【PLUG】流通のeコマース好調とプラグパワーとの相性
めーめーおじさんです。
米国株投資家であればさらっとニュースを見られた方も多いかもしれません。8月18日に流通大手のウォルマートが四半期決算を発表しました。
決算資料をさらっと見ただけですが、内容は良かったのではないでしょうか。その中でも私が注目した数字が資料1ページ目にどーんと出ていた数字です。
右上にeコマースの売上が+97%伸長していると書いていますね。資料の一番目立つ見出し部分で大きく打ち出しているところを見ると、同社のeコマース事業への取組に対する自信が見て取れます。
そもそも過去の決算を見ても同事業は大きく売上を伸長させてきたわけですが、しっかり過去から投資を行い花開きライバルのアマゾンを追撃する態勢が整いつつあるように思います。
今後もeコマース市場は拡大する事が見込まれていますが、コロナ問題が余計その流れを加速させていくことは容易に想像出来ます。
コロナ禍で米国経済は大きなダメージを受けていますが、このまま年末商戦へ突入していくとどうなる事が予想出来るでしょうか。
業態によって売上を大きく落とす企業も出てくるかもしれません。しかし、ウォルマートについては年末商戦まで底堅く売上を確保できるのではないかと個人的には予想しています。
そうなった場合、大きな負荷が掛かってくるのは間違いなく物流となってきますが、当然PLUGのフォークリフトが稼働する物流センターも大変な事態になると感じています。
コロナ真っ只中で人員を増員したりと何とかかんとか乗り切ったようですが、米国小売業界で一大イベントとなる年末商戦はPLUGにとっては、売上を伸ばす以上にこういった事態を乗り切る運用ノウハウを積めるチャンス到来です。
燃料電池で駆動するフォークリフトは1台あたり日本円で1400万円程度するそうなので、通常のフォークリフトの数倍の価格差があります。
やはり、これだけのコストを掛けて導入をするからにはそれなりのメリットを見いだせなければ流通は導入に動けないでしょう。そして導入に動ける流通も限られてくるわけですが、そこに入って着々と実績を積むことが出来る事は競合他社との大きなアドバンテージとなり得るのではないかと考えています。
もう一つの巨人「Amazon」については
アマゾンはPLUG自体に出資をしているわけですが、今回の第2四半期決算でこのようなコメントを出しています。
~アマゾンHPより抜粋~
Amazon announced it is on a path to run on 100% renewable energy by 2025, five years ahead of schedule. As part of The Climate Pledge, Amazon had previously committed to reach 80% renewable energy by 2024 and 100% renewable energy by 2030.
(アマゾンは5年前倒しで2025年までに100%再生可能エネルギーで稼働していく道を進むと発表しました。アマゾンは気候公約の一環で、これまでに2024年までに80%の再生可能エネルギーを、2030年までに100%の再生可能エネルギーに達する事を約束しています。)
同社はPLUGの株式を2017年に約7000万ドル投じており、PLUGのフォークリフトを自社の物流センターへ配備しています。
ウォルマート同様にアマゾンもコロナ禍を追い風として大きく売上を伸長させてきましたが、今後も同社の小売り事業が堅調に伸長していくことを考えれば、ウォルマートと同様な事が言えますので、システムを提供しているPLUGにとっても非常に大きな追い風が少なくとも2025年までは続くと考えられます(絶対ではないですが)。
更に、先日記事にしましたが、ドローンを使った配送が今後拡大していくにあたり、同社との取組の中でPLUGの商機はさらに拡大していくでしょう。
個人的には、こういった近未来の先端技術に関しては、技術に対する実績という信頼感が非常に重要だと考えています。それこそ極端な話ですが、目の前の売上や利益を追いかけるよりも大切だと思います。
特に水素という非常にデリケートな物質を取り扱うわけですから、採用する側に立った時に実績のある方を選びやすいと言うのは人情でしょう。
将来的には販路拡大によるコスト削減を図れるかが課題
PLUGの取引先には大企業が並んでいるわけですが、もっと売上(販路)の拡大を行い課題であるコストの面で更に競争優位性を出していけるかが今後の課題でしょうか。
最近も企業買収により燃料電池に関する技術は内製化することが出来ました。液体燃料の生産能力も拡大すると発表していますので、規模の拡大と内部努力でどこまでコストを下げれるでしょうか。
今後も、世界的な再生エネルギー拡大、脱炭素の流れで政府からの補助は出てくるのでしょうが、それに甘えた経営をしていると判断するような事が起きれば、長期保有に適しないと判断し株式の売却も視野にいれなければいけません。
目の前はそういった動きに乗っかればいいと思いますが、それでは事業がいつか立ち行かなくなるのは必然ですからね。そのうち数年後には黒字化を果たしても、補助金ありきでの黒字では少し心もとないですね。
少なくとも今は将来に向けた種蒔きを一生懸命やっているように見えるので、早く赤字企業から脱却して一端の会社になることを願いつつ、コツコツ投資を継続いていきたいと思います。
※こういう挑戦が出来ているうちはまだ赤字でも投資していても良いかなと考えています。
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