【22年1Q決算:GDRX】ガイダンス超絶ミスによりペニー株まっしぐらw

めーめーおじさんです。

保有銘柄のGDRXが虫の息ですw株価は52週高値48ドルから遂に10ドルを割り込む水準まで株価は大暴落しています。私もIPO直後に買っているわけですから損益率は-70%を超える状況となっています。

さて、では何故ここまでGDRXは売り込まれるに至ったのか?また私は依然ホールドしていますが、今後も継続保有しようと考えているのか?その辺を今回の決算内容を簡単にまとめつつ整理していこうと思います。

【2022年第1四半期】
収益:2億332万ドル(前比+26.7%)予想〇
EPS:0.1ドル(前比+25%)予想〇

ここまでは非常に良い数字のように思えます。しかし、今回はガイダンスが最悪でした。

ガイダンス:約1億9000万ドル

この数字が意味する部分は以下の通りです。

食料品チェーンが薬を割引いて販売することを止めた

という部分に起因します。まあ止めたという表現はわかりませんでしたが、多分そういう状態になっているんでしょう。

何故これがGDRXの業績に大きく影響を与えるのかは少しビジネスモデルから少し振り返っておきましょう。

そもそもGDRXはPBM(Pharmacy Benefit Management)会社からの広告費用のような形で収益を得ています。

PBM会社とは製薬会社と薬局と繋がる仲介会社のような役割を担っており、GDRXが発行する割引クーポンを使用してその薬局で薬を購入すると、PBM会社からマージンが入る、というような構図となっています。

今回の問題は、そのPBM会社ととある大きな影響力があるであろう食料品店が薬の割引き販売を止めた、それによりGDRXの割引きクーポン自体の利用が減少、今後の売上見通しが厳しいというような流れになっているようです。

これはGDRXという会社の問題ではなく、そのビジネスモデルの破綻を意味しているわけで、そりゃあ株も叩き売られるわって感じの状況となっているわけです。

非常に厳しい状況だと言わざる得ません。普通の感覚であればそりゃあ売りますよ(笑)まあ私は売りませんけどね。むしろ買い増しを行おうと考えています。

では今回の決算でのその他の数字ですが、

・Monthly Active Consumers 6.4百万(前比+12%)
・Subscription Plans 1203千(前比+29%)
・Prescription Transactions Revenue 1億5550万ドル(前比+16.0%)
・Subscription Revenue 1910万ドル(前比+59.2%)
・Pharma Manufacturer Solutions Revenue 2350万ドル(前比+150%)

という状況です。以前に比べて前年比伸長が鈍化してきていますが、それでも高い伸び率は現在の環境を考えるとそれなりに確保出来ていると思います。しかし、主力のPrescription Transactions Revenueの売上については前述した件で大きく今後は影響を受けるだろうとガイダンスで出している通り、第2四半期以降は厳しい数字が出てくることが予想されます。

しかし、私自身は多少違った見方をしています。先にも書いた通り、GDRXという会社にはなんら問題はなく、ビジネスモデルが破綻しそうだ、という「一時的」な外的要因に起因する売上減少になる可能性がある、という事です。

これについてはGDRXもアナリスト向けに同じような内容を発信していましたね。そもそもこの問題はPBM会社と小売側の問題であって、GDRXはその交渉の巻き添えを喰らった形となっているわけです。

この小売というのが大手流通のクローガーではないか?と聞かれていましたが、はっきりとしたことはGDRXは回答を避けています。

仮にそうだとしても、その背景にあるのは米国市場の過去類を見ないほどのインフレに見舞われている事、その原因がコロナ、ロシア・ウクライナ問題によるものですから、インフレ時には商環境が著しく悪化するのが流通業界ですから、こういったコスト圧迫を受けた流れからPBM会社側へ支払っていた中間マージン含めた販促費用の圧縮を狙っての今回の動きなのかなと個人的には考えています。

もともと、PBM会社はかなりの中間マージンを得ているという話もありますので、そこに流通側が切り込んだという感じですね。

という事は、永遠にこのような状況が続くわけではないので、いずれこのような状況が改善されることを考えれば、まだ株を塩浸けにしていても良いかなと思えてきます。

ちなみに、Earnings Callで気になった内容を抜粋していきます。

・新規ユーザー数の伸長は一貫しており、当該食料品以外の薬局では新規ユーザーの勢いが強くなっており、20%~30%の伸長率となっている。

・ユーザーが他の小売へ流れている間にも、当該食料品店とPBMはタイムリーに問題を解決するために取組んでいると信じている。この異常な出来事は売上に影響を与えるが、将来の事業成長率や市場規模に影響を与えるとは思っていないし注意する事が重要だ。

・GDRXは小売に対して大きなメリットを提供している。GDRXユーザーが薬局に行く時に、彼らは他の商品も購入していく。

・引き続き強力なキャッシュフローを生み出しており、第1四半期には8380万ドルの自社株買いを行った。

・2021年第4四半期決算に発表したガイダンスを達成できる可能性は低いと考えている。また、通年のガイダンスは今回の問題の影響を見積もるのが難しいので出さない。

何だか2011年にも同じような事態になったような事を言っていましたね。また、薬局によって薬価が変わるという事を知らないユーザーがまだ一定数いるようなので、短期、中期では大きく売上に影響するでしょうが、そこまで心配もいらないかなあと考えています。

まあ普通なら主力部門が大コケ、ビジネスモデルが崩れた!?となれば売りなんでしょけども、個人的には絶好の逆張りチャンスではないかと感じています。

先週末には一旦反発しましたが、市場動向から考えられるのは一層の下落もありえると考えられますが、そもそもかなり高い利益率を誇る企業になるので、いきなり倒産するという事態にはなりようもありません。

当然ビジネスモデルが崩壊しこのままどん底に落ちる可能性もあるわけですから、これからの投資については非常にリスクが高いものになることは変わりありません。

しかし、今後の事態好転を信じられるならば、長期的には相当に良いリターンをもたらしてくれるだろう可能性も秘めていると感じます。

以前の記事で私は20ドルを切ったら積極的に買い増したいなんて書いたわけですが、既にそんなものを大きく振り切って一ケタ台まで落ちてしまったわけですから、ここは焦らずゆっくりじっくり資金を投入していきたいと思います。

それこそインフルエンサー銘柄と揶揄され、現在では誰も目もくれなくなったGDRXですが、個人的には今が仕掛け時と思います。

ここがこの企業を信じる気持ち、胆力が試される展開ですね。少なくともまだ保有株を売ろうなんて事は全く考えが無いのははっきりさせておきます。

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