【22年2Q決算:KOPN】軍事向けの売上は好調のようですね

めーめーおじさんです。

宝くじ枠で投資し絶賛爆損中のミーム株KOPN(コーピン)ですが、第2四半期決算を報告しました。結論から先に書くと、コンセンサスはミスったものの、株価は比較的堅調に直近では進捗しているのではないでしょうか。

はっきりとした理由はわかりませんが、軍事向けの売上は良さそうですが、ロシア・ウクライナ問題も関係してそうです。サプライチェーンの混乱も治まってきた感じもありますので、会社も言っていましたが今後は本命のコンシューマ向けの需要拡大を是非期待したいところです。

しかし、非常に難しい銘柄でありますし、1ドル台の株価水準でも下がる時は下がりますので、短期売買もしくは私の様に少額から超長期で投資出来る方以外は全くおすすめ出来ない銘柄でもあります。

さて前置きはこのぐらいにして決算内容を簡単にまとめていきます。

【2022年第2四半期】
・収益1190万ドル(前比+20.2%)予想×
・EPS▲0.06ドル(前差▲0.02ドル)予想×

また、セグメント別売上状況です。

・Defense 710万ドル(+86.8%)
・Industrial/Enterprise 160万ドル(▲38.5%)
・Consumer 30万ドル(▲25.0%)
・R&D 280万ドル(+3.7%)
・License and Royalties 10万ドル(▲75.0%)

軍事防衛部門が大きく実績を伸長させていますが、その内容としては、

・F-35ヘルメットディスプライ
・装甲車両の画像システム
・ヘリコプターパイロットヘルメット

の3つが成長の原動力みたいですね。HPの説明文に書いていますが、最近の軍事的緊張が力強い製品需要に繋がっているようですが、ロシア・ウクライナおいうよりは、米国の場合は中国・台湾の緊張の高まりが大きく影響を受けそうな感じもします。

しかし、KOPN自体もファブレス企業として中国と切っても切れない関係性があるわけですから、この辺の問題は複雑でどう影響が出てくるのか?という点においては注視する必要がありそうです。

また、製品売上に対する売上原価の割合は約87%という高水準になっており、まだまだ利益を稼いで永続的に存続し得るのか?という部分については非常に厳しい状況にあります。

この要因についてはサプライチェーンの混乱からもたらされたともある通り、ここ最近まで続くコロナ禍や地政学的なリスクによる混乱が影響していることが示されていますが、同じく影響を受けていた半導体関連の需給も改善の兆しが見えてきているわけで、この辺が3Q以降どう改善してくるかは注目する必要がありそうです。

いずれにしても、根本的な問題としては、利益を生み出すほどの売上ボリュームの不足が上げられるわけで、軍事防衛をメイン販路とする現状からの脱却が緊喫の課題でしょうか。

やはりアナリストからの質問にも多かったように感じますが、今後の成長ストーリー、財務に関する部分に課題がありそうです。

繰り返しますが、コンシューマ向けの市場に対する拡大がキーポイントとなっているのは間違いありませんし、ここの市場拡大、成長性がダイレクトにKOPNに影響を及ぼすのは間違いありません。

個人的には、現在GAFAMの一角であるメタが頑張って市場拡大を図っているわけですが、ああいったヘッドセットを見ると、『小型化、軽量化』がキーポイントになると踏んでいます。

それには高い技術力と普段使いにも耐えられる品質が求められるわけで、こういいった軍事防衛向けの製品を研究、生産しているKOPNに期待をしているわけです。

株価は50日移動平均線に上値を抑えつけられていたわけですが、ようやく上に抜けていますので次は200日移動線まで目がけて株価上昇を期待したところです。目下は2.5ドルぐらいが目標になるんでしょうか。

アナリストの目標平均株価は5ドルですから、市場環境が悪化しない限りは大きくは下がらないだろうとは思いますが、金利の関係で更に一段安を目指す展開もありえそうです。

要するによくわからないという事ですね。ただどの銘柄にも言える事ですが、長期投資を考えるならばコンセンサスをクリア出来ているかどうか?という部分よりも、実際のビジネスの進捗とそれに伴う四半期決算の数字を見るべきだと考えます。

いずれにしても決算ミスりましたが、私は気にせずにホールド継続方針です。

 

※前回決算の記事です。参考にして下さい。

【22年1Q決算:KOPN】研究開発進むも収益化はいまひとつ

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