円安で円は紙くずに?

めーめーおじさんです。

ツイ廃の私は暇が無くても旧Twitterに目を通してしまうのですが、最近の円安進行を受けて「日本は貧しくなった」「日本円が紙くずになった」と言った主張を見かける様になりました。

私が投資を始めた頃は120~130円のレンジ相場で、130円を超えるものなら「米国株が買い難くなる~」と株クラ民は一斉に呟いていたものです。

その頃から比較すると1ドル=157円なんて信じられない状況とはなっているのですが、まあなんでしょう…。円が紙くずになるってのは極論すぎやしませんか?と思うわけです。

結論から先に書きますが、そういった極論で関心を引くSNS運用を行うアカウント、特にインフルエンサーと呼ばれる人たちは全く信用に値しません。暴落煽りも同様です。

円安は確かにインフレを助長する側面はありますが、金利を上げる事によってインフレを抑え込むことが主目的ではなく、これまでのような超低金利にによる過度なカンフル剤を打ち続ける必要がなくなってきた、というのが正しい認識かなと思っています。

米国では過度なインフレを抑え込むために利上げを急激に行い景気を冷やす必要があったわけですが、日本の現状と同列には語れないと思いますし、綱渡りではありますが慎重にコントロールしようとしているように見えるわけです。

実質金利がマイナスな中で、現状の物価高が庶民の暮らしを直撃していることは「日本は貧しくなっている」という批判を受ける原因となってはいますが、これまでデフレでずっと苦しんできたわけですから、すぐ日経などに情報リークしたりする姿勢からもかなり慎重に金融政策を進めているように素人ながら感じています。

ちなみに円安によって円は紙くずになんかなるわけはないので、今すぐ心配する必要は全くありません。しかし、円の価値が相対的に下がっていることは事実なので、そこに対してどう対策を打つか?ということが重要であるという事です。

そういった面では私の金融資産は現金以外に株式、株式も半分以上は海外資産ですから、将来的なリスクも踏まえて最適な選択をしていると思っています。なんなら低金利で借金して土地も買っています(単純に自宅建てただけですがw)

ちなみに、今の物価高は為替の影響よりも、日本が直面する構造的な問題が重なり合った結果がもたらされているわけですから、金利が上がったから円高に動くというものでもありません。

結局供給側に原因があるわけで、上述したように「物価高を政策金利で抑え込む」という主張がいかに的外れであるかという事です。

まずは実需の円売りを止めなければいけませんが、私は再三「原発を全基稼働させよ」と主張しているわけですが、旧Twitterでその主張すると全くいいねが付きませんw

弱小アカウントなのでまあまあいつもこんな感じですが、原発の主張した時は大した反応頂けないんですよね。やはりアレルギー持ちの方が多いんでしょうか…。

毎年数兆円というお金が海外からのエネルギー購入に充てられているわけですから、為替を急に円高に振らせる事は出来なくとも、少なくとも今の物価高への対応としては最も実効性があり効果的だと思うんですけどね。

他にはデジタル赤字なんて言われる部分が大きいわけですが、ここのところはもう駄目でしょう。素人からみてもGAFAなんかに追いつけないし、ましてやそういった企業を生み出す事なんて日本には無理だと思っています。

じゃあどうするんだって話ですが、半導体に全振りした台湾のように選択と集中により現在稼げている、または世界をリードしている分野に集中投資していくしかないでしょう。そのための痛みも伴いますが、全てを助けられるほど、また企業、分野をカバー出来るほど日本には余裕はありません。

ちなみに、現在の農政、特に鈴木農水大臣が進めている内容は全くだめですね。高市政権を私個人としてはかなり応援していますが、なんで農政だけ時代に逆行したことを進めるのか理解出来ません。

選択と集中による痛みが伴う改革を行う必要があるのに、「保護政策、補助金が成立しないと成り立たない産業、価格競争しか武器がない」の3点セットが揃った米政策なんて、まさにダメのダメだと思います。

お米券なんて給付金の名前を変えた愚策、食料安保という観点もありますが…と書いていて脱線してきたので、この辺は時間がある時にまとめていくとして、とにかく「経済を強くする」というのが現状の物価高に対する答えだという事です。

ちなみにインバウンドを拡大させようと政府は推進してきたわけですが、こういった構造変化に対する1つの答えなんだと私は考えているわけですが、インバウンドでこれだけ日本国民は疲弊している部分もあるわけで、今後はサービスの高度化から稼ぐ質を上げていく必要がありますね。

さてここまで長々書きましたが、まとめると

、・コストプッシュ型インフレ
⇒金利で止められるのか?それは無理。寧ろ需要を冷やし本質的課題の供給不足も解決しない
⇒よって物価が下がらない、景気だけ悪化

なんて結果が伴うリスクがあることは頭に入れておきたいものです。決して物価高を抑えるために金利を上げろという主張は間違ってはいないが正解ではない、という事です。

そんな不安を煽るようなインフルエンサーに踊らされず、粛々と我々は自身の資産と将来を守るため、労働で円を稼ぎ、現物資産に変えていくという行為を継続してくことが大事なんだと思います。

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