【国立】ハコモノ行政からみる日本の未来~ウポポイ~

めーめーおじさんです。

7月12日に、北海道民待望?の国立施設である『ウポポイ』が開業しました。国立とはいえ、恐らく大多数の日本人についてはこの施設について知らない方が多数だと思いますので、簡単に説明しますと、北海道の先住民族であるアイヌの文化を発信していく施設という事です。ちなみにウポポイとはアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」という意味があるそうです。

詳しくは公式HP(リンクはこちら)や、ウィキペディア(リンクはこちら)を見て頂ければ、より具体的に知る事が出来ると思います。

さて、早速ですが本ブログの標題にある通り、ウポポイというハコモノ行政を見るにつけ、より日本という国に投資をする意欲を無くした投資家の心理をこれからコンコンと書き連ねていきたいと思います。

ちなみに、国や道のアイヌ政策をどうとか語るつもりはありません。正直私自身は道産子ではないことから全く興味がありませんし、私の周辺にも根っからの道産子が沢山いますが、はっきり言ってアイヌ文化への興味など皆無に近いのではないでしょうか?

グーグルで「アイヌ、利権」みたいな感じで検索をかけると色々と出てきますが、西日本にあるような同和問題のような感覚は道民にほぼないのではないでしょうか。

寧ろ上記の様に「興味がない」ために、「一般的には」問題視されていないのではないでしょうか。
※私自身興味がないので真偽のほどはわかりませんので、その辺は自身で判断願います。

こういったアイヌ文化の無関心に対する危機感も、こういった国立施設建設の一因にもしかしたらあるかもしれませんね。

年間来場者数100万人という目標の絶望感

ウポポイは開業後の年間来場者目標を100万人に設定しているそうです。通常民間企業であれば目標を立てる際は、様々なことを織り込みながら目標を立てていくと思います。

特に高い目標を立てる場合でも、長期的な視点に立った具体的な政策を打ち出すものですが、今回の同施設における100万人という目標は無理筋なのは明白です。仮に私が同施設の営業担当であれば絶望するレベルの目標です。

そもそも、ウポポイが建設された白老町の人口は約1.8万人しかいません。当然町外からのお客さんに頼る事になると思うのですが、北海道の人口は約500万人となります。要するに道民の5人に1人が1年間に1回はウポポイを訪れる計算となります。

今後考えられることとしては、学校教育の一環として道内教育機関の学生が団体客として訪問する事を考慮しても、相当厳しい事が予測されます。

それではどうしなければいけないか?そうです。外国人観光客を取り込むしか方法はないのです。

北海道の空の玄関口である千歳空港がある千歳市からは、高速道路を使用し40~50分の距離にあります。また、主要観光地の函館市に繋がるところに位置しているため、比較的立ち寄りやすい場所にあるのではないでしょうか。

北海道に来る外国人観光客は約300万人と言われますから、その1/6である50万人が訪問してくれれば目標達成も見えてくるぅ…と、思います…。

しかし、世界的なパンデミックにより外国人観光客が全く見込めない状況では、恐らく相当期待していたであろう外国人の利用に関してもダメだろう事は明らかです。

今回のパンデミックに関しては不測の事態と言えばそうなのですが、そもそもアイヌ文化に対する理解を深め、アイヌ文化の復興を目的とするのであれば、札幌市という道内最大都市に道立博物館があるわけで、そこでの既存のアイヌ展示を更に進化させていく方向になぜ舵を切れなかったのか相当疑問に思うわけです。

確かに白老町にアイヌに関する施設が点在していることを考えれば、ここにそういった中核施設をという考えもわからないではないですが、200億円もの巨額をかけてハコモノを造る意義を見出せないのが正直な感想です。

日本国内で最も高い需要が期待できる学校関係者に関しては、最大商圏であり千歳空港から同じように約40分の距離にある札幌市に施設があった方が利便性が上がりますし、他エリア、他施設とのアクセスは格段に向上します。

そこから白老町のアイヌ施設との連携を考えていけば良いだけであり、本来の目的が絶対に白老でなければ果たせないという理由がないのであれば、ある程度の商業的な成功を掴むためにも、札幌市にある既存施設活用を考えるべきだったのではないかと考えます。

まさか、アイヌの人たちの雇用対策で将来間違いなく負の遺産となりそうな施設を建てたとか・・・、そんな事ないですよね?

ちなみ200億というお金で何が出来るというと、

・全国民にマスクを配布出来ます(アベノマスクw)
・F35ステルス戦闘機2機を購入出来ます(ちょっとはみ出しますw)
・トマホークミサイル200発分購入出来ます。
・KO株を購入したら毎年7億円の配当金を頂けます。
・XOM株を購入したら毎年16億円の配当金を頂けます。

まあ分かり辛いですねwww

とりあえず簡単にまとめると、このご時世にまだこんなハコモノ行政をやっているんだという軽い失望を受けているわけです。

これだけの予算があれば、最も大事な部分をもっと多くの人に知ってもらう方法がある気がするのですが。何か生臭い利権云々があるんでしょうか?

とりわけ今回は「国立」ということですから、国(政治家)が大きく関与しているはずなんですね。それがこんな仕事しか出来ないのであれば、今後様々な課題に対して有効な手立てを打てるのか疑問しかありません。

現在世界は、日本も漏れなく転換点にいると思うのですが、ピンチをチャンスに変える事が出来るかどうかは今の動きがどうなんだというとこだと思います。

香港は大変な事になっていますが、これをチャンスと捉え東京市場が大きく飛躍する大チャンスなわけですが、旧態依然とした日本政府に現状を突破できる力があるのかどうか疑問に思わざる得ません。

一事が万事とはよく言ったもので、これだけは大丈夫というケースは経験上ほぼないですね。特に大きな組織であればあるほど利害は絡み合いますから、劇的に金融分野だけは違うとは個人的に考えられません。

硬直的で旧態依然とした仕事が続く限り信用出来る事はないでしょう。但し、ウポポイという施設が成功を収めるような事があれば、自分の考えを改め反省しなければいけませんね。

その時は日本という国も捨てたもんじゃないと、長期的な展望にそった投資を検討していきたいと思います。

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