【21年3Q決算:コーピン】KOPN加速する研究開発とメタバースへの期待
めーめーおじさんです。
長期投資宝くじ枠の保有銘柄KOPN(コーピン)ですが、第3四半期決算を発表してから株価は急騰しています。アナリスト予想を大きく超える業績だったというのもありますが、GAFAMの一角であるFacebookが社名をMetaへと変更し、関連銘柄であるKOPNが買われたのも株価急騰の要因かもしれません。
株価チャートも50日移動平均線まで届くかという勢いで上げています。基本的には赤字企業で、且つATMで資金調達を行う事もあり、これ以上の株価上昇というのは大きなポジティブニュースが出てくるか、もしくは黒字転換したときかなとも感じていますが、決算内容を見ているとそれはまだ先の話になりそうな感じはします。
【第3四半期】
・収益1089万ドル(前比+14.4%)予想〇
・EPS▲0.02ドル(前差▲0.01ドル)予想〇
また、セグメント別売上状況です。
・Defense 350万ドル(▲27.1%)
・Industrial/Enterprise 270万ドル(+58.8%)
・Consumer 40万ドル(-%)
・R&D 410万ドル(+56.1%)
・License and Royalties 20万ドル(▲60.0%)
となっています。これ以外の数字で気にして見ている数字はコスト面なのですが、少し悪化しているように見えます。
様々な要因はあるのでしょうが、その内の1つとして第3四半期は製品の販売数量減による生産効率低下を挙げています。
また、コロナの影響によるサプライチェーンの問題に関して、重大な出荷遅延が発生していないようですが、他の企業と同様に困難に直面しているとも語っています。
セグメント別の売上高構成比で防衛関連は高い比率となっているわけですが、第4四半期以降は今後数年間売上増加を見込んでいるとも書いていますので、ここの数字は次回決算から改善してくることが予想されます。
R&Dの数字が大きく伸長していることは素直に歓迎したい部分です。KOPNはVR関連銘柄とはいえ、上記の通りコンシューマ向けの売上ボリュームはほぼ無いに等しいわけですから、ほぼ軍事関連銘柄と言っても過言ではないわけです。
そして、自己資金だけではなく、外部からの資金提供を受けて様々な研究開発を行う事となっています。
そして、今回アナリストとのやりとりでDARPA(通称:アメリカ国防高等研究計画局)から資金提供を受けて開発してきた製品を2022年1月のCES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)で発表するようです。
特に私が注目したいのは、DARPAが絡んだ技術という事です。この組織は、過去インターネットやGPSを開発してきた組織であり、軍事利用を想定した最先端の科学技術開発を担ってきました。
また、その開発していく技術というのも、軍事技術から民生へ波及し大きな市場を作り出している事例も枚挙に暇がありません。
その1つに、米国株投資家なら一度は聞いたことがあるでしょう。医療ロボットメーカー「ISRG(インテュイティブ・サージカル)」の手術支援ロボット「ダヴィンチ」や、Appleの音声アシスタントアプリ「Siri」もDARPAが絡んでいる開発案件です。
これまでの人類の歴史を辿ると、科学技術の進歩は軍事技術の発展からもたらされてきた事は疑う余地が無い事実です。世界最大の軍事大国アメリカや、イスラエルがこういった分野で強いのもそういった事情があるわけですね。
KOPNに関しては、そんなDARPAから資金提供を受けて業界のパイオニアとして技術開発を行っているわけですから俄然期待してしまうわけです。
そしてもう一つ重要な事があります。そうです。元Facebook、現Meta社が取り組むメタバースについてです。これについてもアナリストから質問を受けています。
これについてCEOの発言を下記に簡単にまとめますが、
・私は常に次世代の変革は携帯電話からメタバースへ向かうと信じている
・私たちはFacebookと競争は出来ない
・Facebookは1万人以上がメタバースに取組んでいると言っているが、彼らはそのほとんどをソフトウェア、アプリケーションに関する内容に多くの時間を割いている
・こういった新しいプラットフォームで最も重要で必要なハードウェアはディスプレイ、光学系である
・我々はそれらに焦点を合わせてやっているが、彼らもまたハードウェアが重要であると認識している
・Facebookはソフトウェア、アプリケーションには非常に優れているし、我々はそれらは取り組んでいない。しかし、我々は常により小さな電話から最高の画像を提供する方法に焦点を合わせて取り組んでいる
・それが防衛関連企業が望んでいる事であり、我々はディスプレイ、光学系の2つの分野を支配している
・上手くいけばメタバースに重要なコンポーネントを提供出来る予定
・メタバースの場合、光学系ディスプレイの要件は、F-35の場合と全く異なる
と言っています。また、KOPNは前々から自身で言っていますが、VR技術が市場で拡大するポイントはヘッドセットの小型化、軽量化がポイントとなってきます。
これに関連する技術をメタバース向けのプロトタイプ製品をCESで発表するようです。こういった内容を聞くと、とても興奮してこないですか?
私自身は将来大化けする可能性が高いと踏んで、含み損が-40%を超えても気にせずホールドしています。KOPNが持つ技術が、他の大手企業に追い抜かされる可能性、メタバースが全く広がらない可能性などなど、リスクを挙げたらキリがありませんが、それでも数年後には軍事部門の売上を超越するほどの売上をコンシューマ向けで叩き出すのではないかと睨んでいます。
特にVR関連銘柄では様々な銘柄がありますが、KOPNのようなコアな技術を持つ銘柄が個人的には化けると踏んで投資を行っています。
まだまだ企業業績を踏まえると、株価の下落圧力は相当あると思いますし、物凄いボラタリティで振り落とされる可能性もあると思います。
しかし、三振かホームランかというこういった銘柄は本当に面白いですね。PLUGもそうですが、人類の未来に投資をしているという感じがまた良いですね。
私は同社には投機ではなく投資をしているわけですから、しっかり四半期毎に内容を確認しながら、私が期待する方向へ進んでいる限りは握り続けたいと思います。
※前回の決算内容まとめ記事です。
【21年2Q決算:コーピン】KOPN決算ミスにより大暴落(´;ω;`)含み損が拡大
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