【半導体】盛者必衰と米国企業の新陳代謝
めーめーおじさんです。
世界的半導体メーカーであるインテルが四半期決算発表後に株価が▲16%と急落しました。盛者必衰とはよく言ったもので、過去の栄華を振り返ると現在のインテルが置かれている立場は非常に厳しいものに感じます。
インテルは世界的企業と同時に米国を代表する企業でもあるわけですが、今回の件を受けてブルームバーグでこんな記事が出ていました。
『Intel ‘Stunning Failure’ Heralds End of Era for U.S. Chip Sector』
(インテルの失敗は米国の「チップ(半導体)セクター」時代の終了を告げる)
こんな記事が出るほど、非常にショッキングな事だったのでしょうか?私はそこまで詳しくなかったのですが、最近の米中対立を受けて流れてくるニュースによると、半導体とは国の戦略物資に入る程の重要分野なんですね。
そういった事情を理解していれば、インテルの決算については単純な業績悪化だけではなく、米国自身の今後に不安を残すような内容になってくるのかなとも感じます。
上記記事の最後に、
「“By outsourcing leading edge technology, presumably to TSMC, Intel would give up what has been its main source of competitive advantage for 50 years,” Caso of Raymond James said.」
※TSMC(台湾セコミンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー)に最先端技術を外部委託することで、インテルは50年間の競争優位性となる源泉を放棄する
といった投資銀行の担当者コメントが載っていました。半導体素人の私ですらTSMCって何か凄い企業というぐらい分かっていますし、インテルと競合するライバル企業もTSMCと組んでいるからこその現在の業績だと思います。
ただの民間企業であればそれで良いのかもしれませんが、米国という大きな枠で捉えた時にはどうなんだろうと思ってしまいますがどうなんでしょう。
何だか過去栄華を誇った日本企業の姿を見ているようなのですが、今後復活することはあるのでしょうか?
半導体メーカーへの投資はやはりETFが無難
どうしても専門的な知識が必要なセクターについては、まるごと特定セクターへ投資が出来るETFを検討してみるのが無難かなと思います。特に半導体業界は浮き沈みが激しく、個別銘柄のボラタリティも大きいため、リスク軽減と半導体業界の成長の果実を享受する意味でも、私のような・・・、
「Pentium4って名前が格好良かったなあ」
「Hyper-Threading Technologyって何だか凄そうだ!」
ぐらいの知識で止まっているような人は迷わず個別ではなく半導体ETFをおすすめします(いつの話だよって感じですねw)
代表的な半導体ETFは、
『ヴァンエック・ベクトル半導体(SMH)』
になるんでしょうか。銘柄の詳細はブルームバーグのサイトが分かり易いです(こちらにリンク貼っておきます)。因みに組入れ上位銘柄は以下の通りになります。
ちなみにリターンもそこそこというか結構良いんですね。但し、バンガードのハイテクETF「VGT」には及ばないといった感じです。
VGTに半導体銘柄は入っていますので、あえてリターンが下回るSMHを選択する必要も無さそうですが、半導体個別株へ投資を検討される方は、一度こちらのETFも検討されてみてはいかがでしょうか。
とりあえず、私についてはヘルスケアセクターのコロナワクチン銘柄などもそうなのですが、どうしても自分の知識が足りず、良いのか悪いのか判断が出来ないような分野へ投資をしたいと考えた場合は、まるごと全ての企業へ投資してしまえという考えで、無駄に時間をかけたりせずにストレスから解放された方が良いと考えます。
そして、やはり凄いなと思うのは米国についてはインテルの他に、NVIDIAやAMDなどの半導体メーカーがしっかり突き抜けてきているんですね。
根本的な部分ではTSMCに水をあけられているとはいえ、この辺の米国の新陳代謝は流石だなと思います。やはりそういった意味では米国市場への投資はまだまだリターンを得るには最適な場所なのかなと感じますね。
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