【注目銘柄7643】北海道のスーパー「ダイイチ」が良さそうに思います

めーめーおじさんです。

私のポートフォリオの構成比はほぼ100%が米国株となっており、今後もそれが主力を担っていくと思います。しかし、投資を行う国・地域の分散をかねてから考えており、以前は新興国ETF「EIDO」への投資を行っていました。

結局はEIDOを手放し米国株へ回帰したわけですが、分散という観点から何か良い投資先はないかと調べ物を続けていたわけです。そうすると、容易に様々な情報が手に入る日本株が候補となってきます。

既に世界で存在感低下が著しいですが、それでも何だかんだと日本の株式時価総額世界シェアは米国に次ぐ2位です(7%前後)。かといって、良いなと思う企業に関しては1単元=100株で投資しにくいし、端株で買おうと思った銘柄はそもそも端株で買えないしと、私のように資金力に乏しい投資家には全く優しくない市場です。

必然的に1株あたりの単価が安い銘柄で探す事となりますが、これといった銘柄を探し当てられずにいました。そこで、以前記事にしましたが、今後の為替状況の読みと現在のコロナ禍、そして出来る限り身近な企業という条件で、有望そうな銘柄を探してみました。

※今後の為替について触れた記事です。

【為替】バイデン大統領誕生で円高になるのか?投資の方向性は?

そして辿り着いたのが、北海道の地場スーパー「ダイイチ(7643)」となります。道外の方は全く分からない企業かと思います。私も北海道に移り住んでから知った会社になりますが、北海道が広いだけあって様々な地場の小売企業があったりします。

全国規模の知名度を誇るのは「ニトリ」「ホーマック」になるでしょうか。「アークス」も北海道の食品スーパーで3強と呼ばれ、全国有数の規模を誇る会社です。なぜか北海道ってこういった有力な小売企業があるんですね。

今後、為替が円高に振れてくるようなら、小売には追い風ですし、コロナ禍において食品スーパーは大きな恩恵を受けた業界でもありますから、コロナ感染拡大が止まらない北海道においては、こういった業界に注目していこうと考えました。

ただし、こういった会社の株を買うのには、1単元10万円以上の資金が必要です。そこで、地場の会社で探してみましたが、その中でもイオン北海道とダイイチが引っ掛かってきます。

イオン北海道は最近マックスバリュ北海道と経営統合を行いましたが、個人的にはGMS(総合スーパー)に将来性を感じずに却下。消去法でダイイチと絞り込まれました。

そもそもダイイチという会社はどういった食品スーパーなのか?という部分ですが、地場スーパーらしく、画一的な品揃えや売場が目立つ広域チェーンとは違い、なかなか面白い売場と品揃えをしている会社です。

特に個人的に好きなのは、宮城県秋保で有名なおはぎを売る「さいち」直伝のおはぎです。あれが結構おいしいんですよね。職場の同僚とどこのスーパーが良いかという話もしますが、実感としてダイイチはなかなか評判が良いです。

事実業績もここ数年は堅調に推移しているようです。

業績は証券会社サイトで簡単に見れますのであえてここでは載せません(いつも通り適当w)。この20年間で株価は約4倍に成長しています。利益率も業界にしては非常に高くなっています。これは個人的な見解ですが、地盤の帯広市はディスカウントストアが少ないエリアとなります。

同じく同業のアークスを構成する福原という帯広地盤の食品スーパーですが、他のアークス構成企業と比較し圧倒的な利益率を叩き出しています。それこそ、主力の札幌市地盤のラルズよりも良かったと記憶しています。

最近ではトライアルが進出していたりしますが、ほぼ福原とダイイチの2強となっています。これはなんでなんでしょうね。地理的な影響なのでしょうか。その辺は良く分かりませんw

帯広市内は全国的にも有名な専門店’(六花亭など)も本店を構えますが、これまた全国有数の農業王国なので、食品の品質という面ではかなり優れた地域なのではないでしょうか。

そのような環境で一般のお客様を相手にしているわけですから、自然と品揃えを含めて磨かれていったのではないでしょうか。北海道内では比較的価格競争に巻き込まれていないとも奏功し、高い利益率を確保出来ているのではないでしょうか。

株価の指標も割安になっていますし、なにより既存店が比較的好調のようです。ここが最も重要ですね。私が投資をしている米国食品スーパーのグロサリーアウトレット(GO)についても、既存店が非常に好調となっています。

結局は出店をどんどん進めても、どこかで頭打ちになるのは必定です。やはり既存店がしっかりしていなければだめでしょう。そういった意味では、小売企業へ投資を行う際の個人的なハードルもクリアしています。

一方で投資で悩んでいる事は?

ここまで投資をしたくなる理由を列挙してきましたが、一方で投資に踏み切れない理由がいくつかあります。それは、短期的には「コロナ特需はいつまで続くのか?」という事ですね。

既にワクチン報道からあるように、日本も恐らく来年にはワクチンの供給が始まるのではないでしょうか。そうすると巣ごもり特需が消失し、これまで業績にプラスに作用していた部分が無くなることになります。

それを考えると既に投資タイミングとしては遅すぎるくらいになるでしょうか・・・。

また、長期的には日本全体の課題でもありますが、将来的な北海道の人口動態があります。国立社会保障・人口問題研究所によると、2040年には北海道の人口は400万人まで減少するという試算が出ています。

現在から100万人以上(-20%)減少する事になりますからね。現在は北海道の人口が最も集中する札幌市にも出店してきていますが、既にオーバーストアとなっており、3強の一角であるコープさっぽろは既存店のスクラップビルドで業績向上を図るなど、既に縮小する市場に対してどのように対応するかといった部分が重要な経営課題となってきています。

そういった意味では、ダイイチがどれだけ素晴らしい会社であったとしても、日本という国の構造的問題に対処できるわけではありませんので、こういった部分をどう考えるかですね。

しかし、1単元でしか基本的には投資が出来ない、市場が縮小する一方の日本という国は本当に投資家にとっては厳しい国ですね。こういった部分があるから投資がしにくいんですけど、まあ何も変わらないでしょうね。変化を嫌う国民性ですからwww

そういった事をあまり考えなくて良い米国株はやはり投資対象で見た時には本当に優秀なんだなあと今更ながらつくづく感じさせられます。

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