円高と日本株、米国株について

めーめーおじさんです。

この前までドル円相場は一時150円まで円安が進みました。この時に「日本の国力が下がっている」「安い日本が買われる」といった日本悲観論が溢れ返りました。

そして現在の為替は1ドル=127.9円と円高に進んでいますが「折角デフレ脱却に向けたチャンスを潰すのか」と言った声も聞こえてきたり、どちらにしてもメリットデメリットはあるわけで、複雑怪奇な為替については特に言及するつもりはありませんが、世界的な金融緩和が正常化に向けて動き出しているわけで、日銀総裁が交代する今春のタイミングもあり、日本だけ異次元の金融緩和を継続していく可能性は低いと考えている私としては、まあ結局は110円~120円ぐらいの水準で落ち着いてくるのではないか?と考えています。

前回の記事ではそれを踏まえて日本株3銘柄への投資を行ったと紹介したわけですが、本音をいえば今後の流れを見ると食品株に投資妙味があるという気がしてなりません。

日本株への投資について

※前回の記事リンクです。

食品株は代表的な内需関連株になるわけですが、原材料の多くを海外からの輸入に頼っている状況ですから、当然円高が進行すれば利益面では相当な改善に繋がります。

1年前までは110円ぐらいで安定したいたわけですが、その際に結果を出していた企業はどこなんだろうと考えています。また、ここ最近の天然ガス、小麦などのコモディティも1年前の水準に価格は落ちてきていますし、先物価格も先が読めない部分はありますが、一時の最高値まで急騰するという局面がなかなか見えないんですよね。

これらが企業業績に反映されてくるのは数カ月先になってくるわけですから、今年の下半期以降に業績が回復してくる企業が出始めると考えると、現在の日本株の流れからして今が買い時なのかなと。

ちなみに、他の内需関連セクターとては、不動産、建築、電力、鉄道、紙、銀行、小売なんかがあるかと思います。今後の金利上昇を考えると、不動産関係はあまり手出しできないなあと思いますし、電力は本丸が原子力だと思っているのでまだ時間がかかりそう、銀行は地銀は国債下落が恐いので買うなら三菱UFJしかないかなと思っているのと、小売は円高が進めばどこかが円高還元セールなんかを打ち出して、折角価格競争からの脱却が図れそうなのを自分たちでデフレに引き戻そうとしてきそうだし、他の業界は詳しくないから手が出しづらい、といった感じです。

仕事柄、こういった業界に深く関わって生きていますので、なんとなく食品株が熱いなと思うんですがどうでしょうか。

現在食品メーカーでは容量減などの規格見直しや値上げによって利益を確保しようと躍起になっています。恐らく、というか言い切れますが、円高、コスト低減が進んでも、人件費や物流問題など国内の構造的な問題を抱えていますので、そのリスクに対応するためにも現行商品を値下げするという局面が訪れないでしょう。

だからこその、今のコスト高に一生懸命対応してなんとか利益を稼ぎ出している企業に投資妙味があると思うんですね。

あとは私の投資理由に合致する企業があるか?だけですね。なんといっても低成長な業界ですし、内需だけではいずれ人口問題からどん詰まる企業も出てくると思うんです。

私の投資理由は老後に備えた資産(資金)確保ですから、サラリーマンを引退するであろう20年~30年後まで持ち続けても大丈夫そうか?という部分で考えると不安があるんですね。

私にはトレードの才能が絶望的にないことはわかってきましたので、買ったらそのまま放置出来る、それも10年単位で、そんな銘柄へ投資したいと思うので、そう考えると日本株って投資しようと思える企業がなかなか出てきません。

話が少し変わりますが、私の主力は米国株ですから、個人的なことを言えば円高局面は歓迎すべきところです。なかなか1ドル=130円を超えてくると、ドル転することに躊躇してしまうんですね。130円を割り込んできましたから、少しずつドル転を進めていっても良いのかもしれません。

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