【就職】今春新社会人・就活を迎える学生達へ

めーめーおじさんです。

やはり先日書いた記事で危惧した通り、内定取り消しに関するニュースが散見されるようになってきました。

【内定取り消し】今後の経済状況は予断を許さない

本ブログに関しては、標題通り今春卒業を迎える新社会人と、今年から就職活動を行う学生の皆様に向けて書いていきたいと思います。

君たちより少し社会人の先輩としてのアドバイス

私が現在の勤め先に就職したのはリーマンショック直前の2007年に社会人としての第一歩を踏み出しました。翌年はリーマンショックからの金融危機から、今と同様に内定取り消しが社会問題化しました。

しかし、過去と現在で明確に違うところは、一定の業界・企業に関しては慢性的な人手不足であるという事実です。

団塊の世代が抜けた今、どこの企業も人手不足で大変苦労しています。特に、先の不況時に採用を絞り込んだ企業も多く、私の上の世代である40代近辺の構成比が非常に低くなっています。

続々と50代以上のベテラン社員が抜けていっていますが、その次を担う人材が少ないために企業は役職定年延長などの小手先の対策で凌ぐしかありません。

このように、どこかの世代ですっぽりと採用活動を絞り込むと、何十年後に企業経営に重大なリスクとなりかねません。

今回、タイミング悪く内定取り消しになってしまった学生の方は、こういった状況を鑑みた時に将来その企業に就職しなくて良かったと思う時が来るでしょう。

何故ならば、過去の経済危機に学ばず、将来に向けた投資が出来ない企業であうると言わざる得ないからです。

現在、企業の内部留保は400兆円を大きく超え過去最高に達しています。直近の急落で東証の時価総額が500兆円になったことを比較すると、その額がいかに巨額かがわかると思います。

ここまで企業が内部留保を貯め込むきっかけになったのがリーマンショックだったわけですが、特に資金繰りに苦労した中小企業程、内部留保の割合を高めていることがはっきりとしています。

最近までの好景気時はそれが批判対象となっていましたが、そもそも内部留保を厚くしていたのは今回のような経済危機に備えたものなはずです。

不況、とりわけ今回の新型コロナに関しては、数カ月で収まる公算が高いです(経済は不況になるかもしれませんが)。

内定取り消しを行う企業というのは、これまでこういった危機に対する備えが出来なかった、もしくは単純に雰囲気で人員調整をかけようとしているという事が考えられるので、将来性という面では疑問に思います。

私の勤め先については、今回の事態をチャンスと捉えています。まさに優秀な学生を集められるチャンスだと。今後も日本の人口動態を考えれば、こういった局面でも採用活動を止めるわけにはいかないのです。

それこそ過去に学べばある特定の世代がすっぽり抜けるような年齢構成にしてしまうと、企業として大きなリスクを抱える事となることは自明の理です。

過去と違い、必ずチャンスは巡ってきますので、不幸にも内定取り消しになってしまった場合には、大学の就職課などに法的な面も含めて相談しましょう。今は第2新卒という市場もあるのですから焦る必要はありません。

そして、今年就職活動に挑む学生に関しては、正社員になれないからといって安易に派遣社員などに流れない事が肝要です。

明確な目的が無い限り、派遣という不安定な立場は将来自分を苦しめる事になりかねません。特にこういった経済危機の際には真っ先に調整されるのがこういった人たちです。

年収や生涯賃金に関しては勤め先に大きく左右されてしまいますが、まずは安定した収入源を確保してからスキルアップによる転職も視野にいれます。

私自身は運よく誰もが知っているような会社に就職出来ましたが、中小企業や非上場企業でも素晴らしい会社が沢山ある事に社会人になってから気づきました。

そういった会社は学生の時には気づくのが難しいものですが、社会人になってからでもいくらでもチャンスがあるのですから、まずは安定した立場(正社員)を目指して就職活動をしてみるといいと思います。

あくまで社会人になって10年そこそこの経験からしかいう事は出来ませんが、過去に見られた就職氷河期のような事にはならないはずだと思うと気が楽になりませんか?

むしろ当時と同じような対応しか出来ない業界・会社へ就職しなくて良かったと前向きに考えましょう。そんな会社は近い将来間違いなく厳しい状況に陥ると思います。

少なくとも私が勤める(プチブラック企業w)のように今回チャンスだと息巻いている会社もあるのですから。

必ずチャンスは巡ってくるものですから諦めずに頑張りましょう!

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