【22年1Q決算:KOPN】研究開発進むも収益化はいまひとつ

めーめーおじさんです。

一時期は一世を風靡したVR関連銘柄、宝くじ枠で投資中のKOPN(コーピン)ですが、株価は右肩下がりですごい勢いで含み損が拡大しています。

さっさと損切すれば良いところですが、もともとの投資目的は長期保有で爆裂してくれないかなあという考えで投資を行っていますので、どこまで株価が下がるかはわかりませんが、ここまで来たらよっぽどの事が無い限り手放さない様にと思っています。

私の取得単価は8ドルなので含み損は大変なことになってはいますが、まだまだ下げそうな感じもしますので、ナンピンするのはまだ早いかなと考えています。もう少し粘ってから買い増し一気に取得単価を引き下げたいところです。

さて、肝心の決算内容について簡単にまとめていきます。

【2022年第1四半期】
・収益1158万ドル(前比99.2%)予想×
・EPS▲0.02ドル(前差0.03ドル)予想〇

また、セグメント別売上状況です。

・Defense 480万ドル(▲4.0%)
・Industrial/Enterprise 150万ドル(▲25.0%)
・Consumer 20万ドル(▲60.0%)
・R&D 490万ドル(+36.1%)
・License and Royalties 20万ドル(▲66.7%)

セグメント別の売上構成比では防衛関連は引き続き高い比率となっていますが、KOPNの顧客から受け取っている研究開発費がもっとも売上に占める構成比が高い状況となってきています。前年比だけ見ているとそれも更に際立ちますね。

アナリスト向けのやりとりでも様々な顧客から資金提供を受けているような感じを受けます。その中では中国、日本と具体的な言及がありましたが、以前も記事にした通り日本の会社というのはパナソニックの子会社になるんですかね。

また売上面で前年を割り込んだ理由は「特定の材料不足により生産中断が数週間発生したため」と言っています。これについては、コロナによるサプライチェーンの問題であり、KOPN自身の製品に問題はないそうです。

実際に製品に対する需要は高いと言っていますが、このサプライチェーンの問題は対処が難しいと言っています。それについては、KOPNの製品はF-35をはじめとした軍事関連の製品出荷が多い訳ですが、これら軍事防衛産業システムに組み込まれている製品はそれぞれの部品が複雑に、また高度に依存しあるために、別の部品に単純に切り替える事が出来ないと語っています。

引続き中国を中心にコロナの影響は色濃く、サプライチェーンの問題が解決するのはまだ時間がかかりそうな状況を考えると、なかなか厳しい外的環境は継続しそうな感じです。

また、コメントを見ている限りでは軍事防衛向けの製品出荷がまだ多いようで、最近話題となっているメタバースへの言及もありますが、そういった部分で築いてきた技術を活用して有利な立場に立とうという意思は感じますが、まだまだ一般的に普及しているわけではありませんし、こういった分野での収益化は時間がかかりそうな印象です。

しかし、様々なところから資金提供を受ける様な会社ということは、技術的には非常に優れているものを持っていることの裏返しでもありますので、いずれコンシューマ向けの市場で花開く事を期待しています。

歴史的にも我々の生活を支える技術は軍事技術が元となっているパターンが多いですから、こういったストーリーを信じてみたいと思います。

ちなみに2022年には非常に強いバックログがあるようですから堅調に業績は推移する…と思いたいですが、非常にハイリスク銘柄なので、投資をする際にはくれぐれもその辺を理解して資金投入した方が良いようにも感じます。

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