【疑問】株主優待維持と無配転落に納得が出来るのか?
めーめーおじさんです。
米国株へほぼ100%資金を振り分けているのですが、最近では日本株にも興味を持つようになり、改めて投資対象として検討をしているところです。
中でも、日本株特有の制度で「株主優待制度」があるのですが、それについても積極的に活用して楽しみながら投資が出来たら良いなと考えていました。
そのような中で、外食大手の「すかいらーくHD」の2020年1~6月期中間決算が発表されました。業績については各種報道やSNS等でもありますので詳細は書きませんが、新型コロナウイルスの影響で大変厳しい内容となっています。
これを受け、すかいらーくHDは中間配当の無配を発表。今後も厳しい業績が続くことを予想し手元資金を確保する意図があるようです。
個人的には配当金に大きなこだわりはありませんし、企業存続を考えた場合は無配という決断も致し方ないと考えています。
※日本企業の安易な無配・減配を良しとしているわけではありませし、そのリスクを踏まえた投資判断が必要。
しかし、今回の決定で納得が出来ないのは、株主優待制度を維持した事です。ちなみに同社の株主優待制度は以下の通りです。
《株主優待カード》
【100株以上】 6月:3000円、12月:3000円 ※利回り3.6%
【300株以上】 6月:9000円、12月:11000円 ※利回り4.02%
【500株以上】 6月:15000円、12月:18000円 ※利回り3.98%
【1000株以上】 6月:33000円、12月36000円 ※利回り4.16%
これだけお得な株主優待制度であれば、同社の店舗利用を前提にすれば優待維持は納得できるし、喜ばしいことかもしれません。しかし、単純に株式投資を資産形成の手段とするならば、株主優待を先に廃止にするべきだと思いました。
確かに、すかいらーくHDのような企業は、株主優待を期待した個人投資家が多いのでしょうし、それによる株価下支え効果も見込めるのかもしれません。しかし、これが株主にとって資産形成に資するものではないと考えます。
よく株主優待は企業のファンを増やすために必要だという意見もありますが、本質的にはその企業の製品やサービスでファンの裾野を広げる事が重要ですし、経営の実態と株価の乖離を生む要因になりかねません。
そういったところで、今回の決定がどうしても経営陣がただ株価維持のために株主優待を残したようにしか見えないのです。
早々起こる事のない世界的な危機なのですから、全てを見直し経営を立て直し、新しいサービスをもって企業価値を更に高めるという思考が経営陣にはなかったのでしょうか。
それでこそ、長期的に株主に報いる事になると思うのですがどうでしょうか。私自身も株主優待制度に興味があるのも事実ですが、あくまでも私の場合は「資産形成」という根っこがあり、その上での株主優待です。極端な話で高配当だろうがグロースだろうが保有資産が増えれば良いのです。そして、よりお得に優待制度を活用出来ればという考えでいます。
株式投資は、「株主優待でその企業のサービスをお得に受ける手段ではない」ということです。
長期的にその企業が成長すると考え、何があっても応援する気持ちがあれば、一時的な株価暴落などある意味では株主にとっては更に資産を増やすチャンスとなるわけです。
そのチャンスすら奪った今回の決定は、個人的にはどうなのか疑問に思うところです。
まだ日本株投資を諦めたわけではありません
たまたま注目していた外食業界でこのようなニュースが出てきたと言うだけで、日本株への投資を諦めたわけではありません。ただし調べれば調べるほどに難しいなあという印象を受けます。
それであれば、無難に米国株への投資に落ち着いたり、将来的なリターンを追い求めて新興国への投資も検討していくところですが、やはり日本で住んでいるという利点は、実際に自分の目で様々な情報にアクセスできるというのがありますので、少し気長に銘柄選定を行っていきたいと思います。
とにかく目先の利益ではなく、長期的な視点で投資を継続出来る企業への投資を考えていきたいですね。
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