【19年4Q決算】コカ・コーラ好決算→新たな成長戦略にも期待

めーめーおじさんです。

私の数少ない個別保有銘柄であるコカ・コーラが第4四半期決算発表を行いました。結果としては非常に良い内容だったのではないでしょうか。以下簡単に決算内容をまとめます。

※HPより抜粋

・純収益は四半期で16%、通期で9%増加した。オーガニック収益(Non-GAAP)は四半期で7%、通期で6%の増加となった。
・営業利益は四半期で19%、通期で10%増加した。Non-GAAP営業利益は四半期で23%、通期で13%増加。
・第4四半期のEPSは134%増の0.47ドル。EPS(Non-GAAP)は1%増の0.44ドル、通期では38%増の2.07ドル。EPS(Non-GAAP)は1%増の2.11ドル。
・現金は通期で105億ドル、37%の増加。通期のフリーキャッシュフロー(Non-GAAP)は38%増加の84億ドル。

この他にザクザクっとですが、コーラのゼロシュガーは二桁伸長をしており非常に好調である事や、その他ブランドもなかなか好調でしたよと書いていました(雑ですいませんw)。

私が気になった今後の成長戦略

決算資料2ページ目に会社の最新情報として2番目にきていた部分が気になりました。原文をそのままペタっと貼っておきますね(私英語苦手なものでw)

※決算資料引用

簡単に説明すると・・・、

・上昇トレンドのカテゴリーでブランドの戦略的買収を通じてポートフォリオや能力を拡大し続けている。
・米国で最も急成長しているカテゴリーの付加価値酪農製品を事業とするフェアライフ(fairlife)を完全買収し、売上の伸長に大きく貢献した。

と書いていますね。同社は19年12月までに42.5%の株式を取得し、20年1月3日には残りの株式を取得し買収しコカ・コーラのグループ入りを果たしています。

現在、米国の消費トレンドとして深刻な牛乳離れが起きており、昨年には牛乳メーカー最大手の「ディーン・フーズ」が19年11月に破産法の適用を申請、また20年1月にはレディーボーデンで日本でも有名な老舗牛乳メーカー「ボーデン」も破産法を適用を申請し破産宣告しました。

これは近年、牛乳の市場規模が6%縮小したのに対して植物由来のミルクの市場規模が9%伸長している事。また、ウォルマートなどがPBミルクの販売に注力し、NB製品は値下げ圧力を受けて市況が悪化している事が背景にあります。

そのような状況で、日本でいえば「乳飲料」分野に強みを持つフェアライフの買収を通じて同カテゴリーへ参入をしたという流れとなっています。

※フェアライフHPから引用

同社製品の説明をHPから確認していると、乳脂肪をろ過し通常の牛乳よりもタンパク質・砂糖を減らしたといった製品がラインナップされています。こういった技術面では、競合他社よりも優れたものを持っているとの事です。

これまでのコカ・コーラは、主力のコーラが健康志向の高まりを受けて売上が減少していく中で、ゼロシュガー製品やミネラルウォーター、エナジードリンク、日本市場ではアルコール飲料まで発売し、様々な品揃えを強化していく事で着実な成長を最近では見せています。

そして今回は、フェアライフの買収を通じた更なるポートフォリオの拡充と高伸長カテゴリーへの参入を果たしています。

よくコカ・コーラはバリュー株であり成長はあまり見込めない銘柄だと言われます。しかし私の見解は少し違います。砂糖入り飲料が苦戦する中で、様々なカテゴリーへ強固なブランド製品を投入・保持し、今回についても市場トレンドに敏感に反応しスピード感ある経営を見るにつけ、今後も成長を続け投資家へ大きな果実をもたらしてくれるものと考えています(現時点ではw)。

こういった動きがある限り、決算内容を確認しながら同社の将来性を見つつホールドしていきたいですね。

まあ逆を言えば、こういった動きが止まり、既存製品で少しでも怠慢な経営姿勢が見えてきたら、どんなに決算内容が良くても売りシグナルだと考えています。やはり企業は事業の永続性・将来性が最も大事ですから。

そういった意味ではまだコカ・コーラについては信じていてもいいだろうと考えています。

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