【RIDE】上がらない株価とヘッジファンドと契約終結

めーめーおじさんです。

EVトラックを生産する新興企業であるRIDE(ローズタウンモーターズ)ですが、7月26日にかなりポジティブなニュースが出てきました。

そのニュースというのがこちらです。

『Lordstown Secures $400 Million In Equity With Promise On Shorting』

いつも通りリンクを貼り付けておきましたので、英語サイトではありますが正確な情報が欲しい方は自分で確認してみて下さい。

さて、RIDEは4億ドルの株式購入契約を終結したと書いていますが、その要約は以下に記します。

・ヘッジファンドが最大4億ドルの株式購入契約を終結した
・ヘッジファンドは短期間での売買、ヘッジ取引は行わないと同意した
・RIDEは得られた資金を運転資金と一般的な経費として使用する計画となっている

と、こんな感じでしょうか。

ホルダーの方ならば既に知っている情報かとは思いますが、現金が急激に枯渇してきており、計算上では今年度末ぐらいには倒産してしまうのでは?というような危機的状況に陥っています。

元から予定していた9月からの生産計画についても修正を余儀なくされているわけですから、RIDEにおける当面の課題は資金繰りという事になります。

どうゆう風に資金繰りを行うのか?と私自身も考えていたわけですが、この情報が正確であればホルダーさんはほっと一息という感じなのかなと思います。

これで当面の資金問題についてはクリアになったわけですから、もう少し株価に反映されたらいいのにと思いますが現実はそんなに甘いものではありません。

株価は下げ止まらずに過去最安値まで下落してしまっています。年初来高値は約31ドルですから、直近株価からすると-79%というとんでもない下落率となっているわけですが、株価は下げ止まることをしりません。

やはり会社のトップが固まっていないというのが大きいのでしょうか。どちらにしても、最大の課題であった資金調達は目途がついたものの、それ以外のところでも大きな問題、課題があるという事で株価が戻ってこないんだなと感じます。

まあそもそも9月に予定通りのEVトラックが生産にこぎ着けられるか?という部分が払拭しないと今の状況ならなかなか前向きに投資が出来ないと言うことでしょうか。

今回のヘッジファンドによる出資によって懸念されるところだった、「ヘッジファンドが株式を取得してから間もないタイミングでの株式売却」は、報道が正しければそういった事にはならなどうです。

しかし、既存株主にとって希薄化に繋がるわけですから、資金調達が出来たとはいえ素直に喜べない面もあります。

さて、話題は少し変わりますが、現在米国企業は恒例の決算ラッシュとなっています。RIDEについても8月11日に引け後、第2四半期決算発表を行うと発表がありました。

ここの決算でまずは確認したいところは、「9月からの生産が本当に予定通り始められるのか?」「資金繰りはどうなっているのか?」「本注文はどの程度の規模なのか?」というところですね。

まずは投資家にとって重要なのは会社が倒産(株式価値=0)することがないようにというところでしょう。そして、現金を生み出すための商品供給は順調に進むのか?という事ですね。

その辺がはっきりしないと投資も出来ないですね。一旦現在の株価が額面上「とても安い」という感覚で飛びつくと痛い目に遭いそうです。

ここでの投資は感覚的には投機になってしまうんじゃないですかね。こういう場面で大きく張れる投資家さんは爆益を手にする可能性もあるわけですが、リターンには必ずそれ相応のリスクがある事を理解した上で資金投入するべきではないかなと考えます。

※RIDE関連記事です。過去記事の中でも同社の問題点、私が損切した経緯を時系列に追いかけられるようになっています。

【RIDE】ローズタウンウィークとインサイダーによる株式売却

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