【KRUS】くら寿司USA2022年第1四半期決算発表
めーめーおじさんです。
私が保有する銘柄で現在非常に注目している銘柄の1つであるKRUSですが、1月6日に2022年第1四半期決算を発表しました。
ご存知の通り、KRUSは日本のくら寿司の米国子会社であり、コロナ禍で大ダメージを負いましたが、その後の業績回復は異常ともいえる程の数字を出してきました。
しかし、今回の決算に関しては相当期待値が高かったのか、売上予想が下回ったことにより株価は急落しています。
少しこの辺の数字も含め簡単にまとめていきたいと思います。
【第1四半期】
収益:2983万ドル(前比+216.9%)予想×
EPS:▲0.13ドル(前差+0.58ドル)予想〇
既存店売上:前期比+154%、前々期比+19.9%
店舗数:33店舗(前差+5店)
2022年見通し:売上1億3000万~1億4000万ドル、新店8~10店舗予定
- Total sales were $29.8 million compared to $9.4 million in the first quarter of 2021;
- Comparable restaurant sales increased 154% for the first quarter of 2022 as compared to the first quarter of 2021 and increased 19.9% as compared to the first quarter of 2020;
- Operating loss was $1.3 million, compared to an operating loss of $6.3 million in the first quarter of 2021;
- Net loss was $1.3 million, or ($0.13) per diluted share, compared to net loss of $6.4 million, or ($0.76) per diluted share, in the first quarter of 2021;
- Adjusted net loss* was $1.3 million, or ($0.13) per diluted share, compared to an adjusted net loss* of $6.0 million or ($0.71) per diluted share, in the first quarter of 2021;
- Restaurant-level operating profit* was $5.8 million;
- Adjusted EBITDA* was $0.8 million; and
- One new restaurant opened during the first quarter of 2022.
※原文まま転載
今回の決算を受けて株価は-20%を超える急落でしたが、これまでの決算での急騰をみていると、それ以前と同水準まで戻しただけとも捉える事が出来ます。
実際の数字も、アナリスト予想が高かった印象を私は受けていますがどうでしょうか。既存店の強さ、実際に利用している現地人の店舗評価を見ている限りではそこまで悪い様には見えません。
Contribution margin も、ざくざくっと約17%ありますし、FLコストもここ最近の決算の数字を見ている限りは60%前後でコントロールされているようです。
損益分岐点まではまだ届かなそうですが、現状では売上高に占める人件費が少し高い様にも見えます。ただし、ここについては米国市場の労働市場は人件費が高止まりしているとも聞きますので、今後もこの割合を減らしていくにはそれ以上の売上の伸長が必要なのかなとも単純に思ったりします。
まあ、コロナ禍真っ只中の昨年に比べたらコスト面は正常に戻りつつありますし、売上も堅調、新店も今の店舗数からしたら10店舗開店出来たならば相当ハイペースで出店していくわけで、長期的な企業投資活動も出来ているとなれば、将来的な業績見通しはよっぽどの事が起きない限りは2~3年後にはかなり楽しみな株価になっているような気がしています。
先行投資(新規出店)を継続していくわけですから、どうしても利益面では赤字が続くのではないかと感じますが、こういった業態の成長期は、既存店売上前年比、新規出店数、適切なコスト管理が出来ているかどうかをチェックしていれば良いのかなと思います。
まあそれ以上の深堀は私には無理だと言う意味ですねw
さて、最後にですが、2022年のガイダンスについて少し触れておきたいと思います。上記のように年間ガイダンスは売上1億3000万~1億4000万ドルと発表があったわけですが、ロックダウンなどの不測の事態が発生しない前提で考えると相当堅実なガイダンスに見えます。
悪く言えば弱い数字を出してきた、期待外れの数字、という事になりますが、第1四半期の数字を考えると、単純計算で、
2983万ドル×4四半期分=1億1932万ドル
となるわけですから、既存店前年がこの売上からざっくり10%乗っかったとして「1億3125万ドル」と、ガイダンスの下限までは簡単にいってしまう計算になります。
※新店考慮していません。
実際に米国における売上の季節変動がどうなっているか?などの特殊要因や楽観的な数字で見てみたと仮定していますから何とも言えない部分がありますが、どう考えてもここに新店寄与が乗っかるわけですからガイダンス弱いよなあと感じるわけです。
1店舗あたりの売上は単純計算で約30万ドル/月ですから、10店舗新店を出したら×10で300万ドル/月の寄与が出るわけですね。
出店タイミングは分かりようもないですが、300万ドル/月×12=3600万ドルの新店寄与の1/3程度が実際の寄与額としても、+1200万ドル程度の売上伸長が見込めるわけですから、上記数字に足し込むと通期ガイダンスの上限1億4000万ドルに引っ掛かってきます。
という事で、今回の株価急落には今回の通期見通しを織込んだ株価に下落したのではないか?という仮定のもと、順調にいけば通期ガイダンスはこなしていけるだろうという予測から、ここから大幅に株価が下落してくる可能性は低い、また今後の業績予想上振れを取り込んだ時に株価の上昇余地があrのではないか?と考えます。
まあ、そんな単純なものでもないんでしょうが、要するに長期的な見通しは明るいのではないか?という部分が現時点でははっきりしていますので、四半期決算ごとに内容を精査しながら売りは考えず買い増し継続で立ち向かっていきたいと思います。
※KRUSへ投資を決めた理由です。
【KRUS】注目銘柄くら寿司USA、投資方針
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