【PLUG】航空機器製造大手エアバス社と提携
めーめーおじさんです。
水素燃料電池の大手で私の保有主力銘柄であるPLUG(プラグパワー)ですが、毎年プラグシンポジウムと銘打って様々な情報発信をする場を設けています。
本番は10月14日なのですが、既に様々なポジティブニュースが出されており、ひとつの記事でまとめるのは大変なので、複数回にわけてまとめていこうと思います。
本記事においては、10月13日にニュースリリースされた、欧州の航空機器製造大手エアバス社との提携についてまとめていこうと思います。
上記に一次情報へのリンク先を貼り付けておきましたので、気になる方はそちらから飛んでください。ニュースリリース内容を要約すると、
・エアバスは2035年までに排出量ゼロの航空機を市場に投入するという目標の一環で、最も有望なオプションの1つとしてグリーン水素を特定した
・PLUGと緊密に協力し共同研究とロードマップを提供していく
・PLUGは空港でのグリーン水素インストラクチャの構築担当していく
→地上支援装置、フォークリフト、空港周辺からゲートまでお客を運ぶ車両など
・PLUGとエアバスは提携の一環として、大規模な航空用グリーン水素インストラクチャの展開を更に進めるため、様々な共同プロジェクト立ち上げを検討しています。
という感じでしょうか。そもそも航空機と水素の相性ってどうなんだって部分ですが、今流行のEVよりは良いだろうという事です。
水素は取扱いが難しい物質なために、安全性が最も重要な乗り物の航空機については当然難しい物質となりますが、EVと比較すると圧倒的に軽いために、そこが担保されれば化石燃料に代わるエネルギー源となり得る可能性を秘めています。
また、航空機は温室効果ガスを排出する量が多いと言われており、全世界でのCO2排出割合で航空輸送は1.7%占めるとも言われています。
そういった状況の中で、エアバスは2020年に「ZEROe」という水素航空機の開発構想を打ち出しています。上記にもありますが、2035年までに実用化を目指すと言う内容です。
同時にコンセプト機も発表しているのですが、ここでは割愛します。今回のポイントは、エアバスがZEROeを実行していく上で、水素航空機を飛ばすためのサポート企業にPLUGが選ばれた、という事実です。
今回のニュースリリース内容を見ていれば、提携と言ってもまだビジネスとしては初期段階であり、今後収益に結び付くのかがあまりはっきりとはしません。
しかし、世界的なこういった大企業と提携関係を結べるということは、PLUGの技術とこれまでの実績が評価されているということで間違いなさそうです。
PLUGには様々な課題が横たわっていますが、その中の1つに事業・収益の多角化が挙げられます。主力事業はマテリアルハンドリングになるわけですが、今後黒字化と事業拡大、そして現在建設中のグリーン水素プラントを最大限活用するには、こういった動きを加速させていく必要があります。
米国の空港を今後どこになるかはわかりませんが、どこかの空港を選択して研究を進めていくようです。ご存知の通り、米国における飛行機での移動については、日本とは比べ物にならないぐらいの普通の移動手段となっていますので、こういった動き、ノウハウを積み上げていくには最適な場所ではないかと思います。
PLUGは既に世界各国で事業を展開しており、今後クリーンエネルギーが拡大していくであろう欧州、アジアにも拠点とパートナー企業がある状況です。
今回のニュースは、将来への期待という意味では非常に素晴らしいニュースであったのではないかと思います。
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