのか?

まず上記で触れた「いきなり!ステーキ」が失敗したのは、現地の食事情に合わせずあくまで日本式を本場米国にそのまま持ち込んだのが一番の要因だと考えています。

しかしKRUSについては日本式の良いところを出しながら現地に合わせた運営が出来ており、進出してから10年以上しっかり根を張り会社を大きくしてきたところです。1店舗あたりの売上も比較的高く、米国では日本食ブームからラーメンや寿司などの日本食レストランが多く展開しており、本場日本から本格的な回転すしが進出することへの大きな期待があります。

現在、全米の日本食レストラン経営者のうち、日本人経営者は1割と言われており、米国籍を持つ中国系、韓国系、台湾系などのアジア系米国人が大半を占めます。彼らは日本人経営者と違い、現地に合わせた経営を行う事で成功を収めており、日本人からしたら日本食なのか?と思うような料理も見受けられます。こういった中で日本から是非本場の回転すしを広げて欲しいという思いがあります。

また、既に結果を出しており、今回は出店を加速していくための上場となります。23年までに現在の店舗数を倍増させる計画となっていますので、今後の売上も将来的に右肩上がりで続いていくものと思われます。米国には日本のように大手と言われるような回転すしチェーンがありませんし、他の日本食レストランと違い多額の設備投資が必要な回転すしは資本があればそれだけ有利になります。更に米国での日本食ブームは今後ブームではなく本格的に根付き、独特な発展を遂げていくと思われますので、日本とは違った市場性を感じさせます。

◇残念な点があります・・・。

日本の回転すし市場は約5400億円と言われ、年々市場も拡大していっています。しかし競合も多く今後も人口減少による市場縮小を考えると、日本本体のくら寿司へ投資するのは長期的には考えられません。しかし、日本以上に大きな市場と日本食が受け入れられる土台が出来上がっている米国では今後も成長を続けられるのではないでしょうか。個人的にはマクドナルドやスタバのような米国を代表する回転すしチェーンに成長してほしいですね。

KRUSは現在取引出来る証券会社はマネックス証券とサクソバンク証券となります。私はSBI証券にしか口座ありませんので購入する事が出来ないのが残念です。SBI証券でも取扱が始まったら投資していきたいですね。

 

※個別株で優秀なパフォーマンス叩き出してくれています。永久保有したいです。

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