【MO】アルトリア好決算→高ストレス時の喫煙増加

めーめーおじさんです。

ついこの間まで保有していたMO株ですが、全株売却した後も株価とニュースはチェックし続けています。やはり難しいとはいえ、高配当銘柄には独特の魅力があり、永遠に高配当を享受出来る環境が構築できるならば、将来的にある程度の資産規模になった際の選択肢としていたいからです。

そういった理由からMOに関しては継続して確認しているわけですが、4月30日に2020年第1四半期決算を発表しました。簡単に今回の内容をまとめておきます。

※アルトリアHPから引用

EPS:1.09ドル(予想0.98ドル)対前年比+18.5%
収益:50億4600万ドル(予想46億1000万ドル)対前年比+15.0%

今回の決算では大きく売上・利益ともに伸長させることが出来ています。細かく見ていると「紙巻たばこ・葉巻」で+6.2%も販売数量が増加したようですが、売上に占める構成比が8割を超えることを考えると、同社の業績を大きく底上げしたのはこちらが好調だったのは言うまでもないでしょう。

依然、主力のマルボロの小売シェアは▲0.5%と減少傾向にあるものの、42.8%という高いシェアを誇っており、高いブランド力を保有していることがわかります。

あとは細かい内容は他の米国株ブロガーの方々へお任せするとして、個人的に気になった内容を抜粋してまとめていきます(内容間違っていたらすいませんw)。

・当社は素晴らしいスタートを切りましたが、新型コロナの影響による不確実性のために、2020年通年のEPSガイダンスを調整し、適切なタイミングでガイダンスを出し直します。
・配当は投資家にとって重要であり最優先事項です。私たちの配当性向目標は80%です。
・新型コロナの影響でレストラン、バー等でワインの販売は悪影響を受けた。
・ABI(アンハイザー・ブッシュ・インベブ)は、新型コロナによるパンデミックによる市場の混乱とボラタリティにより大きく株価を下げた。現在の株価は一時的なものと信じているが、ABIのビジネスに及ぼす影響を引き続き注視します。
・Juulとクロノスについては新型コロナの影響はない。
・流動性を更に強化するために、10億ドルの自社株買いを撤回し、今後数四半期は通常よりも多く現金を保有する。

と書いていました。まずは同社の配当に対する強いこだわりが感じられるコメントが書いていましたね。こういった状況下でも、圧倒的な稼ぐ力はは流石としかいえず、それを投資家へしっかり還元してくれるのは素晴らしいと思います。

また、同社はABIの大株主なわけですが、どこも飲食業は大変厳しい状況に置かれており、同社の株価も直近高値から約▲50%下落しています。約10年前までの株価に暴落していますが、MOはこれを一時的なものだと言っています。

これに関しては詳しくは書きませんが、短期的にワインも含めて酒類事業は厳しい環境が続きそうです。

そして現金を多めに保有するとコメントが経営陣の堅実な姿勢を表しているのかなと感じています。
• In the first quarter, Altria did not repurchase any shares of its common stock and borrowed the full $3
billion capacity available under its revolving credit facility as a precautionary measure.
• To further strengthen Altria’s liquidity position, the Board rescinded Altria’s $1 billion share repurchase
program that had a $500 million balance.
これを見るにつけ、この状況でしっかり経営の舵取りを行ってくれているのが感じられ、経営に対する信頼感が上がります。しっかりリスクに備えているという事ですね。

他に今回の決算を見ていて感じたことは、米国は強い外出自粛の動きをした中で、人々は強いストレスを受けてたばこの消費を増やしたのではないかという一つの仮説です。

これだけ新型コロナで3密を避けようと叫ばれているのに、未だに私の勤め先の喫煙室は喫煙者の楽園となっています。

最も避けなければいけない場所の1つだと思うのですが、喫煙者にとってはそれも関係のない事なのでしょう。私の身の回りでもそうなので、こんな状況ではたばこを吸うのも捗るのではないでしょうかw

また、新型コロナで日本でも話題になった経口タイプのたばこですが、米国でも同様に売上を大きく伸長させているようです。ここまでしてたばこを吸いたいのかと私は思ってしまうのですが、たばこ会社はこういった時に強いんだなと感じました。

チャートを見ていると買うのは難しいなと感じます

色々とポジティブな事を上記で書いてみましたが、実際には株価は低迷を続けています。私はテクニカル分析はよくわからないのですが、何となく今後も株価はジリジリ下げていきそうな感じかなと思っています。

これは本当になんとなくなんです。2017年から上げては下げてを繰り返し、ジワジワ下げているのですね。これを眺めていると、いくら今回好決算であっても、いくら8%を超える配当利回りを得られるとしても、ちょっとドキドキしないでしょうかw

200日移動線を超えてきてきたらまた下げる…、となりそうな気がしてなりません。とりあえずこういった部分がどうしても気になってしまいますね。

依然としてJuulはあんな感じですし、将来のキーポイントとなるIQOSもストアを一時的に閉鎖しているとも書いていましたので、短期的に株価が上がる要素はあるにしても、長期的にはもう少し個人的には様子を見たいところです。

 

※アルトリア株を売却した時の記事になります。

【MO】アルトリア全株売却

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