【23年第1Q決算:KRUS】株価暴落も本業は好調なのか?
めーめーおじさんです。
日本人としては馴染み深い回転すしくら寿司の米国法人KRUSへ継続的に投資を行っています。今回の決算発表前にはアナリストからはEPSマイナスで出ており厳しい数字が出てくるかなあと思いつつ、前回、前々回とサプライズ決算を出してきたKRUSに対してスケベ根性が出た私は、決算前にちょこちょこと買い増しを決行しました。
結果決算は逆サプライズで前日比-17%と暴落していますw
1年チャートを見ていると5月末あたりが底になるわけですが、チャート的には200日移動平均線を割りそうなので、買戻しによる上げはあるものの、地合いも悪いのでもう少し下げてきそうな気もします。
いずれにしてもボラが激しい銘柄なので個人的にはまあこんなもんかと思いつつ、人によっては狼狽売りするレベルの下落に見舞われたことになります。
さて、今回の決算の数字については下記に簡単にまとめていきます。
【23年第1四半期】
収益:3932万ドル(前比+31.8%)予想×
EPS:-0.21ドル(前差▲0.08ドル)予想×
既存店売上:前期比+6.9%
店舗数:42店舗(前差+9店)
2022年見通し:売上1億8300万~1億8900万ドル、新店9~11店舗予定(1店設備投資額250万ドル)
売上、EPSは大きくアナリスト予想を下回ってきました。事前に厳しい予想は出ていましたが、なかなかの乖離率ですね。株価急落した理由もこの辺にありそうです。
但し、私は自称長期投資家なのでそこまでアナリスト予想を当てにしていないんですね。投げ売りしているトレーダーの方々を尻目に、これからも株価が下がるようなら買い増しする方針を堅持したいと思います。
その理由としては、
①既存店前年比が堅調に推移している
というのがあります。全体の売上伸長率は新店寄与分もありますから伸びて当たり前というのもありますが、長期的にKRUSが事業を進めていく上で既存店がコロナ明けからも順調に伸長しているのは非常に大きいですね。
こんなコメントも出ていますね。
Hajime Uba, President and Chief Executive Officer of Kura Sushi, stated, “I’m excited to report another strong quarter where we outperformed industry averages with regards to traffic growth, saw two strong restaurant openings, and delivered restaurant-level operating profit margin that exceeded the same period prior to the pandemic. Our performance has been driven by the steadfast support from our loyal guests and warm receptions by new fans alike. In an environment where consumers are forced to be more careful with their discretionary spending, we’re delighted to see that when our guests go out to eat, they choose to dine with us.”
要約すると、「パンデミック前の売上を超えられたのも、お客様の揺るぎない支持と新しいお客様によってです。消費者が支出を減らす事を余儀なくされる中で、お客様が外食する時に私達を選んでくれている」みたいな事を言っていますね。
まさに飲食店にとってこういった状況というのは非常に大事であって、今後の成長性を予想するに私は既存店の状況に注意を払うべきと思うんですよね。
コストの中で最も比率の高い食材費や人件費に関しても、売上に占める構成比は約60%と時系列で見ていてもよくコントロールされており、EPSがマイナスでも今すぐ目くじら立てるほどの状況ではないことがわかります。
むしろ、これだけインフレが進んでいる中で、上手く経営出来ているのかなと感じています。まあこの辺は素人目線ですから経営のプロが見たらまた違う景色が見えるのかな。
純損失は-209万ドルとのことですが、店舗の営業利益率は18.2%と前年よりも悪化していますが、日本国内の回転寿司チェーンの実績を見ているとかなり高い水準だなあと感じます。
年間で+10店前後のペースで出店しているわけですから、その辺のコストが利益面を圧迫しているのかと考えていますがどうでしょうか。
これも、インフレが収まってくれば出店コストも落ち着きますし、店舗数が増えてくれば店舗運営が順調であればどんどん良い方向に転がってくると思いますので、拡大期の今このような数字が出ているなら、我慢して持ちつ続ける事が出来るならば今の暴落時にコツコツ仕込むのもありだなあと思っているわけです。
結局は今回の決算については、個人的には絶好の買場にしか見えません(*’ω’*)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません