【水素】世界で主要エネルギーへ成長することへの期待感
めーめーおじさんです。
12月8日の日本経済新聞の一面に『水素 30年に主要燃料に、目標1000万トン国内電力1割分』という記事が掲載されました。記事冒頭にありますが、政府は日本国内での水素利用量を2030年時点で1000万トンへ目標設定するように調整しますと書いていました。
現在、地球温暖化などの環境問題もあり、世界各国でゼロカーボンへの取組が一気に熱を帯び始めています。日本においても、世界に先駆けて水素社会に向けた取組を行っているわけですが、先日に日本国内大手企業が「水素バリューチェーン推進協議会」なるものを立ち上げました。
主要メンバーは日本を代表する企業である、トヨタ、岩谷産業、三井物産など、錚々たるメンバーが揃っています。こちらのニュースが出た後、岩谷産業の株価が前日比+10%という上昇を見せています。
それだけ投資家にとっても様々な意味で期待値が高い証拠のように思います。また、記事には水素のデメリットである価格面(高コスト)についても触れています。天然ガスと比較し約8倍も高いことから、同等程度までコスト削減を行うために、年500万トン~1000万トンの生産・消費を行わなければいけません。
以前私はこんな記事を書きました。
【PLUG】プラグパワー資金調達成功によりグリーン水素生産能力を向上へ
この記事では、米国の水素燃料電池システムの会社であるプラグパワー(PLUG)について書いた記事でしたが、その中でも燃料電池自動車「ミライ」を発売するトヨタの戦略は「水素需要の創出にあるのではないか」と書いています。
まさに、日本を代表する企業が将来に向けた動きを加速させる中で、コスト削減という面でこういった動きを加速させようとしているようです。
ちなみに、トヨタ自動車は大手コンビニエンス(セブン・ファミリマート・ローソン)の3社と燃料電池小型トラックの実証実験を始めることを発表しています。
水素はEVと違い商用車に対して一定の優位性があります。こういった取組が進む事で、様々な面でコスト削減効果が見込まれますので、まだ数年以上先の話になるとは思いますが、その先の未来を信じるならば今この瞬間に投資を行うという判断は有りではないかと考えます。
日本は岩盤規制を崩せるか?やっぱり海外(米国)?
上述した水素バリューチェーン推進協議会の設立目的には間違いなく対政府という側面があるのではないかと思います。ご存知の通り日本という国は規制緩和が叫ばれながら、一方で岩盤規制により新しい産業の芽が摘まれてきた歴史があります。
最近の報道で目についたのはドローンについての規制強化についてですね。詳細は調べれば簡単に出てきますが、こういった規制が世界から取り残される要因の一つだと感じています。
水素についても現状では様々な規制が邪魔をしており、特に普及に最も重要なインフラ整備に関わる規制に関しては、
・消防法→総務省
・高圧ガス保安法→経済産業省
・建築基準法→国土交通省
と、水素ステーションを設置するにしても様々な法律、所管する省庁が関わることで、非常に大変な状況となっています。詳しくは経済産業省のレポートから確認出来ますので、そちらを参照して頂ければ良いのですが、この規制に関する検討会メンバーにもトヨタ自動車の名前が連なっているところを見ると、トヨタの本気度が窺い知れます。
日本トップの企業がそこまで本気になって取り組んでいるのですから変な方向にいはいかないとは思いますが、スピード感に欠ける政府、官庁を見ていると、民間企業の本気にしっかり応援してあげて欲しいと心から思います。
因みに話が少し逸れますが、最近の不況からくる公務員叩きの風潮はあまり良く思っていません。仕事上、彼らと接する機会がありますが、中央省庁で働くような人材は非常に優秀だと思います。当然人にもよるんでしょうが、私が接してきた方は、本当に真面目で勤勉で優秀なんですね。
日本という国は、こういった優秀な人材を使いこなせない政治家が癌ではないかと考える理由はそこにあるわけです。まあ、政治家はその国の民衆のレベルを表すとも言いますから、そもそも日本人自体が劣化しているとも言えますが…。
さて、話を戻しますが、私が水素社会に向けて自分のお金を賭けたのは米国のプラグパワーとなります。そしてここ最近の株価はプラグパワーにしては?非常に堅調な推移となっています。
個人的にはもっと下がるのかと思っていましたが、意外にも全然落ちてこないんですねwこれでは想定していた買い増しタイミングがいつ訪れる事か。
この辺については長くなってきましたので、明日以降に再度記事にしていきたいと思います。
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