【たばこ株】JTは買いなのか?競合たばこ銘柄は?
こんにちは。めーめーおじさんです。
本日、休憩中にいつもの如く色々と情報を調べていたところ気になる記事がありました。タイトルは「JTは下げ止まるか?ついに配当利回り約7%…嫌われる銘柄こそ妙味あり」という記事です(元記事はこちら)。
さて私自身も株式投資を始めた頃、たばこ銘柄を保有していました(BTI、MO)。現在は売却しており保有はありません。しかし、常に株価はチェックしており、投資するタイミングを虎視眈々と狙っているわけです。理由はやはり高配当というのがキーワードとなります。そしてJTについてももれなく高配当株となります。
要旨
参考記事に書いている内容としては、
・嫌われる銘柄こそ妙味がある
・超長期でリターンをもたらす銘柄は「つぶれない会社」「嫌われているため割安」
・配当を再投資することによる超長期での高いリターン
を主張しています。これは皆さんも知って通りですが、ジェレミー・シーゲル氏の「株式投資の未来」のフィリップモリスの事例から語っている事です(記事にも書いていますね)。
現在、JT株価は下げ止まらない状況ですが、しっかり株価下落要因も記載があります。その内容については既に既知のものなので割愛しますが、個人的には今後市場環境が好転する要因があまりない(たばこ離れによる市場縮小)だと思っています。
一方、JTの潤沢な営業CFから倒産はしない、利益率も高くこのまま減配がなければ13年で元がとれる計算となると書いています。
はたしてJTは買いなのか?
まず結論から言ってしまうと「買いではない」というのが私の考えです。たばこ会社については市場縮小という共通の課題を抱えており、今後も改善していく可能性が低いです。そこで各社は経営の多角化を図ったり買収による規模拡大を行っています。しかし、JTに関しては個別のリスクがあると私は考えています。
・政府が約30%の大株主となっている
という事実があります。これは他のたばこ会社には見られない特徴となります。JTへの投資が超長期を前提としているのであれば大きなリスクとなります。日本という国はゆっくりと衰退していく事になりますので、どこかのタイミングで持株を放出し財源に組み入れるというような事が起きないとも限りません。
また、たばこ株への投資は基本的に長期間ホールドする必要がありますが、先に書いた通り「13年で元がとれる」のは現在の株価から下がらないことを前提としているため、下げれば下げる程にその期間は伸びていく事となります。JTに関しては加熱式たばこが他社に比べて立ち遅れている事や、市況が好転する可能性が低いため、株価が下がる事はあっても上げるのはなかなか難しいのではないでしょうか。
たばこ株ならば競合海外メーカーを買うべき
個人的にはたばこ株の保有は難しい銘柄だと思っています。なぜなら日々下落し続ける株価を眺めていてはメンタル的に厳しいと感じるからです。せめてヨコヨコで動いてくれればいいのですが、JTはずっと下げ続けています。この状況では前提となる長期保有はよほどメンタルが強い方じゃない限り難しいと思います。
敢えてたばこ株を買うのであれば、BTI、MO、PMといったところを買うべきだと思います。
海外メーカーも配当利回りは約7%となっています。その中でも純利益率がJT以外は20%を超えてきています。営業CFは言わずもがなです。同じような配当利回りであれば、出来る限り利益体質が良い会社を選択するべきだと思います。
また株価チャートを見てもPMが直近1年では強い動きをしています。しかし、どの銘柄も厳しい事にはかわりありません。それならば、加熱式たばこで先行しているPM、電子たばこで米国内における圧倒的なシェアをもつジュール・ラブズを持つMO、またこの2社は今後合併により更なる規模拡大を模索中という状況で、長期で株式を保有していくならばこの2社を軸に検討した方が良いと考えます。BTIについては英国のEU離脱問題がはっきりしてから考えた方が良いですが、それにより最高の買場が来るかもしれません。
またJTは株主優待制度が個人投資家に人気である理由の1つとなっているわけですが、他社よりも稼ぐ力が弱いJTが長期的に株主優待を今後も継続していく保証もありません。こういった高配当株では減配が大きなリスクとなりますが、たばこ会社でそれは考えにくい事から、そういった株主優待廃止に伴う減配リスクを抱えているJTをあえて買う必要はないと考えます(個人的に優待制度には反対です)。
今の高配当より将来の高配当銘柄への投資を考える
たばこ株は配当利回りが非常に高いところが魅力的なのですが、個人的には投資をする前に検討したいところが「現在の配当利回りが低いが、高い増配率により将来的に高配当に化ける銘柄に投資をする」という部分です。
現在私が保有している銘柄にビザ(V)があります。直近の配当利回りは約0.5%と非常に低くなっています。しかし同社は毎年約20%の増配を繰り返しており、2008年の配当金0.03ドルから今は1ドルまで増えており、当時の株価で購入していれば配当利回りは約6%となります。
会社の成長により株価は伸長していきますが、そういった会社ほど割高になる傾向がありますので、長期投資を考えるのであれば目の前の配当利回りではなく、株価も含めたトータルでのリターンで考えていく方が投資としては良いように考えます。
少なくとも下げ続ける株を保有するより、少しづつでも上がってくれる株を保有した方が精神的に私は長期保有し易いです。
しかしたばこ株はやっぱり魅力的
かなり否定的な事をずらずら書いてきましたが、それでもたばこ株が魅力的なのはかわりありません。上記でも書きましたが日々株価のチェックは行っていますので、チャンスと思えばいつでもインしたいです。言ってることとやっていることが矛盾していますが、私にとってのたばこ株とはそういった株だという事です。
機会が訪れたらもう一度保有したいですね。しかしJT株は株主優待制度が廃止にならない限り購入に踏み切ることは絶対にないでしょう。
※BTIについて書いた記事です。EU離脱による株価暴落を待ち望んでいます。
【たばこ株】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)
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