【PG&E】公益セクターでも個別株リスク
こんにちは。めーめーおじさんです。
米国株へ投資を行っている方は自然と国際ニュースを見る機会が増えていくと思います。先般から日本でも話題になっている米カルフォルニア州で発生した山火事ですが、強風も重なりますます勢いを増しているようですね。
この火災で約5万人の方が避難を指示され、数百万人が停電のリスクに晒されているそうです。そしてこのエリアで電力供給を担う企業がPG&E(パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック・カンパニー)です。
同社の経歴を簡単に記すと・・・、
・2001年 カルフォルニア電力危機の影響で事実上経営破綻
・2019年 前年11月に発生した山火事の原因が同社の送電線火災とされ連邦破産法11条適用
と、2回も会社が傾いています。1回目は様々な要因が絡んでいますが、2回目については単純に同社の責任が問われ巨額の負債を抱えて倒れています。yahooファイナンスで過去の業績を確認しても公益企業らしい安定した売上推移を示していますが、2018年にはびっくりするほどの巨額な赤字となっていますね…。
2017年9月には70ドルまで達した株価ですが、直近では5ドルまで劇的に下落をしていますね。公益セクターに属する企業はいずれもディフェンシブとされ、私のポートフォリオにもAWRが組み込まれていますが、こういった出来事が起こるといくらディフェンシブ銘柄といえども個別株特有のリスクには晒されるんだなと感じます。
特に公益セクターの企業は、普段は手堅い業績と安定した配当を得られますが、一度こういった問題が起こると影響は非常に大きく、一気に経営基盤を揺るがす事態となってしまいます。
ちなみに同社は今回の山火事の原因ではなく、前回の教訓を踏まえて予防的措置として電力供給を遮断する事で停電が発生するとの事です。
100%安全な個別株はないと肝に銘じます
電力会社で問題が起きてしまった事例では東京電力の福島原発が記憶に新しいですね。私の地元も被災をし大変な思いをしましたので、本当はサザンに投資を行いたいと考えたのですが最終的にはしないという判断を行いました。こればかりは個人的な感情の問題ですね。
PG&Eについては、かなりネガティブな記事が出ています(こちらを参照)。この記事によると株の価値がゼロになる可能性に触れています。また、カリフォルニア州知事が同社をバークシャー・ハサウェイに買収して欲しいと語ったそうですね(こちらを参照)。こちらの記事のコメント欄を見るとかなり否定的ですね。そらそうですよね。
現在私が保有しているAWRもそうですが、何かしらのリスクはどの企業も抱えているのは肝に銘じるべきですね。だからこその分散投資=インデックスとなります。公益セクターへ分散投資を行いたい場合ではVPU(バンガード・米国公益事業セクターETF)がありますね。経費率も0.1%と低いです。産業サブグループ別の構成比では電力は56.1%の割合です。ちなみにAWRの水道はたった4.1%です。いかに電力会社の規模が大きいかということですね。
しかし、VPUは単純にS&P500にアンダーパフォームしていますので、よっぽどディフェンシブに運用をしたいと考えなければ、VOOやVTIでも十分に分散投資出来ますのでこちらをおすすめしたいですね。
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