【辛口】安くとも高くて買えません・・・大手小売りのイメージアップの裏側

めーめーおじさんです。

最近、大手小売りで普段庶民の口に入らないような高級品が安く売られているというニュースが流れています。上図にあるような伊勢海老は980円、北海道産メロンは1玉2500円と通常価格より3~4割引きで販売されているとの事です。

昨日、食材の買い出しにとあるスーパーに出かけた時に・・・、

嫁「あっ!伊勢海老やっすいね、買っちゃう?」

なんてことを聞かれたわけですが、そもそも夕ご飯にそんな高いものは食べれませんw我が家は何人家族だと思っているんだとという事で買わなかったわけです。

いくら安いと言われたところで高すぎて買えませんよね。「折角だから」「生産者を助けるため」という想いで買われる方もいるでしょう。しかし、それも継続は難しいでしょう。

そんな事は百も承知で小売り側はセールを行うわけですが、そもそも高級品のバーゲンを行う背景には、それらの購買層が今の日本にいないという事が多い訳です。

新型コロナの影響でこれらを食べる外国人の旅行客減少や、自粛の影響による日本人富裕層の外食が減っているわけです。行き先を失ったこれら高級品を少しでも捌きたい業者から単純に安く仕入れが出来る、だから普段より安く販売をしても利益が出るし、生産者を応援しているような販促をうてばメディアにも取り上げられてイメージアップに繋がり、多少のロスが出てもペイ出来るという考えだと思っています。

そもそも「生産者を応援したい」というのは結果的にそうしているのだから良いとして、営利企業であり今回取り上げられていた大手小売りに限って言えば、自ら利益を削ってこういった販促を打つことは”ほぼ”ありません。

大抵は何かを応援する販促を打つから協力してくれと、卸売りもしくはメーカーへ話がいっているはずです。とにかく彼らの販管費は激高なので、ある程度のメリットがないとやらないわけです。

それはそれで批判されるものではないし、利益を追求しなければいけない民間企業なわけですから、その辺はどうでもいいといえばどうでも良いのですが。

何だか現場レベルでは規模の大きさを傘にして、あまり良いイメージがないので生産者のためと言われても穿った見方をしてしまう私がいますw

批判を恐れずに言わせてもらえば、取引業者(特に中小)に対してはヤ〇ザも真っ青な感じなんですけどね。

とある超大手小売り業のバイイングの現場に居合わせた時に・・・、

「てめーの会社が潰れたってこっちには関係ねーんだよ!!!条件(金)引っ張れないなら時間の無駄だからさっさと消えろ!!!」

なんて所を目撃してからかなり心象悪いです。某中小メーカーのそれなりの役の方だったのですが、必死に頭を下げて最後は俯いていた場面は目に焼き付いています。

最近はコンプライアンスも煩くなっていますので、ここまで酷い現場には滅多にお目にかかる事は出来なくなってきましたが、こういったニュースが出るたびになんだかなあと思ってしまいます。

まあ投資と仕事は別ですが、ある意味で内情に詳しくなればなるほど応援したくないと思う企業には投資はしたくなくなるものですね。

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