【PLUG】プラグパワーとルノーで開発した商用車2022年発売へ

めーめーおじさんです。

PLUG(プラグパワー)関連記事の5連投です。少し情報としては古いのですが、その辺は気にせず淡々と記事にしていきますw

標題にもある通り、自動車世界大手の一角であるルノーとPLUGはHYVIAという合併会社を設立したわけですが、そのHIVIAから発売する商用車の全貌が明らかとなりました。

『PLUG POWER UNVEILS THE FIRST HYVIA HYDROGEN RENAULT MASTER VAN AT PLUG POWER SYMPOSIUM』

上記リンク先から一次情報へ飛べますが、要約すると、

・今回発表した車両はプロトタイプ
・2022年に市販される予定
・3車種の開発をすすめており、
→商品輸送に適したバン(航続距離500km)
→貨物タイプの大型バン(航続距離250km)
→最大定員15名のミニバス(航続距離300km)
・数分で給油できる
・PLUGアンディーマーシュCEO「このバン(商用車)は真のゲームチェンジャーである」

という感じの事が書かれています。ちなみに、HYVIAによる今回のプロトタイプ車両についてプロモーション動画がYouTubeで公開されていたので、その動画もいつまで見れるかはわかりませんが本記事に入れておきます。

車のデザインに関しては正直全くわかりませんが、かなり荷物に関しては積載能力が高そうです。

また、HYVJAに関しては、車両の販売もさることながら、水素燃料補給ステーションと水素の供給、保守サービスなども含めて幅広く顧客に提供し提供していくようです。

さて、今回発表になった車両は商用車として発売を行うわけですが、なぜEVのような一般向けの車両販売を行わなかったか?という部分を少しまとめておきます。

まずは、水素エネルギーを活用していくにあたり、圧倒的に課題となる部分が脆弱なインフラ網が挙げられます。一般の方が燃料電池車を運転した場合、一番困る事は燃料の補給をどこですればいいのかという問題に直面することでしょう。

燃料電池車の普及が進まない最大の理由は価格云々ではなく、こういった不十分なインフラが最も壁になっていると感じています。

しかし、商用車ともなれば話は変わってきます。そもそも商用車については、一定の範囲、特に今回発表になったミニバスなんかは一定のルートを走行するわけですから、限られた範囲、場所だけとりあえずインフラ網を整備すれば良いわけですから、一気に燃料供給問題のハードルが下がることとなります。

そういった意味では、まずは商用車から手掛けているPLUG、ルノー、HYVIAの戦略は正解であると言えるでしょう。

また、あまり触れられないのですが、商用車というのは一般大衆車と違い、物凄い走行距離を走ることとなるわけですが、一定の製品品質が担保されていない限り、なかなか難しい分野でもあります。

ルノーもさることながら、燃料電池を供給するPLUGの技術レベルの高さも照明された形ではないかなと個人的には勝手に考えています。

欧州市場において今回発表になった商用車がどこまで普及するかは未知数ではありますが、PLUGのCEOが語っているように、真のゲームチェンジャーとして時代の流れに伴い大きく普及した場合には、大きな収益をもたらしてくれるものとなりそうです。

個人的には、テスラのようなEVメーカーの台頭はクリーンエネルギーへの転換点の中で、過渡期に生まれたひとつの産業という位置づけなので、その後には必ず水素燃料電池車がくると思っています。

しかし、現状では普及は難しいのも事実なので、地道にこういった市場で実績と経験を積み、インフラ網を構築していくことで、パイの大きい一般大衆向けの自動車道筋を描いてほしいものです。

また、こういった分野で先行する事で、老獪な欧米のことですから、水素燃料ステーションなどの規格などのシステムがどうなっているかはよくわかりませんが、当然自分のところを標準規格として動いてくるでしょうから、こういった部分でも合併会社HYVIAを通じてPLUGへ恩恵を受ける事も是非期待したいところですね。

※前回記事(シンポジウム4連投目の記事)です。

【PLUG】企業買収を通じた垂直統合型ビジネス、物流の強化

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