【たばこ株】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)

こんにちは。めーめーおじさんです。

遠い海の向こうのイギリスでは、7月24日にボリス・ジョンソン首相が誕生しました。この方は英国のトランプと言われるような方みたいですね。このニュースを見ながらふと思い出すのがブリティッシュ・アメリカン・タバコ(以下BTI)です。

個別株を購入する際に連続増配高配当株ということでタバコ銘柄を購入しようと考えましたが、最初に購入したのはアルトリアグループ(MO)でした。その後ADRに興味を持ち試しにBTI株を購入することになりました。

※ADRとは・・・米国預託証券American Depositary Receipt。企業が預託証券を海外の証券取引所へ上場させる事で、海外での資金調達をしやすく出来る。

英国のADRは現地課税されないために、日本で課税される20.315%のみと米国株とは違い税制面で非常に優れています。たばこ株は軒並み高配当銘柄が多い中で、こういったところに惹かれて購入に踏み切りました。

※米国株も普通のサラリーマンであれば二重課税された税金は確定申告すれば取り戻すことが出来ます。

※オレンジ(BTI)、青(アルトリア)、緑(VTI)

直近10年間の実績ですが2014年頃よりVTIをアンダーパフォームしています。アルトリアにも大差をつけられていますね。しかしながらこの銘柄の一番の魅力は何と言っても配当利回りが非常に良いところです。7月30日時点で・・・、

・株価37.39ドル

・配当利回り7.22%

と、脅威の7%超えです。

私の保有銘柄のバリック・ゴールドは配当利回りが1%を下回っていますので、それと比較すると約7倍以上の開きがある事になります。

正直とても魅力的ですね。ただしBTIもたばこ株特有のリスクを負っている他、冒頭触れた政治事情も絡まって短期的には株価が上がる要素がありません。

2017年から2018年頃にかけて株価は70ドルを超えておりましたが、その時と比較すると約50%の下落をしていることになります。いくら配当利回りが高くとも、これでは保有する意味がありません。

同社の加熱式たばこglo(グロー)が想定よりも苦戦しており、従来の紙巻たばこも需要減という状況、またブレグジット問題も絡み短期では上がる見込みがないように感じます。

ジョンソン首相は10月31日までにEUを離脱する事を公約していますので、合意なき離脱になる可能性が非常に高まってきました。またそうなった場合には北アイルランド問題が再燃する懸念もあり、英国は政治・経済ともに混乱する事が予想され、英国株は一時的に大きく下がる可能性が非常に大きいです。

但し私が注目しているのは、BTIは典型的な寡占企業でありグローバル企業ですので、一時的な下げは恰好の買い場になる可能性があります。

BTI自体は圧倒的なキャッシュを生み出し続けていますし、仮にハードブレグジットになった場合はポンド安に振れる可能性が高いため、海外の売上比率が高いBTIは中長期的には急落した株価が戻る材料が出てきます。

また創業してから100年以上の老舗企業で、どんな不況や戦争も乗り越え株主へ配当という果実をもたらしてきた安定感はやはり信頼に値すると感じます。

今回の件で一番の痛みが伴うのが英国民ですが、英国民が選択した結果なので同情の余地がありません。

我々のような個人投資家は、淡々とこの問題を観察し、チャンスが来たら買い付ける事で将来にわたり大きな利益に繋がってくるものと考えています。

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