【値上げ】日本が貧しくなったなあと感じる出来事
めーめーおじさんです。
世界的なコロナ禍が収まらない中で、一般的には経済が打撃を受けている中で、日々の生活が苦しくなっている方々も多いのではないでしょうか。
そのような中で、既に報道でもあるようにここ最近では様々な物が値上がりしています。日清オイリオなどが食用油の値上げを発表したかと思えば、製パン最大手の山崎製パンも和洋菓子製品の値上げを発表しています。
他にもタバコなどの嗜好品も値上げもあるようですが、庶民への影響と言った部分ではやはり食料品の価格が上がる事が、最も身近で影響があるのではないでしょうか。
これも一般的な話として、コモディティの価格上昇が止まりません。また、世界各国と比べデフレが進む日本は相対的に安い国へとなってきたわけですが、こういった影響が上記のような庶民の生活へ影響を及ぼすような値上げへと繋がっています。
そのような中で、9月13日の報道ではイオンのプライベートブランドである「トップバリュ」3000品が年内価格を据え置くと発表しました。
小売業界での企業努力による価格維持とどこかで見かけましたが、何言っているのかなという感じで冷ややかにこういった記事を見ていました。
個別事情はあると思いますが、そもそもPB製品は流通側の原料指定やらなにやらで製品設計されており、流通側の利益が大きくとれるように設計されているため、原価率が非常に高く生産しているメーカー側にとってはそれほど儲からない構造になっています。
何となく想像出来るわけですが、「トップバリュはうちのPBなんだから、価格はこちらで決めるから」なあんてメーカー側とのやりとりが聞こえてくるようですw
NB製品ですら「売価も卸価も上げない」とわけわからないことを言ってくる企業もあるわけですから、PBとなると仕方がなく言う事を聞かざるえないメーカーもあるのではと想像が容易にできます。
ここまでいっちゃうのは日本独特の感じではないかと感じるわけですが、流通側がそこまで価格にこだわるのも消費者からのそういった需要が強い事を示しており、良くて安いものに慣れ切った消費者の意識を変える事は、流通側も容易ではありません。
まあ結局は高くなってしまったら買えないという人が多くいるという事が問題であり、このままでは価格がいつまでも上げられない企業が出てきて企業収益の悪化、経済状況の悪化と負のスパイラルが続くことをとても危機感を私は持っているわけです。
一例として、よくポテトチップスの中身がスカスカで空気しか入っていないと聞きますが、そもそも現在の状況ではその価格でこれまで通りの内容量を維持出来なかったからメーカー側はステルス値上げをし続けてきたわけで、批判の声を更に詳しく言ってしまえば、「量は減るのは嫌だし、価格も上がるのも嫌だ」という事の他にありません。
価格も上げればいいのになんて声もありますが、圧倒的に前者の声の方が大きいわけです。日本人は日本人自身のせいで貧しくなっていっているんですね。
さて、この辺までは世間一般的な話だったわけですが、投資家目線で考えた時に、実感も踏まえて言わせてもらうと、容易に価格を上げられる企業へ投資をすべきだという事です。
まあ簡単な話ですね。知らない人が大半だと思いますが、値上げに関してはメーカー側と流通側とで相当激しいやりとりがあるわけですね。
あまりそういった業界にいない方は想像が難しいとは思いますが、かなり激しいやりとりがあるわけです。そういった流通側からの圧力をはねのけられる製品価格決定力を持つ企業というのは、何だかんだと強いですね。
そういった、高くしても品揃えせざるえない製品を持つ企業が強いですね。そしてそういった企業の見極め方も非常に簡単で、毎回「何の値上げ」というニュースでその業界で最も早いニュースリリースを行った企業がそうである可能性が非常に高いわけです。
そういった企業は業界でNo.1企業であり、先陣をきってそういったニュースリリースを流すというのは、業界のプライスリーダーである可能性が非常に高いからです。
それに続く中小企業は、製品価格を上げる事が簡単には出来ずに、収益状況を悪化させてしまいますし、企業によっては製品価格に転嫁できないために、ステルス値上げもしくはスペックダウンを伴う規格変更を行う事となります。
既にステルス値上げは限界にきており、後者でいくしか生き残れないメーカーが既に出始めているわけですが、そういった動きは製品の品質低下に繋がり、結果として消費者が離れていってしまう事に繋がります。
まあ簡単に言ってしまえば、食品、日用品メーカーへの投資は、素直にその業界のNo.1企業に投資をした方が無難だという事ですね。
本当に価格を苦労せずとも上げらられる世の中になって欲しいものです。結果的にめぐり巡って消費者の利益に繋がる事になるのですから。
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