【原油価格低迷】今後の展望と金価格上昇

めーめーおじさんです。

新型コロナウイルスが猛威を振るっている中で、世界経済は大きなダメージを受けています。

中でも影響が大きい航空業界では、ANAホールディングスの2020年3月期通期営業益が従来見通しを57%下回る600億円であったと発表しました。特に1-3月期は約594億円の赤字でした。

また、オーストラリアの航空業界2位のヴァージン・オーストラリアHDが日本でいう民事再生法の適用申請を取締役会で決めました。

石油業界でも4月1日にシェールオイルの生産を手掛けるホワイティング・ペトロリアムが経営破綻しました。

OPECとロシアの協調減産が終了したことで原油先物価格が急落しており、一時20ドルを割り込むなどシェールオイル企業にとっても厳しい状況が続いています。

新型コロナが収束する兆しが無い中では、今後も世界経済がすぐ持ち直すことはない事が容易に想像できますが、経済や人の動きが一気に停止した事で燃料消費が急減し、1995年以来の低水準になるとのことです。

連想ゲーム考える今後の展望

原油価格の低迷を受けて、OPECプラスでおいて大規模な減産が発表されましたが、原油価格は下げ止まりません。

直近でも1バレル20ドルを割り込むなどしていますが、結局は需要と供給の単純な問題であって、いくら減産しようが生産量よりも使用量が少ないために、世界中で石油の在庫が増え続け、備蓄タンクに留まらず、タンカーやパイプラインまで石油を貯めて対応しているのが現状です。

今後も需要が伸長することは考えにくい事を考えると、更に大胆な減産を行わなければ原油価格が持ち直すことはないでしょう。

米国、とりわけシェールオイル企業にとって不幸なのは、減産したらキャッシュは入らないですし、減産に協調しないと原油価格は上がらないなど、進むも地獄退くも地獄という状況に陥っている事です。

よくシェールオイル企業が淘汰されれば、将来的に原油価格は上昇し石油メジャーにプラスになるという論調があります。

確かにそうかもしれませんが、その前に大きな経済的ショックは避けられないと私は考えています。それに我々は耐えられるのかという事です。

FRBは企業金融支援のために所謂ジャンク債の買い入れを行うと発表しました。私は金融政策の専門家ではないですが、今後シェールオイル企業が続々と経営破綻に追い込まれる事が予想される中で、ジャンク債の買い入れが将来的なリスクになり得ないか非常に心配をしています。

このままでは長期的にドルへの信用が低下するのではないかということですね。世界中の通貨に関しても、金融緩和によってジャブジャブお金で満たされている状況ですから、ここで想像を働かせると、やはり『金』がもっとも安全な資産となり、価格も上昇していくのではと予想します。

私は専門家ではないのであくまで今回の原油安の要因から想像を働かせて連想ゲームをしているわけですが、今後更に注目されてくるのは金であると思います。

私が仮に富裕層であれば、損得勘定抜きに一定の資産を間違いなく金に振り分けるでしょう。何故なら通貨に対して相対的に金の価値が上昇してくるのは間違いないからです。

単純に「安全資産」としての保有ということです。反対にこの局面では、流石に石油・金融銘柄には手を出しにくい環境ですね。

再度強烈な急落が襲ってきたときに、この辺の業界は大きく下げてきそうだなと考えています。

こういった局面でそれらの銘柄を買付出来る方は上級者ですね。私は考えただけでも平常心を保てる自信がありません。

この先どうなっていくのか・・・、今月は決算ラッシュとなりますので、しっかり保有銘柄の内容を精査していきたい局面ですね。

 

※金価格上昇局面では金鉱株がおすすめです。金鉱株は軒並み株価が上昇してきていますね。

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