【就職】大手企業おすすめランキングを見て感じる事

めーめーおじさんです。

東洋経済にて449大学のキャリアセンター担当者が選ぶ「学生に勧めたい大手企業」ランキングTOP100社という記事が配信されました(元記事はこちら)。

私自身のキャリアも某国公立大からこのTOP100社のある企業に勤める事が出来ました。その体験から感じる事を書いていきたいと思います。

学生が大手企業を志望する理由

記事によると、学生に人気のある業種は「1位:公務員」「2位:食品とサービス」で、昨年2位だった銀行が5位に転落しているとのことです。

今回の調査は学生ではなくキャリアセンターに対してとありますが、そこまで大きな乖離はないと思われます。

やはりこういった調査では少なからず世情を反映しますね。私が就職活動を行っていた時は電通やフジテレビなどの広告代理店やメディア関係が上位にあった気がします。特に電通に関してはパワハラによる新入社員の自殺が起こり、世間的に大きな問題になりました。

これらの上位企業を見てみると、インフラ系や食品など不況に強いセクターが人気があるような気がします。公務員人気が健在であることから、出来る限り安定した会社に就職させたい・したいという考えの表れだと考えられます。

私も当時そうでしたが、就職先には安定を求めましたし、ある一定水準の給与、福利厚生、世間体などを考えて就職活動を行っていました。

実際に誰もが知っているような会社に就職する事が出来ましたし、贅沢はしていませんが専業主婦と子供3人を養いながら、月々8万円を投資に回せるほどの稼ぎもあります。また社会的信用も高く、お金を借りる時は公務員並みの利率で借りる事が出来ますし、福利厚生も手厚く収入以上の価値があると感じる時もあります。

また、実際に行った経験から感じますが、転職市場でも一定の評価を頂ける事がわかりました。

それでも大手一辺倒はおすすめしません

大手企業に勤めるメリットは計り知れないものがある一方で、そこに捉われすぎると不本意な結果となる可能性が高まると感じます。

TOP100社で業績も安定している会社でもリストラを進める会社がある一方で、非上場で企業規模も大手と言われない会社でも素晴らしい会社がある事に気付けたからです。

そういった中小企業を見つける事は困難な現状はありますが、競合ひしめく大手だけに絞って就職活動を行う事はそれなりのリスクをはらむことも認識しておく必要があります。

また実際に私の勤め先に関しても、営業職というのもありますが、ある程度の年功序列は維持されているものの、やはり学歴に関係なく結果で昇進・昇格に差がつく仕組みとなっており、業界上位を維持するだけの働き方も求められます。

当然、精神的・肉体的にも厳しい環境に置かれている事は間違いなく、同業他社と比較すると、給料・福利厚生などは圧倒的に恵まれている一方で、職場環境という意味ではまだまだ賛否が出るような環境にあります。

是非、学生の方たちには、その会社が何故業界大手としていられるか?この先も大手というポジションを維持出来るかも考え、大手ではなくとも素晴らしい会社がある事も認識しておくべきだと考えます。

最近の新入社員の傾向を現場の肌感から考える

この時期になると内定式も終わり、学生の方々は自分の就職先も固まっている時期かと思います。私の勤め先はTOP100位に入るような会社ですが、それでも人を集めるのには大変苦労しています。大卒の内定辞退率も年々上がってきているみたいですね。勤め先でこういう状況なので、他の企業では相当苦労しているのではないでしょうか。

ここ数年で入社してくる新人は本当に優秀な子たちが多いです。高卒でもPCのスキルは即戦力のレベルで入社してきます。大卒より優秀ではないかと思えるほどです。

しかし、今の会社を通過点として考える新人が多くなった気がします。人手不足も相まって転職市場でも引く手あまたな状況ですが、詰め先よりも更に安定を求めて公務員に転職する人や、人事・総務・経理などの管理部門へ異動願いを出す人が本当に多いです。

今の世の中、公務員は安定しているかもしれませんが、楽なポジションというもの減っているらしく、転職前がいかに恵まれていたか話している元後輩や、管理部門へ異動したものの業務内容が結局あわずに会社を辞めたいと言う後輩を見るにつけ、間違いなく安定志向の新人が増えていると感じる一方で、そういった人材が一歩踏み出した先で苦労をしている様な気がしています。

つい最近も、元気のない今年の新入社員が気になったので「私の部署に来て一緒に働かないか」と声をかけてみたところ、「めーめーおじさんの部署は皆帰るの遅いじゃないですか?」と言われました。

実際は来年の有給休暇取得義務化を考え、所謂働き方改革を行い当たり前のように週休2日+有給を取得出来るようにし、サービス残業はほぼ0にするなど改革してきました。

しかし、その新人はみなし残業代を貰いながら定時で帰宅をしています。当然出来る仕事は簡単な事務作業です。2020年から同一労働同一賃金が始まりますが、こういった取り立ててスキルのない大卒総合職というこれまで優遇されていた新人は将来は厳しい環境になってくるような気がしてなりません。

結論

なんか長々書いてしまいましたが、今後は大手企業だろうと安定は見込めないという事で、月々いくらと定期定額で積立投資を行う事が重要という事ですね。

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