【PLUG】企業買収を通じた垂直統合型ビジネス、物流の強化

めーめーおじさんです。

本記事でPLUG関連4連投です。引き続きニュースリリース内容をまとめていきます。今回は少し軽めの記事となります。

『PLUG POWER ANNOUNCES EXECUTION OF DEFINITIVE AGREEMENT TO ACQUIRE APPLIED CRYO TECHNOLOGIES』

上記リンク先からいつも通り一次情報へアクセス出来ますが、その内容というのもApplied Cryo Technologiesという企業を買収するという内容です。

こちらの企業はリンク先にも書いてある通り、産業用ガスんこ輸送、保管を手掛ける企業のようです。とりわけ極低温ガスの物流関係に強みを持っているようです。

さて、PLUG(プラグパワー)については水素燃料電池を主とした事業展開を行っているわけですが、使用する水素については外部企業からの調達によるところが非常に大きい状況となっています。

これにより、今期1Q-2Qは天然ガス高騰による水素仕入れ価格の上昇がモロニ経営を直撃し、利益面で悪い影響を与えるに至りました。

現在のPLUGの戦略としては、グリーン水素プラントを北米各地で建設中であり、いずれ自前のグリーン水素を顧客へ供給していくこととなっています。

また、直近ではいくつかの企業買収を重ねており、上流から下流に至る水素関連ビジネスを垂直統合型の事業経営へと組み立てている最中となります。

そして今回の企業買収ニュースとなります。Applied Cryo Technologiesを手に入れたことにより、より効率的に全米各地へ生産されたグリーン水素を運べるようになり、今後の水素インフラ網を構築していく上で非常に重要な役割を担ってくれることとなりそうです。

皆さんもご存知の通り、水素という気体は-253℃という極低温に冷やす事で液化し体積を気体から800分の1まで小さくすることが出来ます。

こういった技術を持つ企業はいくつかあるわけですが、その内の1つをPLUG傘下に加える事で、現代の企業経営にとって1つのキーポイントとなる物流面を垂直統合型ビジネスモデルに取り込むことに成功したわけです。

今回の買収自体は第4四半期中に完了するそうです。

ちなみに合わせて確認しておくべきこととして、日本を代表する産業ガス会社エアウォーターが2021年4月27日に、PLUGのサプライチェーン構築支援に名乗りを上げています。

その内容というのも、100%子会社エアウォーターアメリカが出資するテーラー・ワートン社が製造する液化水素関連機器をPLUGへ販売していくというものです。

よくネット上で出てくるPLUGの液化水素トレーラーは同社製なのかなと思わせる形状と見た目なわけですが、こちらの企業との協力関係をどうしたのかなという感じがします。

Applied Cryo Technologies自体も機器の製造から保守メンテに至るまで網羅しているわけですから、テーラー・ワートン社はいらないとなっているのでしょうか。

まあこの辺はよく事情がわかりませんね。どちらにしても、グリーン水素の生産から運搬、保管、使用機器の製造までありとあらゆる展開が可能となりつつある事は、水素関連企業として非常に心強いものがあります。

全て自社で一貫して手掛ける事が出来るようになった場合には、同業他社よりも優位に立てる可能性が高まるわけですから、大いに期待しておきたいところです。

※前回にまとめた内容の記事です。

【PLUG】オーストラリアにて事業拡大、FFIと事業提携しグローバル化が加速

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