【天然ガス】相場高騰と農業(肥料)への影響と水素への期待
めーめーおじさんです。
新聞報道で見かける様になってきましたが、身近な物、特に食品関係については様々な価格が上昇してきています。原因はそれぞれですが、その1つの要因として挙げられるのはコモディティ価格の上昇となります。
その中でも、天然ガス相場がここ最近上昇してきていますが、天然ガス上昇は巡り巡って食品関係の価格上昇圧力に繋がってきます。
というのも、穀物を育てるための肥料を生産する過程で、天然ガスから作られる水素を使用して窒素肥料を生産するからです。
窒素肥料の生産過程は省きますが、「窒素・リン酸・カリウム」は穀物にとって、とても重要な成分となっており、穀物を育てる上で必須の肥料となります。
天然ガス価格の上昇は窒素肥料価格の上昇に繋がり、穀物高、食料品高へと繋がります。
長期的には世界人口は増え続けていますので、穀物の需要増加に伴いこれらの需要も相対的に伸び続ける事が予測出来ます。
実際には、世界最大の肥料メーカーであるニュートリエン(NTR)の株価は最高値を更新しています。
直近1年の株価チャートですが力強く上昇していますね。株価が2倍になっているところは素直に凄いなあとも思います。
肥料業界については年平均3%前後の伸長が見込まれるため、そういった観点で見た時には非常に有望な市場、業界、企業という事になります。
しかし、これらの業界に共通する項目としては、原料から肥料に加工する技術に特別凄い技術が必要なわけでもなく、生産コストに占める原料価格の割合が高いため、ある意味でh参入障壁が低く、ある意味では参入障壁が高いとも言え、何とも言えない部分からそもそも投資対象としては個人的には考えていません。
さて、ここまで長々前置きを書いてきましたが、何が言いたいのか?というところですが、水素はエネルギー源としての用途以外にも、こういった人々の生活に密着しているものだという事を再確認したかったということです。
私が投資している水素事業者であるPLUG(プラグパワー)については、世界最大規模となるグリーン水素生産ネットワークを構築中です。
水素の生産コストは圧倒的に安いグレー水素で生産されているわけですが、今後グリーン水素の生産コストもどんどん下がっていき、2050年にはグレー水素を上回るコスト競争力を持つとも言われています(まだまだ先ですねw)。
遠い将来に、圧倒的なコスト競争力を持つことが出来たならば、単なるエネルギー源としてではなく、人類の食料供給に関わる部分にもビジネスチャンスがPLUGには生まれる可能性はないのかなと想像していたりします。
本ブログでは度々当たり前の事を指摘していますが、環境問題が如何に叫ばれようとも企業というのは営利を求めるものですから、経済合理性を考慮すると市場拡大、裾野の広がりはコストダウンを進めるほかありません。
そこがグリーン水素の一番の課題であって、PLUGが現在取り組んでいる事に繋がっているわけです。
前回け決算の際に発表があった気がしますが、今後グリーン水素はブルー水素の価格を下回る様になるとPLUGは指摘しています。
こういった側面から保有銘柄の事業進捗がどうなっているのか?決算を出すたびにチェックするのは楽しいものですね。
次回決算が11月上旬ぐらいになるのでしょうか。今から待ち遠しいですね。
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