【大統領選】ヘルスケアセクターの憂鬱

こんにちは。めーめーおじさんです。

本日は久しぶりの休日という事でゆっくり朝から新聞を読んでいたら、「有力3氏、医療保険で激論」という米国の民主討論会の記事が目に留まりました。

私自身はVHTへの投資を行っており、ヘルスケアセクター全体の成長を信じて今後も定期的な投資を行っていくつもりです。

2020年大統領選まで同セクターへは逆風か

ここ最近の動きとしてトランプ大統領をはじめ、2020年に行われる大統領選を意識した動きが目立ってきました。

毎度の事ですが、米国の大統領選では医療制度改革について激論が交わされ、主要な争点となってきます。今回についても、来年の大統領選で政権奪還を目指す民主党において、第3回候補者討論会がテキサス州で開かれ、その際に激論が交わされたとのことでした(詳しくはこちらが参考になります)。

バイデン前副大統領についてはオバマケアを基本とすると言っています。また、急進左派のサンダース氏は「Medicare for All」を主張していますね。ちなみにトランプ大統領はオバマケア廃止に向けた大統領令を出しましたが、高騰する薬価を見直していく事を表明しています。

米国の医療制度と政治的リスク

米国は日本の保険制度と違い、基本的には自由診療で民間の保険会社による医療保険に加入し対応をしています。しかし、米国での自己破産者の理由として、6割が高すぎる医療費によるものとされており、様々な問題が噴出しています。

また、薬価に関しても日本の場合は国が薬価を決めていますが、米国の場合は製薬メーカーが薬価を自由に決める事が出来ることから、薬が突然値上がりをして問題になるケースも後を絶ちません。トランプ大統領も名指しでファイザーを批判しましたが、こういった政治的圧力にも負けずに製薬メーカーは薬の値段を上げ続けています。

製薬メーカーを含め、こういった市場環境で強大な企業競争力をつけるとともに、莫大な利益を稼ぎ続けていますが、一方で国民は高い医療費というコストを負わされているという事です。

しかし、そうなるとも思えませんが今回の討論会も含めて見ていると、民主党のサンダース氏が万が一大統領になる事があったら、米国株に関しては非常にネガティブな反応をしそうですね。

直近1年間でみると▲3%とVHTは厳しいパフォーマンスとなっていますが、上記を見てわかる通り長期で見ると投資家へ大きなリターンをもたらしてくれていることがわかります。

今後の流れとしては、大統領選挙がある2020年まではヨコヨコで厳しい展開が続くのかなと見ています。その後リセッションがきたら上がることなく下落局面となり・・・というパターンでも、否応にも長期的にみたらヘルスケアセクターは市場環境的にも伸長する事が見込まれますので、20年~30年というスパンでは良いパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか。

ちなみに皆さん同じこと言っていますが・・・。

よくヘルスケアセクター自体ディフェンシブ銘柄と言われますが、全く私はそうは思いません。最近も同セクターの巨人「ジョンソン&ジョンソン」が訴訟を抱えていたり、上記の通り政治的リスクが非常に大きいセクターなので、結構ボラタリティが大きいです。

よっぽどコカ・コーラのような銘柄の方がディフェンシブだと思います。ヘルスケアセクターの個別銘柄はどれも魅力的で更に高配当が多いのですが、個々のボラタリティの高さに私は耐えられそうにありませんのでこれからも購入していくことはないでしょう。

やはりセクター丸ごと投資が出来るETFがお手軽で私には一番合っています。

 

※VHTの簡単な解説です。

【VHT】バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF

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