【PLUG】プラグパワーが小型無人機(UAV)市場へ新製品投入
めーめーおじさんです。
8月19日にプラグパワー(PLUG)が子会社のEnergyOrの技術を活用して、新たなProGen燃料電池システムを投入すること発表しました(ニュースリリースはこちら)。
EnergyOrはどのような会社なのか同社のホームページの自己紹介文を覗くと・・・、
EnergyOr Technologies Inc. (2002) is a Montreal-based Canadian company that develops lightweight and compact PEM fuel cell systems for high value-added premium niche markets.
Its proprietary technology is well suited for aerospace, portable and mobile power applications, or any other application where weight is a critical requirement, including automotive.
EnergyOr develops fuel cell systems that are tailored to suit its customers specific needs, collaborating from early in the design process, through to system integration and product qualification.
Total system solutions from A to Z.
(EnergyOrはカナダのモントリオールを拠点とする会社で、高付加価値でプレミアムニッチ市場向けの軽量でコンパクトなPEM燃料電池システムを開発しています。
その独自の技術は、航空宇宙、ポータブル、モバイル電源アプリケーション、または自動車を含む重量が重要要件であるその他アプリケーションに最適です。
EnergyOrは、顧客の特定ニーズに合わせ調整された燃料電池システムを開発し、設計プロセスの初期段階からシステム統合と製品認定まで協力します。)
※PEM燃料電池・・・proton exchange fuel cell
と紹介されています。私は燃料電池の専門家ではないので、PEM燃料電池の利点をネットで調べて見たのですが、
①電池構成が単純
②低温動作でも発電効率が高い
③出力密度が高い
④二酸化炭素含有燃料ガスでも使用可能
という特徴があり、車載用動力源、パソコンなどの小型電子機器などの用途に向いているそうです。実際にPLUGのニュースリリースにもこんなコメントが載っています。
「ProGen燃料電池によりプラグパワーは、電気自動車から小型ロボット、UAVまで電力を供給出来ます。今回の燃料電池システムは軽量、頑丈で最も要求の厳しい動作条件下で長時間の飛行耐久性と飛行時間を実現出来る様に特別に設計されました。圧縮された水素を使用すれば、耐久性でリチウム電池の平均3~4倍優れています。液体水素燃料システムなら、この耐久性は最大9倍まで広がります。」
※内容要点だけ絞りました。
この事から私が非常に期待しているのは、今後のUAV(小型無人機)分野への事業拡大となります。随分前から、様々な国や企業でUAV分野における水素燃料の研究、実用化に向けた動きはありました。
その中でもドローンに関しては水素燃料電池と相性は非常に良く、日本の経済産業省から水素ドローンの活用に向けたレポートが出るほどです。
やはりそこでもメリットとして挙げられるのは、長時間の飛行が可能であること、予備バッテリーの携行や交換が不要となる利便性の向上となっています。
まさにPLUGの主戦場であるマテリアルハンドリングと同じような感じとなっています。特にドローン市場に関しては、世界市場1.6兆円と言われる巨大市場となっており、2025年までに年平均8.3%で伸長すると言われる市場でもあります。
それも、民生用から軍事用まで幅広くドローンは進化を遂げており、ネット通販世界大手のアマゾンについてもドローンを使った配送サービス「プライムエア」を開始することを発表しています(8/31から?)。
今後将来的に「長距離・安定運用」をドローンに求めるならば、PLUGの水素燃料システムへ需要が高まる可能性があります。
現在は赤字垂れ流しで問題がないわけではないのですが、主力のフォークリフト以外に長距離トラック向けの水素燃料電池の供給が増える可能性も非常に高く、今回の新製品投入で更なる事業拡大と業界のガリバーへ育ってくれることを願ってやみません。
株価はポジティブに反応
このニュースリリースを受けて株価は上昇しています。市場も比較的前向きに捉えているのではないでしょうか?
個人的にはPLUGという会社の将来性に非常に期待感が高まっています。世はテスラのEV一色のようですが、数年~数十年後の未来を考えた時には、間違いなく水素というエネルギーは有望だと感じています。
まだまだ国策に頼らなければ立ち行かない分野かもしれませんが、それはどんな先端分野にもいえることです。その風に乗れるのもこういった分野であることを考慮すれば、PLUGへの投資は一つの方向性としては間違ってはいないのかなと思います。
※過去記事でPLUGに投資を決めた理由を書いたものです。川崎重工業が液化水素運搬船の進水式を行ったという記事を見て水素社会へ賭けてみたくなりました。
【PLUG】プラグ・パワーお小遣い投資2019.12②
※直近の決算内容です。PLUGへの追い風を感じます。
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