【堅調】米雇用統計と経済への新型コロナウイルスの影響

めーめーおじさんです。

2月7日に米国の雇用統計が発表されました。

【非農業部門雇用者数】
・22万5000人増、予想16万人を上回る
【失業率】
・3.6%、予想3.5%と予想を上回るも歴史的低水準に留まる
【平均時給】
・3.1%増、予想3%を上回る

細かく見ていくと製造業が厳しそうな印象を受けますが、幅広い業界で雇用環境が依然力強い数字を示しています。米国のGDPに占める個人消費の割合は約70%を占める事から、中国を中心とした新型コロナウイルスを起因とした、世界経済への影響を危惧する声もありますが、多少の上げ下げはあっても米国経済は今後も堅調に推移していくものと思われます。

新型コロナウイルスの影響をどう考えるか?

最近の株式市場の波を見ていると、上がれば「コロナウイルスの不安が緩和された~」、下がれば「コロナウイルスによる不安の高まりで~」という感じで、単純に機関投資家の売買理由に使われているような気がしてなりません。

個人投資家が狼狽売りするのは愚策だと思いますが、少し冷静になるためにも客観的に物事を捉える必要があります。

※厚生労働省HPから抜粋

日々メディアから情報発信されますが、厚生労働省のホームページから世界各国の政府公式発表に基づく感染者情報が確認出来ます。

そちらを確認すると、圧倒的に中国での感染者数が多い事が確認出来ます。死亡者数も香港・フィリピンの各1名を除くと全て中国国内である事がわかります。

中国国内の数字だけで見れば、新型コロナウイルスの致死率は「2.04%」となります。

※厚生労働省HPから抜粋

翻って国内の発生状況については、25人となっています。その内、感染中心地である中国湖北滞在者の割合は21人と、84%に当たる方が中国で感染してきたものと推察されます。

その中で、感染者が集中する中国武漢市だけに注目すると、感染者数1万0117人、死者数414人(2/6時点)となっており、致死率は「4.09%」と一気に上昇します。

ここからはあくまで推察になりますが、いち早く都市封鎖され感染者数に対する医療機関の能力が限界を超えており、重症者に対する治療が十分に行き渡らないことにより死亡するケースがあるのではないかと考えています。

また、重症者を優先して治療を施すことから、軽症者が見逃されている可能性があり、公式発表より感染者数は多いのではないかとも考えています。

そうなると、実際の致死率は下がるはずであり、過去流行したSARS(致死率10%程度)、MERS(致死率34%程度)と比べると、致死率はかなり低いものになると考えられます。

そうなると、感染力はインフルエンザよりも多少低く、致死率は少し高いという感じでしょうか。

まだ新型コロナウイルスについてはわからない部分はあるにしろ、マスクを買い占めるほどの危機的状況にあるとは思えません。ましてや、中国が研究していた生物兵器が~という陰謀論まで出ていますが、そこまで行くと何だかなという気分です。

経済への影響は?

新型コロナ関連のニュースで忘れがちですが、最近まで米中は覇権争いでバチバチ経済戦争を行っていました。それこそ将来の覇権を賭けた勝負ですので、米中冷戦とまで言われていました。

今年に入り、経済への悪影響を抑えたい中国と、大統領選挙を控えるトランプ大統領の思惑から、1月15日に米中第1段の貿易合意にこぎ着けます。

しかし、合意内容やこれまでの経緯から考えると、米国大統領選挙後に更に米中対立が激しくなることが予測される中での今回の騒動は、米国にとっては渡りに船といった状況なのではないでしょうか。

今回の件で大きく経済損失を被るのは中国であり、中国への依存度が高い国から影響が出てくることを考えると、結局は米国が最も被害が小さく、いずれ来るであろう事態が少し早まった程度なのではと考えます。

トランプ大統領が米国に製造業が回帰すると嬉々として語っていましたが、かなり本音でポロッと言ってしまったんだと思っています。

また、このような中で世界各国は更に金融緩和の方向を強めています。じゃぶじゃぶに溢れたマネーが最終的に向かう先は、力強い経済指標が示されており、新型コロナで影響が比較的少ないであろう米国に向かう事は容易に想像出来ます。

それは一層の米国株高をもたらしてくれると考えています。

まとめ

とりあえず長々書きましたが、新型コロナウイルスに惑わされず、一部の優良銘柄へ投資を継続してホールドしていれば報われるだろうということです。

因みに、新型コロナウイルスについてよくわからない事が多いのですが、マスクは予防にほとんど役に立たないみたいですね。これはインフルエンザにも言える事ですが。
※周囲に配慮してマスクをするのは有効

そうなると、接触感染をさけるため、手洗いの徹底とよく食べよく寝て体力をしっかり付けておくことが最も有効な、現時点での予防対策ですね。

ランキングに参加しています。励みになりますのでクリックして応援して下さると嬉しいです。