【VHT】政治・訴訟に翻弄されるヘルスケアセクター

めーめーおじさんです。

15日(金)にダウは初めて2800ドルを超えてきました。これについてはカドロー米国家経済会議委員長が中国との通商協議は建設的で合意が近いとの認識を示し、株高が一層進んだ形となります。

セクター別では11業種中10業種が上昇し、その中でもヘルスケアが大きく牽引をしました。これについては、トランプ大統領が医療制度に関わる発言を行った事により、同セクターの株式が大きく買われる形となったからです(こちらの記事が分かり易いかと思います)。

また、ヘルスケアの巨人ジョンソン&ジョンソンですが、こちらもこのタイミングでオピオイド問題に関する訴訟で、5億7200万ドルから4億6500万ドルへ賠償金を減額させることが出来たという記事も配信されていました(こちらを参照)。

これらが大きく影響したのか、私が保有するVHT(バンガード・ヘルスケアETF)が大幅に伸長していました。前日比で+2%伸長ということで、他にあとからポートフォリオに組み込んだVGTよりもパフォーマンスが良くなってしまいました。

朝起きた時に保有銘柄の株価チェックをしますが、こういったサプライズがあると嬉しいものですね。

政治家の一声で株価が大きく振れるのがヘルスケアセクターですね

VHTのパフォーマンスはVGTと並び、S&P500を過去アウトパフォームしてきました。しかし、医療制度改革が叫ばれるたびに大きく株価を下げるタイミングがあったのも事実です。

何回も言及していますが、ヘルスケアセクター、特にジョンソン&ジョンソンのような超優良企業はディフェンシブ銘柄と言われますが、結構ボラタリティが大きく全然ディフェンシブじゃないと思っています。

確かに景気後退局面では強いのかもしれませんが、それ以上に政治面や訴訟関連のネガティブニュースで結構大きく値を下げてきます。

今回はポジティブな話題だったので関連銘柄が一気に上昇したことにより、VHTも連動して大きく上昇しましたね。しかし、上記以外のトランプ大統領の発言に関する記事をパッといくつか見た限りでは、なんでこうも株価が上がるのか不思議でした。

上記リンク先の記事には「投資家がより厳しい規則を恐れていた~」というくだりがあるので、より厳しい内容のルールを進めると思っていたけど、考えていたよりも緩いじゃないか…という安心感から買われたのではと推測しているわけですね。

基本的に、米国大統領選は必ずといっていいほど医療制度改革が一つの政策論点として扱われます。共和党、民主党ともに業界にとってネガティブな発言が続くため、大統領選前まではセクター全体が軟調な展開になりやすいのですが、トランプ大統領が続く限りは金融緩和も相まって意外に強気な展開が続いていくのかもしれませんね。

とはいえ、民主党代表選の各候補の主張を見ているとヘルスケアセクターについては楽観視出来ない状況は依然続いていますので、企業業績にプラスして主要な政治家のコメントにも注視していく必要は変わりありません。

難しいセクターは業界丸ごと投資のETFへ

同セクターは魅力的な企業群の集合体となっています。個人投資家に大人気で私も保有を一時検討したジョンソン&ジョンソンも入っています。全部入りです。私の様に政治家の一声や訴訟に関してストレスを感じる投資家は、個別株ではなくこういった丸ごと投資がおすすめです。

また、個別株の爆上げによる大きな利益を得るような事は出来ませんが、将来的にも成長が見込める同セクターはS&P500を今後もアウトパフォーム出来る数少ない投資先だと考えていますので、今後も定期的に買付を行っていきます。

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