【ビットコイン】価格急騰の理由を調べると投資する気が失せますね
めーめーおじさんです。
ここ最近ネットニュースで賑わっているのはビットコインですね。私が投資を始めた時のビットコインの価格は1ビットコイン=70万円ぐらいの相場だったと思います。
当時から、株クラ界で有名なインフルエンサーもビットコインを推していましたし、今に至っては様々なところで買い推奨の情報が溢れかえっているように思います。
過去のチャートを振り返ると、一般市民が狂騒した2017年代の暴騰した価格と同程度の水準まで価格が急騰しているのがわかります。
ご存知とは思いますが、ビットコインには半減期というのが存在しており、マイナーが得られるマイニング報酬が半減するタイミングがあるのですが、2回目の半減期は2016年7月9日に起こっており、その後の価格暴騰に繋がっているように見えます。
今回は3回目となり、2020年5月12日に半減期を迎えていますが、その後は大方の予想通り価格が上昇し過去最高値まで暴騰しています。これには上記のマイニング報酬の件もそうですが、それ以上に機関投資家の資金が大きく流入している事も影響しています。
最近も世界最大の資産運用会社であるブラックロックがビットコインについて以下のようなニュースが出ていました。
『BlackRock’s Chief Investment Officer Says Bitcoin Could Replace Gold to a Large Extent』
詳細はリンク先から見て頂ければいいのですが(いつも通り適当)、要するに金(ゴールド)にビットコインは置き換わる可能性があると書いています。
更に、米国株投資家の方は既にご存知と思いますが、米大手決済大手ペイパルは米国内で仮想通貨売買サービスを開始しています。これを受けてなのか、以下のような記事も最近出ていますね。
『ビットコインが供給不足の状態へ PayPalなどで新規採掘量上回ると推定=Panteraキャピタル』
この記事の要点はリンク先の冒頭に書いていますが、「ペイパルが購入するビットコインは新規採掘量を上回っている」という部分だと思います。
一般的に、株式については投資先の企業が事業を通じて新たな価値(サービス)を生み出し、それが企業価値向上に繋がり株価上昇を伴って株主へ利益を還元します。
しかし、通貨、特にビットコインについては、純粋に需要と供給の関係でしか価格が上昇することはありません。現在、ビットコインを推奨している方々の情報発信内容を見ていると、「ビットコインの市場は小さく、機関投資家の巨額な投資資金が流入すれば、大きな価格上昇に繋がる」という論調が多いような気がします。
確かに事実そうであり、そこにチャンスが広がっているように感じもしますが、過去のチャートを見ていると一抹の不安も出てきます。
上述したように、ビットコインはそれ自体は価値を生み出しませんから、「買い」で需要が逼迫し価格を上昇させる事しかできません。
上図のチャートにある通り、ビットコインは2017年のバブルから暴落しているわけですが、当時は民放をはじめビットコインバブルを取り上げる機会が激増した記憶があります。
当時のビットコインへ投資(投機)していた投資家は、根拠のない楽観的な相場観から資金を投入し続けていたように私は感じています。それが、中国の規制から始まる行政の締め付け、またマウントゴックス事件に始まる仮想通貨の流出などが重なり、不安心理からバブルは弾けて2018年は不遇の年になったのではないかと、個人的に勝手に解釈しています。
さて、では今度の上昇相場はどうなんでしょうか?個人的には200万円を突破してから、雰囲気と勢いで投機する一般投資家が増え始め、当時最高値の240万円を更新して更に上を目指す展開を予想します。
昔のバブルを忘れて右も左もビットコインは儲かるという話が聞こえてくるでしょう。その内、ビットコインにレバレッジを掛けて億り人が出てくるぐらいで相場はピークを迎えるのではないでしょうか。
そして、散々相場を作り儲けた機関投資家がこれまでのポジションを解消し売りを浴びせる….。逃げ遅れた(という表現より仕掛けられたと言う方がしっくりくる)一般投資家は巨額のマイナスを背負い込み、やっぱり仮想通貨は信用できない、ふざけんなと怒り狂う、そんなストーリーが想像出来ます。
過去、ざくっと1年周期で暴騰・暴落を繰り返してきた事を考えると、投資タイミングは今ではなく、上がり切って暴落し、底値を確認してから買付する、そんなストーリーがこのタイミングからでは良いような気がします。
上図チャートで言えば2019年前後の場面でしょうか。しかし、こうして眺めると、年度末に暴騰・暴落を繰り返していますねwまあ2020年は仮想通貨以外も大暴落したコロナショックでしたから何とも言えないですが。
少なくとも、機関投資家が少し資金を仮想通貨市場に移しただけで相場が上昇する程度の市場規模しかないのであれば、単純に考えれば株式市場以上に機関投資家の思惑が反映(操縦)される相場という事です。
投資家それぞれで考え方、投資手法は変わると思いますので何とも言えませんが、私としては何も価値を生み出さない、需給で全てが決まるビットコインに投資する気がおきません。
たしかに、このボラタリティの高さが短期で利益を生む源泉なのかもしれませんが、ゼロサムゲームである以上、利益を出している人がいる一方で、同じ額の損失を出している人がいることを忘れてはいけません。
それが、今の相場を見ていると、「利益を出す側=機関投資家」「損を出す側=一般投資家」という図式が今後出てくるのかなあと。
今から飛び乗ってもある程度利益が出せるんでしょうが、いつまで騰がるのか?いつ下がるのか?いつ底をうつのか?これらが全くわからない私のような投資家は、手を出さずに粛々とVTIのようなインデックスへ投資をしていた方が、遥かに勝率があげられるような気がします。
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