【金鉱株】バリック・ゴールド（GOLD）2020年第1四半期スタートダッシュ!!!

2020年5月7日

めーめーおじさんです。

金鉱株の一角であるバリック・ゴールドが2020年第1四半期決算を発表しました。世界的な不確実性の高まりを受けて、安全資産の金に資金が集まり、現在では1700ドルを超える先物価格となっています。

代表的な金ETFである「SPDR Gold Shares」ですが、過去最高値に迫る勢いで力強く上昇しています。先日のコロナショックでは安全資産と言われる金でさえ一時叩き売られる場面がありましたが、結局1カ月も経てばこのような状況ですね。

個人の考えにもよるので、金をペーパーアセットで保有するか現物で保有するかはさておき、金価格の強気相場においては金鉱株を保有した方がより高いリターンを得られる可能性があります。

今回の決算においても、金相場の追い風を受けて業績はまずまずの結果を残すことが出来ているようです。

EPS：0.16ドル（予想0.16ドル）前年比+45.5％
収益：27億2100万ドル（予想27億9000万ドル）前年比+30％

と、売上はアナリスト予想を下回りましたが、EPSともに前年を二桁伸長する実績を出してきました。これ以外の指標もなかなかに良い数字ではないかと思っていますので、更に以下にまとめます。

純利益：2億8500万ドル（前比+54.9％）
フリーキャッシュフロー：4億3800万ドル（前比+300％）
金生産量：1250千オンス（前比▲8.6％）
売上原価：1020オンス
配当金：0.07ドル

という事で、金生産量が落ち込んだ影響はあったものの、利益、とりわけフリーＣＦの大幅な伸長は注目していいのではないでしょうか。また、この間に負債額も▲17％減少させるなど、数字だけ見ていればそこそこ良かったように感じるのですが如何でしょうか。

また、他にも気になる点がいくつかあったので、そこだけ抜粋してまとめておきます。

・金の生産コストは通期ガイダンスと一致
・銅のコストは大幅に低下している
・第4四半期以降、パプアニューギニア政府は「Porgera gold mine」の鉱業リース（20年間）を更新しないことを発表した
・この動きは国有化と同じであり異議を唱える。また、鉱山の操業見通しは不確実性のため、Porgeraの2020年ガイダンスを撤回する。急激に事態は進行しているため、再評価し再度情報を提供する

と、書いてありましたね。少し気になる部分が「Porgera gold mine（ポルジェラ？金鉱山）」のパプア政府による国有化？の動きですね。これは4月に環境破壊と社会問題を受けた措置との事ですが、2019年には同鉱山から597千オンスの金生産があったようです。

ざっくりとですが、仮に四半期で割ると約150千オンスになるわけですから、今回の四半期での生産量に占める割合は1割を超えてきます。

仮にこれがストップしてしまうようだと、業績に与える影響は比較的大きいのではないかと思いますので、ホルダーの方は気にして見ると良いのかもしれません。

また、決算資料の最後に少し新型コロナの影響についても触れています。

「建設や鉱業活動に遅延を引き起こす可能性があり供給ルートが混乱する」

と書いていますね。これは実際にグローバルにお仕事をされている方は実感されているかもしれませんが、諸外国はパンデミックの影響でサプライチェーンの混乱により、原料調達から物流で混乱が生じているところがあります。実際に私の本業も大なり小なり影響を受けているわけですが、何となくこの辺は想像出来てしまいますねｗｗｗ