【JT減配】高配当株への投資は難易度が高いと感じます

めーめーおじさんです。

私が米国株を始めた当初は、MOやBTIなどの高配当銘柄の代表格であるたばこ株への投資を行っていました。米国株ブログの先駆者であるバフェット太郎氏を参考にしたポートフォリオを組みましたが、何か自分にしっくりくるものがありませんでしたので、途中で大幅に銘柄を入れ替えながら今に至ります。

そして、日本株についても当然のように高配当銘柄の代表格はたばこ銘柄であるJTが挙げられますが、個人投資家にも大人気の銘柄となっています。

そのJTですが、上場来初の減配(-24円)を発表し株価も大きく下げました。

減配発表により配当利回りが7%台から6%台まで大きく下げたわけですが、ホルダーの方については株価下落と相まってダブルパンチを喰らった事になります。

また、配当性向75%を目安にすると発表した事で、今後の業績によっては更なる減配も考えられます。

JT自体は早速経営の立て直しに向けたリストラ策を発表していますが、売上構成比を大きく占めるたばこ事業については時代の流れもあり、今後も厳しい状況は続くことが想定されます。

さて、私自身はよくいる高配当銘柄投資否定論者ではありません。むしろ、最初は高配当銘柄への投資を志向したように、本当はPLUGやKOPNなどの高ボラ銘柄への投資ではなく、MOやKOなどの安定したキャッシュを生み出し、その大部分を株主へ配当として還元してくれる企業が大好きです。

ではなぜこういった企業への投資を止めてしまったのかといえば、私の投資スキルでは高配当投資で成功、要するに儲ける事が難しいと感じたからです。

それは何故か?保有株の株価は上がらず、投資資金も少ないために配当金のボリュームも少なく、ずっと含み損を抱えている、もしくはいったりきたりしつつ、高配当銘柄特有のリスク(たばこ→訴訟、当局からの規制etc)などのストレスに晒され、配当再投資を続けていくメンタルが保つのが大変でした。

そうなんです。突き詰めれば私の性格がこの投資法に合わなかった、ただそれだけなのです。

PLUGのような銘柄を保有し、高ボラながらも上昇していく株を買い増ししていく事も非常にストレスを受けるのですが、それ以上に株価上昇があまり見込めない銘柄、配当目当ての銘柄への投資はストレスを受けていました。

なんかスポーツで例えると、延々と基礎練習をしている気分と言いますか、かなり精神的にきついですね。

今回のJT減配を受けて、ホルダーさん達がどういった動きをするのかSNSで観察していましたが、やはり損切されている方が散見されます。中には当然のように買い増しを宣言されている方もいるので、そういった方はこういった投資法が合っているのでしょう。

しかし、前者のような投資家さんについては、減配したとはいえ株価下落に伴い配当利回りはまだ高水準で居る事を考え、本来こういった局面でもナンピンを行い平均取得単価を下げて、超長期でトータルリターンを上げる戦略をとることが最善手のような気もします。

そういった意味では、先に述べたバフェット太郎氏の言うところの「馬鹿でも稼げる」というワードは全く当てはまらないと考えます。

むしろ、損だしやらなんやらとやらなければリターンを最大化出来ない時点で、馬鹿では稼げない投資法です。これは投資初心者には非常にハードルが高いと言わざるえません。

高配当投資は、デメリットと税制をしっかり把握して行うもので、投資方法として否定されるものでもありません。ただ私個人の問題として合わなかった、それだけの投資スキルがなかったという事ですね。

それらを考えると、VTIやVT、VOOなどのETFは非常に安定感があり、すんなり投資を出来る事を考えれば、これ以上に優れた投資対象はなかなかありません。

必ずしも100%勝てるとは言えませんが、精神的負荷を減らしながら難しく考えず資産を増やしたいと考えるならば、これ以上の投資対象はなかなかないですね。

今回のJT減配で改めて高配当銘柄への配当再投資戦略の難しさに考えさせられました。

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