【KO】コカ・コーラ、リストラ発表で保有株式全売却
めーめーおじさんです。
8月28日にコカ・コーラがリストラを発表しました。同社HPには以下の見出しで出ています(リンクはこちら)。
『The Coca-Cola Company Announces Strategic Steps to Reorganize its Business for Future Growth』
(コカ・コーラは将来の成長に向けた事業再編成のための戦略ステップを発表)
その内容について簡単にまとめると・・・、
・事業部門を17→9へ変更することにより組織の合理化を図る。
・以下のブランドポートフォリオを強化していく。
「Coca-Cola」
「Sparkling Flavors」
「Hydration, Sports, Coffee and Tea」
「Nutrition, Juice, Milk and Plant」
「Emerging Categories」
・リストラ人員4000人
・リストラ費用3億5000万ドル~5億5000万ドル
という感じですね。随分はしょりましたので、詳細は上記のリンクからご確認下さい。さて、今回の発表でKO株は珍しく株価が1%以上の上昇中となっています。
本ブログを執筆している最中にも+1.82%まで株価が上昇しており、このままいけば200日移動線を超えてきそうな勢いとなっています。
そもそもなぜリストラ発表で株価が上昇するかと言うと、一般的には不採算事業の切り離しなどに伴う人員整理、固定費削減から会社が身軽になる事で事業体質が強化されるからです。
あまりリストラとなると、私のような会社員については一般的にはあまり良い印象は持ちませんが、こと投資家目線で見れば今後の企業業績に回復期待がかかるので、一概に悪いとは言えないのが現状です。
実際にマーケットもこの発表を受けて株価が上昇しているということはそういうことなのでしょう。しかし、私は今回の発表で僅かに残していたKO株を全売却しました。
リストラが必要ない企業へ投資したい
以前にこのような記事を書きました。
【AT&T】リストラは投資家にとってメリットはあるのか?
標題からは分かり辛いのですが、同じく保有銘柄のVISAがコロナショックを受けて従業員向けに「レイオフはしない」という宣言した事に触れています。
私自身はリストラ自体をダメだとは言いません。不採算事業を切り離さず次第に弱りダメになっていった会社などは数多とあることを考えれば、むしろ企業の永続性を第一に考えれば必要なことだとも思います。
しかし、リストラ内容については自分の投資ストーリーと切り離してはだめだとも考えています。これも以前に書いた記事となります。
【KO】コカ・コーラ保有株式の7割を売却
簡単に説明すると、コロナ不況は思っているよりも長引きそうだ、コロナ後も売上で大きく依存している外食・施設関係の売上の低迷が続くのではないか、と感じたので保有株式のポジションを減らしたという内容となっています。
もともと前回決算では好意的に感じていましたが、コロナ後の事を考えた時に現状で大きく数字を落としている分野の回復は長引きのではと考えています。もしかしたら、元通りにならないかもしれないとも考えています。
今回、コカ・コーラHPには具体的な内容には触れられていませんが、上記の不振事業部門の人員整理による事業統合、合理化・効率化を図ったものだと考えられます。
これが意味する事は、同社自身がこういった事業に関して今後も厳しい見通しを持っているのではないかと感じています。
あまり食品関係に携わっていない方は想像がつかないかもしれませんが、食品メーカーの売上構成比に占める販売チャネルの割合が、小売業者以外が比較的大きい場合は業績が苦戦しているようです。
最近ではウォルマートをはじめとした食品スーパーが好業績を上げている関係で、食品関係も特需で沸いているのかといったらそうでもありません。厳密には「会社による」というのが正しいでしょう。要するに明暗がはっきりとわかれているんですね。
ここで話を戻しますが、個人的にはKOは今後厳しい状況が続くのかなと考えています。事業内容や圧倒的なブランド力を見ると非常に魅力的であり、今回の動きも見方によっては非常にスピード感を感じさせ、長期投資を行うには最適な銘柄であることは間違いありません。
あくまで私のKOに対するストーリーが崩れてしまったので、この上昇局面で敢えて売却という選択をしました。
これにより保有銘柄は個別5銘柄、ETF4銘柄(積立NISA除く)と集約することとなりました。売却資金は下手に新規銘柄へ手を出すことはせずに、保有銘柄へ再度資金投入していきたいと思います。
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