【21年1Q決算:GDRX】微妙な数字も利用者はしっかり増加

めーめーおじさんです。

保有銘柄のGDRX(グッドアールエックス)ですが、21年度第1四半期決算を発表しました。コロナの影響を大きく受けた昨年と比較し、売上高は大きく伸長していますので、少しずつですが業績の回復に繋がってきている、明るい兆しが見えてきました。

しかし、昨年のIPO後に株価急落の原因となったAmazonが処方箋節約のメリットに繋がる2つの新機能導入を発表したことにより、更に株価は暴落しIPO後の最安値圏を更新し続けています。

一時は30ドルを割り込む展開となり、最高値から約-55%という暴落に見舞われています。実際に私はアメリカに住んでいるわけではありませんし、GDRXのアプリとAmazon pharmacyの使い勝手、比較検証が出来ませんが、そもそもAmazonユーザーではない私としては、利便性の優れた専用アプリがあれば必要十分であり、別にまあ何となくですがGDRXはAmazonに負ける事は今のところないのではないかと勝手に考えています。

ええ、そうです。いつもの勘なんですがねwww

さて、前置きはこのぐらいにして今回の決算内容を簡単にまとめていきたいと思います。

【第1四半期】
収益:1億6043万ドル(前年比+20.3%)予想×
EPS:0.07ドル(前年比▲12.5%)予想×

と、こんな感じですね。また、21年度通期ガイダンスを上方修正しています。

前回:7億3500万ドル~7億5500万ドル
今回:7億4000万ドル~7億6000万ドル

+500万ドルの上方修正となりますね。アナリスト予想は7億4800万ドルという事ですから、通期ガイダンスは予想〇という事で良いのかなと思います。

因みに、第2四半期ガイダンスは1億7200万ドル~1億7600万ドルと発表されており、アナリスト予想は1億7200万ドルですから、これも予想を上回る数字を出してきています。

文字起こしされた収益コールを見ていると、カルステンCFOがこう語っています。

Additionally, we estimate that this had a negative impact of approximately 150,000 MACs in the first quarter. These figures represent a lack of flu alone which is incremental to the impact of COVID-19. On a year-over-year comp basis, there were a number of dynamics at play that impacted the first quarter in a non-recurring matter. 1Q ’20 was an extremely strong quarter for us relative to the COVID-impacted 1Q ’21 as the first quarter of the year and a non-pandemic environment is typically seasonally strong as was the case in 1Q ’20.

Additionally, we saw some modest pull forward of prescription demand at the onset of the pandemic last March as consumers stockpiled their medications, further impacting the year-over-year comparison. Finally, 2021 had unusual weather conditions extending across the entire South, which affected the first-quarters year-over-year comparison. While the growth of our prescription transactions and subscriptions offering was impacted by headwinds related to COVID-19, we believe we are well-positioned to capitalize on the inevitable rebound and doctor visits, prescription fills, and new therapy starts as consumers resume typical healthcare purchases and start clearing a substantial backlog that has built up over the last year. Recent acuity to data has shown that the 1 billion backlog of 2020 diagnosis visits in the U.S.

英訳はあまり得意ではないですが要約すると、

・パンデミックがない通常の第1四半期は季節的にインフルエンザが流行るけど、今回はコロナの影響でそれが無かったのが影響していますよ
・昨年の3月にパンデミックが発生しましたが、消費者は医薬品を備蓄していたために前年比へ影響を及ぼしました。
・2021年は南部全体に異常気象があり影響したよ
・これからコロナ関連の逆風を受けましたが、昨年からのバックログを解消し始めます。

とありますね。私はGDRXをアフターコロナ銘柄だと考えているわけですが、米国はワクチン接種が凄い勢いで進んでおり、様々な部分で正常化が進みつつあります。

現地に住んでいる方のTwitterなんかを見ていると、マスクをせずにいる人々の姿を見られる事から、GDRXの業績も徐々に回復軌道にのるのではないかと考えています。

また、複数のアナリストがAmazonに対する質問を行っていましたが、とりあえず「問題ない」的なことを話していましたので、信じる信じないは別として問題はなさそうですw

純利益については170万ドルという数字で物足りなさを感じますが、「Stock-based compensation expense」が4653万ドルある事から、収益を圧迫しているみたいですね。

という事で、本業における稼ぐ力には何ら影響はないということが言えるのではないでしょうか。

アプリ利用者も前年比+17%ということで順調に増加していますし、主力の処方箋事業は業績が回復してきて、今後も伸長してくる事が予想されるうえに、今後の売上の柱になり得る遠隔医療などに関する売上も前年比+154%という驚異的な伸び率を示しています。

売上に占める割合では16.5%となっており、ここの数字は高まれば高まる程、Amazonから受ける影響は小さくなることを考えれば、そこまで対Amazonで悲観的になる必要はないように感じます。

まあ遠隔医療に関しても競合はいますので、そのへんがどうなっていくのか?という部分はありますが。

今後の展望

色々なネガティブ要素は持っていますが、今のところは主力事業である処方箋事業について順調に実績が推移する事が予想され、且つ遠隔医療などの事業が大きく育っているところを見ると、まだまだ伸びしろを感じますし問題を感じません。

特に、そもそもがしっかりと利益を出すことが出来ている事、ユーザーが増え続けサブスクサービスへの加入も伸び続け、更にはユーザー満足度も高いとあれば基本的な部分で大崩れする事はないと考えます。

Amazonの影響で株価が低迷している今が絶好の買場とも見えますし、特に私は決算至上主義でもありませんので、個人投資家の強みを生かして淡々と少額ではありますが積立投資を続けていこうと思います。

※前回決算の記事になります。

【20年4Q決算:GDRX】ガイダンスミスも保有継続かな

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